【なつぞら】劇中のアニメテレビ映画作品まとめ

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の劇中に登場した漫画映画(劇場アニメーション)、テレビアニメやテレビドラマなどの作品とご紹介しています。

(新しい順になっています。下にスクロールすればするほど古い作品です。)

Contents
  1. 「大草原の少女ソラ」テレビ漫画
  2. 「魔界の番長」テレビ漫画
  3. 「キックジャガー」テレビ漫画 1969年9月〜
  4. 「三代目カポネ」テレビ漫画
  5. 「バケモノくん」テレビ漫画
  6. 「魔法少女アニー」(1966年~)テレビ漫画
  7. 「神をつかんだ少年クリフ」(1966年8月) 長編漫画映画
  8. 「百獣の王子サム」(1963年)テレビ漫画
  9. 「かもめ」(「赤い星座」10月公演)
  10. 「ビューティフル・ナンシー」海外テレビドラマ
  11. 「わんこう浪士」(1963年夏までに公開)
  12. ポスターで確認
  13. 「ヘンゼルとグレーテル」(1959年)短編漫画映画
  14. 「拳銃渡世人(原題:VAGABOND LEO)」(1959年 海外のテレビ映画)
  15. 「どうぶつ三国志」(1959年春には公開)
  16. 「わんぱく牛若丸」(1958年)長編漫画映画
  17. 「白蛇姫」(1957年)長編漫画映画
  18. 朝ドラ「なつぞら」劇中の映画テレビアニメ吹き替え作品のモデル作品一覧
  19. そのほかの東洋動画のアニメーション
  20. 咲太郎(岡田将生)の「風車プロダクション」関係

「大草原の少女ソラ」テレビ漫画

概要

原作はアメリカ西部の開拓者の話。開拓者の一家の少女の視点で描かれている。リアルな日常を描く話をアニメーションで表現するためにはなつの力が必要だとして、坂場はなつにマコプロへ来るように提案する。麻子は企画書を受けて、なつが作画監督をやるならという条件付きで必ず企画を通すと約束する。制作は、原画動画背景や仕上げも、全て外注に頼っている作品。外注先の会社とマコプロの橋渡しをするのが制作進行の石沢と町田の二人。ソラとレイの二人の成長を通して、開拓者としての行き方を描く。第一回目の放送の視聴率は思わしくなく、話が地味すぎたとスポンサーから指摘される。「目玉焼きを料理するシーン」「レイが牛に舐められるシーン」など視聴者からの反響が大きく、大人気アニメ番組として好評のうちに完成を迎える。その好評を受けて、スポンサーの「ミルコス食品工業」社長松武博(大泉洋)から、同じ枠・同じテーマでの制作を依頼されるまでに至る。

第1話「新しい家族」あらすじ

洪水で家を流され、新天地を求めて旅をしていた主人公ソラとその家族。旅の途中河原でリスが泣いていることにソラが気づく。川の中に一人の少年が倒れていて、ソラは父に知らせて川の中から少年を助け出す。レイと名乗るその少年は、洪水で家族を失い、希望を失っていた。共に暮らそうと提案するソラたちがったが、レイはソラたちの元から逃げ出してしまう。森でレイを説得していたところ、突如犬に追われた牛が二人めがけて突進して来る。二人は力を合わせて難を乗り越える。

登場人物

ソラ(声:白本知香子(沢城みゆき))|たくましさと可愛らしさを併せ持つ9歳の少女。洪水を機に移住し、そこで出会った孤児のレイとともに開拓者家族として育っていく。寒い環境で暮らしていて、ほっぺは赤い。”生きる力”を描くため、人間の営みがリアルに描くことができる主人公としてなつが生み出す。
レイ(声:土間レミ子(藤本沙紀))|洪水で家族を失った少年。リスを従えている。モデルは幼少期の泰樹、なつと千遥。「家族というのは、血の繋がりのことではなく、家族でいるという意志が家族である。」ということを描くために坂場考案したキャラクター。牛に追いかけられたことがきっかけで牛飼いを目指す。牛飼いとしての経験を積むが、獣医になることを目指すためにソラの牧場を離れ、獣医となり再び牧場に戻ってくる。
ダイト(声:島貫健太(岩谷健司))|ソラの父親。
マリ(声:亀山蘭子(鈴木杏樹))|ソラの母親。
ミエ|ソラの妹。
キク|牧場で働く従業員。
語り 安藤サクラ

