【なつぞら】ネタバレ第49~54話(第9週)。なつ、川村屋から東洋動画「仕上課」へ飛び立つ

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

第49話

「三時間で馬が柵を飛び越えるさまを6枚で書く。」
6月のある日、東洋動画スタジオの「作画課」臨時採用試験を受けたなつ(広瀬すず)。絵は上手くことができ、その後の面接で「こんなに高く飛ぶ馬は見たことがない」と大杉満 (角野卓造)社長からも、その絵の特徴に言及されるが、なつが帯広の映画館で見た大杉社長の宣伝を見たことを伝えた途端、打ち切られるように面接が終わってしまう。
後味の悪い面接に、確信が持てなくなっていたなつは、その後兄を訪ねて「風車」へ向かう。そこで角筈屋の社長、茂木一貞(リリー・フランキー)がいて、亜矢美(山口智子)や咲太郎(岡田将生)らに試験は精一杯やったことを報告する。
その頃試験の採点をしていた仲 努(井浦新)は、同僚の井戸原昇(小手伸也)になつの絵を見せ、絵は未熟だが、アニメーターとしての素質があることに確信持っていた。
その後試験結果を心待ちにするなつにとって、どんなに忙しくても長く感じられる日々が続き、ようやくひと月経った頃、東洋動画スタジオから採用試験の結果が送られてくる。
そこには「不採用通知」という文字が並んでいた。

第50話

入社試験に落ちてしまったなつ(広瀬すず)。北海道の家族、泰樹(草刈正雄)たちに宛てた書きかけの手紙を前に、落ちた時のことを考えていなかったなつは、この先どうすればいいのか分からず悩んでいた。
「川村屋」で正式に働くことも、北海道に帰ることもなつにとっては行くべき道ではないと感じていて、かといって誰かに打ち明けることも出来ずにいた。
なつが試験に落ちたことに気づいた雪次郎(山田裕貴)は、「風車」を訪れ、咲太郎(岡田将生)にそのことを報告する。
その後咲太郎は、なつと佐知子 (水谷果穂)が暮らすアパートを訪れ、そこで「私には無謀すぎた。私にもできるって言われて真に受けた自分が馬鹿だった」というなつの話を聞き、後日、咲太郎は、東洋動画で働く仲 努(井浦新)のもとを訪れる。
「どうしてなつは落ちたのでしょうか。なつには実力がなったのでしょうか。どうなんでしょうか!」
”やる気があればなつでも働くことができる”となつがアニメーターになることを後押ししていた仲に、咲太郎の恐怖となつが落ちた事の驚きが同時に襲いかかっていた…。

第51話

勢い余って仲 努(井浦新)を水に落としてしまう咲太郎(岡田将生)。喫茶店に入った二人。そこで咲太郎は、自分が大杉満 (角野卓造)社長に挨拶したせいで、なつ(広瀬すず)が不採用にされたのだと直感する。「風車」でやけ酒をしていた咲太郎は、亜矢美(山口智子)に尻を叩かれなつに会いに「川村屋」へ行くが、信哉 (工藤阿須加)となつが二人でいるところを見て声をかけず立ち去る。なつと信哉が話しているところへ仲と陽平(犬飼貴丈)がやってきて、なつが落とされた原因を話す。それは咲太郎が所属する劇団が反社会的なものとみられたいたため、大杉社長の「鶴の一声」で、なつは絵の評価は高かったにも関わらず落とされてしまったのだという。そしてなつは、9月に行われる「仕上げ課」の臨時採用試験を目指すことになる。翌早朝、ようやく十勝の家族に手紙を書くことができたなつは、その夜兄と話すために「風車」へ向かう。そこにやってきた信哉から「咲太郎が警察に捕まった」と聞かされ、なつは動揺する。