クレジット・放送情報

主題歌「大草原の少女ソラ」 歌:煙カスミ(戸田恵子)
原案|大草原の小さな家 ローラ・インガルス・ワイルダー著 恩地三保子訳
プロデューサー|大沢麻子(貫地谷しほり)
キャラクターデザイン・作画監督・絵コンテ|奥原なつ(広瀬すず)
演出・企画・絵コンテ|坂場一久(中川大志)
動画|下山茜(渡辺麻友) 神地航也(染谷将太) 下山克己(川島明)
美術|山田陽平(犬飼貴丈)
色指定・仕上げ|森田桃代(伊原六花)
動画チェック|立花久子(伊藤修子)
制作進行|石沢裕也(大野泰広) 町田義一(鈴鹿中士)
制作|マコプロダクション
放送開始|1974年10月 一話30分 全39話
放送枠|日曜日のゴールデンタイム「ミルコス漫画広場」枠

「魔界の番長」テレビ漫画

概要

魔界からやってきた魔物に体を乗っ取られた番長。一人の女の子に一途に片想いをする番長だったが、魔物もその女のことを好きになってしまう。魔物は魔界の魔王を裏切る。その度に番長は魔神に変身して人間を守るために戦う。1973年6月頃から制作開始。1973年夏に放送開始、秋頃ヒットを記録。なつが東洋動画で関わった最後の作品となる。

登場人物

番長:魔物に取り憑かれた心優しい番長。ある女学生に好意を抱く。
魔物:番長に取り付いき、番長が想いを寄せる女学生位を好きになる。
魔王:魔物のボス。

クレジット

作画監督|奥原なつ→堀内幸正
制作|佐藤利之
演出|宮田(川島潤哉)
動画|堀内幸正 中島(坂口涼太郎)
制作進行|荒井康助

「キックジャガー」テレビ漫画 1969年9月〜

概要

制作部長佐藤利之が漫画「キックジャガー」をもとにアニメ化。麻子も勉強として購読している。当時スパースターと騒がれていたキックボクシングの沢村忠をモデルとしたキャラクター・キックジャガーが主人公。キックジャガーが孤児院の出身ということもあり、なつに白羽の矢が立つ。

あらすじ

タイから一人の刺客・キックジャガーが送り込まれてくる。その刺客は反則技を使うのが特徴の悪役キックボクサーで、悪徳プロモーターが仕組んだ八百長だった。悪役のはずのキックジャガーが、スター選手に勝ってしまい、怒った悪徳プロモーターは本当の刺客を次々と送り込む。最終回のアイデアは、なつが優と会話している中で思いついたもの。

登場人物

キックジャガー:必殺技は相手の頭上まで飛び上がって空中で超足を蹴る「ダブル真空と飛び蹴り」タイから送り込まれた覆面キックボクサー。正体は孤児院で育った日本人・中神拳矢。
中神拳矢:キックジャガーの中の人。リング上でマスクを暴かれて正体が明らかになってしまったあと、最終回では、正統派キックボクサーとしてリングに戻る。
ブラックマン:キックジャガーのライバルのキックボクサー。

クレジット

作画監督|奥原なつ
制作|佐藤利之
演出|宮田(川島潤哉)
動画|堀内幸正 中島(坂口涼太郎)
制作進行|荒井康助

「三代目カポネ」テレビ漫画

1968年頃から「マコプロダクション」が企画していた大人向けアニメーション。国内には前例の少ないため、パイロット版を製作して売り込むという手法をとっていた。制作には社長である麻子、下山克己などが参加。

カポネ:ギャングの三代目ボス。ギャングの素質はあるが優しい心を持っている。

「バケモノくん」テレビ漫画

概要

関東テレビ傘下に出来た制作会社関東プロダクション製作のテレビアニメ。キャッチコピーは「バケモノ会社の御曹司がピンチを救う。そう、僕がバケモノくん」

登場人物・キャスト

バケモノくん 声:亀山蘭子(鈴木杏樹)
男の子 声:土間レミ子(藤本沙紀)
大男 声:島貫健太(岩谷健司)
老紳士 声:松井新平(有薗芳記)

「魔法少女アニー」(1966年~)テレビ漫画

概要

1968年の時点で放送は3年目に突入。なつは産休後も再び原画として復帰する。

クレジット

作画|奥原なつ 堀内幸正(育児のため退社した下山茜の後任)
制作進行|荒井康助

「神をつかんだ少年クリフ」(1966年8月) 長編漫画映画

概要

ある村の巨大な木に誰にも抜けない剣が突き刺さっている。その剣をクリフが引き抜き村人から英雄とみなされるようになる。戦争の神(死神)がその剣を砕く。死神の目的は、神を畏れなくなった人類に戦をさせて滅ぼしもう一度世界を創造しなおすことだった。クリフの村に、父の命令で村に戦をもたらそうとしていた死神の娘・キアラが現れ、クリフと惹かれ合うようになる。戦争と運命の中で、人間がどのように善と悪を見極めていくかがテーマ。

エピソード

当初なつがキアラのキャラクターデザインを担当するが、坂場が納得のいくキアラを描いたのは仲で、そのことがきっかけで仲と坂場の間にあったわだかまりが解けていくことになる。脚本執筆予定の1965年8月になってもキアラのキャラクターが決まらずにいた。仲の協力によってキアラのキャラクターが決まるが、坂場がこだわりぬいた結果、制作費は倍、制作期間も伸び、当初の公開予定の1966年の春を越え、公開されたのは1966年の7月(夏)。坂場の初監督作品だったが難しいストーリーが理解されず不入り。当時の東洋動画の興行成績の最低記録を更新が濃厚。制作に関わった従業員の昇級、ボーナスのカットが確定。映画部長の井戸原も退任することが濃厚で、後任が東洋映画からの出向の場合、アニメーター達が自由に企画を通せなくなる可能性があり、責任を取って坂場は退職する。大人が見るように宣伝すればもう少しは良い結果になった可能性もあったが、仲を含めた制作に関わったアニメーター達はこれまで見たことのない作品を作れたことに誇りを抱き、満足していた。大学生の明美は今作を楽しんで観れたが、小学生の地平には難しすぎた。

キャラクター

クリフ:主人公の少年。誰にも抜けない剣を引き抜いたことで村人たちから英雄とみなされるが、争いをもたらす死神の娘と出会ったことでお互いに惹かれあっていく。
キアラ:戦争の神の娘。強さとともに、恋に落ちるような魅力を兼ね備えている。キャラクターデザイン:仲努
戦争の神:戦争を司る神。

クレジット

制作|大杉満
企画|岡本拓馬
脚本|深田栄輔
演出|坂場一久
作画監督|下山克己
原画|奥原なつ 神地航也
動画|堀内幸正 三村茜
音楽|成田優
公開|1966年7月
制作期間|1965年春〜1966年7月

「百獣の王子サム」(1963年)テレビ漫画

あらすじ

架空のジャングルでライオンに育てられた一人の人間の少年。動物たちから差別を受けるが、様々なトラブルを解決していき、やがて百獣の王の子として、動物たちから認められるようになる