第52話

無許可でサンドイッチマンをしていたために警察に連れられ、すでに解放されているという咲太郎(岡田将生)を探しに歌舞伎町へ向かったなつ(広瀬すず)と信哉 (工藤阿須加)。「自分のために頑張って」なつは、”誰かの夢を叶えるためだけ”に生きている咲太郎を受け入れられず、咲太郎につらく当たってしまう。翌日、警察との間に入って世話をしてくれた光子(比嘉愛未)の元に来ていたなつは、かつて咲太郎が先代のマダムに気に入られ川村屋で働く話もあったが、それを蹴り「ムーランルージュ復活」を目指していることを聞かされ、咲太郎は「人のために生きる」ことが生きがいなのだと教えられる。そこへ咲太郎の借金を返しに亜矢美(山口智子)がやってくる。そして亜矢美は、咲太郎が父の手紙で見た絵を思い出して書いた家族の絵を、なつに見せる。「人を支えることに精一杯生きている」それが咲太郎が咲太郎である所以だということを、なつは受け入れ始める。そして咲太郎が描いた絵のうまさと、その絵が父の絵に似ていることをなつは嬉しく思っていた。

第53話

咲太郎(岡田将生)のことを受け入れることができたなつ(広瀬すず)は、「風車」の二階の咲太郎の元へ謝りに行き、9月の臨時試験で必ず受かると、その決意を伝える。自分にはなつのように確固たるものがないという咲太郎に、なつは「父の手紙に励まされてきたように、お兄ちゃんがいるだけで励まされる」と、心からの気持ちを伝える。「手紙はなつが持ってろ。これからも手紙の絵に命を吹き込んでくれ。俺はそれを見てるだけでいい。」それがなつにとっては、何よりも嬉しい言葉だった。その頃ようやく柴田家になつからの手紙が届き、泰樹(草刈正雄)は「なんだ帰ってこないのか。別に帰ってきて欲しいわけじゃない」と寂しがっていた。こうして月日は過ぎ、1956年9月。なつは東洋動画の「仕上げ課」の試験を受る。面接に大杉社長は不在で、後日、合格を知らせる採用通知が送られてくる。「負けたらつまらん、とにかく負けんな。」北大にいた夕見子(福地桃子)から電話で励まされ、遠い北海道の柴田家でも祝杯が交わされる中、なつは亜矢美(山口智子)の元へ向かい9月から「風車」で三人で暮らしたいことを伝え、次なる新たな一歩を歩みだしていた。

第54話

「風車」の二階、咲太郎(岡田将生)が暮らしていた部屋に一月1500円で住むことになったなつ(広瀬すず)。挨拶に向かった「川村屋」で、「しっかり自分を持って、自分を支えられるよう頑張って。女性が働くことは困難も多いから。」と、光子(比嘉愛未)と野上健也(近藤芳正)から励ましの言葉を受けるなつ。調理場の職長、杉本平助(影山泰)からも「よく働いた。その調子で頑張れ」と門出を祝われる。
その夜は「風車」で就職祝いが開かれ、咲太郎が父の味を再現した「天丼」を振る舞う。かつて「父の料理屋を立て直す」ことが目標だった咲太郎は、今は「ムーランの立て直し」が「夢」。昔から何も変わっていないことに安心するなつは、兄の近くで暮らせることを実感し、そこはかとない喜びに満たされていた。その後信哉 (工藤阿須加)も「風車」にやってきて昔の家族が皆揃ったことに喜ぶなつたち。さらに煙カスミ(戸田恵子)とそ付き人の土間レミ(藤本沙紀)もやってきて一緒に食事をすることなる。「裏方が性に合ってる。いい芝居や役者を見られるだけで満足しちゃう」と話す咲太郎に、なつもそういう仕事がしたいと深く同意する。「なんでもいい、自分を生かす仕事を見つけた者は幸せだ。」
こうして東洋動画への出勤初日を迎え、亜矢美(山口智子)に服のコーディネートをしてもらい、未だ熟睡中の咲太郎に言葉をかけ家を出たなつ。上京して半年「川村屋」で過ごしてきたなつは、新たな挑戦へ一歩を踏み出していた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)