概要

1963年1月から放送されていた「鉄腕アトム」に追従する形で制作に入る。会社としては低予算な上に制作期間が短いながらも大ヒットしたテレビ漫画の手法に挑戦する意義があった。坂場は当初、テレビ漫画の手法は、東洋動画らしい作り方ではなく、一度フルアニメーション以外の方法に慣れてしまったら後戻りできなくなる、と意見を持っていた。テレビ漫画では、それまでの映画で一般的だったフルアニメーションではなく、毎週30分の作品を作るために、止まった絵を使い、動く部分を減らすなどそれまでになかった手法が生みだされていた。仲は視聴者にとってはフルアニメーションかどうかは関係なく面白いかどうかが判断基準だと考える。坂場は、”歌舞伎のように登場人物の個性に合わせて動きにメリハリをつけていけば、省略された動きでも生き生きと表現することができる”と解決策を思いつき実践する。動きは抑えられても、東洋動画のアニメーターの強みでもある”アニメーターの感情”を表現できるため、それが東洋動画のテレビ班の特色を出すことに繋がる。坂場は”個性を出すためには手を抜くことはできない”と「鉄腕アトム」の四倍はかかることをテレビ班でやろうとして制作進行の荒井と口論になる。”乱闘シーンで煙をモクモクさせる”、”パンチをするときに画面いっぱいに星を表示させる”など、なつは様々に坂場の意向を汲んだ上でのアイデアを見出し時解決していく。ここでなつたちが経験した苦難と冒険は、未来のアニメーターたちに受け継がれていく。

クレジット

放送|1963年12月から 毎週日曜日の夕方
企画|猿渡竜男(新名基浩)
演出|坂場一久
原画|奥原なつ 猿渡竜男
動画|三村茜
制作期間|1963年から1963年12月。

*この頃1963年頃までは長編漫画映画一本を製作するのにおよそ10ヶ月かかる。

「かもめ」(「赤い星座」10月公演)

原作|チェーホフ
訳|新藤崇史
演出・装置|久高芳雄
公演期間|1963年10月20日〜10月27日
@東京文芸劇場

出演・配役

アルカージナ(亀山蘭子)
トレープレフ(小畑雪次郎)
小間使い(土間レミ子)

評価

坂場は「役者の芝居は良かったが、演出として新しいことをやっているという意欲が感じられなかった、蘭子の芝居を見せるためだけに古い新劇をやっているだけにしか見えなかった」と評価する。それは、雪次郎が劇団や蘭子に影響を与えるほどの役者を目指して欲しいという思いから出たものであった。
*坂上雲太郎という人物が初日公演に花を贈っている。

「ビューティフル・ナンシー」海外テレビドラマ

1963年春ころに放送され大人気となっていたアメリカのシュチュエーションコメディ(シットコム)。雪次郎の当たり役となった作品。
気の強い妻ナンシー(亀山蘭子 )
気の弱い夫(小畑雪次郎)

「わんこう浪士」(1963年夏までに公開)

なつが原画を担当し、雑誌の取材があった作品。キャッチコピー「動物たちが大騒動!獣退治に飛び出した47匹のワン公大作戦!」
製作|大杉満
演出|露木重彦
原画|仲努 井戸原昇 下山克己 奥原なつ
動画|三村茜 堀内幸正

ポスターで確認

「真田十勇士」「アラジン少年とランプの精」

「ヘンゼルとグレーテル」(1959年)短編漫画映画

制作の経緯

若手育成目的で、仲や井戸原たちが麻子となつを原画に、坂場を演出に据え動き出したプロジェクト。脚本家主導で漫画映画を作る形が、当時長編映画での通例となっていたが、それ以前の短編映画ではアニメーター主導で制作していたものが主流だった。そのため制作面での原点回帰とも言える作品。千遥に会うために北海道へ帰郷していたなつが、夕見子のアドバイスをきっかけに提案したグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」を基にした作品で、なつの生い立ちを聞いた坂場は「なつが作るべき作品だ」と考え、なつのために作品を作ると明言し企画を通すために奔走。これまでの長編作品の制作方法とは違い、キャラクターのイメージを膨らませ、そこから、ストーリーやセリフを生み出すと言う方法で制作。アニメーターが絵を描き、作家にも役者にもなると言うことを試す意味もあった作品。理想を高く掲げる坂場と仲、井戸原が対立する危機を乗り越える。ドラマの第15~16週に登場。

キャラクター キャスト

ヘンゼル 声:土間レミ子(藤本沙紀) &グレーテル 声:(須藤沙織)|今作の主人公の兄妹。キャラクターデザイン奥原なつ。
魔女 声:亀山蘭子(鈴木杏樹)|子供達をお菓子の家におびき寄せ、オオカミの餌にするために仕えていた悪魔に差し出す。滑稽で愛嬌があるとして、神地や蘭子のお気に入りキャラクター。キャラクターデザインは大沢麻子。社会の理不尽を象徴。
悪魔 声:(岩崎ひろし)|森を支配する悪魔。魔女をしもべとして、飼っているオオカミに子供達を食べさせるために子供を捕まえてくるように命令している。
オオカミ|悪魔が塔の中に飼っているオオカミ。戦争の兵器の象徴。
木の怪物|魔女の魂が森と一体化した存在。なつが、自分の夢の中に出てきた阿川弥市郎(中原丈雄)が作っていた木彫りの像をヒントに考案する。
|ヘンゼルとグレーテルに助けられたことから、魔女に追われていた兄妹を助ける。
|現実の自分達が住む世界の象徴。豊かな恵みとともに、様々な恐怖をも内包している。

あらすじ

(魔女に捕まえられ檻に入れられるところまでは原作通り)魔女は森に建つ塔(お城)に住む、闇の世界を支配する悪魔に仕えていて、お菓子の家で捕まえた子ヘンゼルとグレーテルの兄妹を塔に連れて行こうとする。その途中、鳥に助けられた兄弟は魔女から逃げるが、兄・ヘンゼルが魔女に捕まり悪魔の塔に連れて行かれ、悪魔が飼っているオオカミの餌として差し出される。
そこへ妹・グレーテルが塔の壁を登り助けに来て、最後まで諦めないグレーテルの姿を見た魔女は、悪魔を裏切り兄妹は塔から脱出し森へ逃げる。そこで魔女が魔法で生み出した魔女自身の魂が乗り移った”木の怪物”により二人は助けられ、兄妹を追ってきたオオカミたちは倒され兄妹は木の怪物に感謝する。
(これ以降はアフレコ現場では描かれていない構想段階の部分→)さらに木の怪物は悪魔の塔を破壊し、これまでオオカミに食べられてきた子供たちが蘇り、木の怪物自身は塔のあった場所で動かなくなり、森の一部になっていくことで森に平和が訪れる。

制作期間

1959年4月頃〜秋ころ?。初夏の頃、なつと坂場のアイデアによるストーリーの結末が決まり作画の作業に入る。

クレジット

原作|グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」
原画|奥原なつ(広瀬すず)大沢麻子(貫地谷しほり)神地航也(染谷将太)下山克己 (川島明)
絵コンテ/脚本|坂場一久(中川大志)神地航也(染谷将太)
監修|下山克己 (川島明)
動画/クリーンアップ|堀内幸正(田村健太郎)三村茜 (渡辺麻友)神地航也(染谷将太)
企画・立案|全てのチームスタッフ。

「拳銃渡世人(原題:VAGABOND LEO)」(1959年 海外のテレビ映画)

概要

放浪するガンマンが事件を解決していく西部劇。主演はスティーヴ・マッキング。吹き替えは豊富遊声。放送は毎週土曜日 19:30から30分。咲太郎が声優事務所を立ち上げて初めて関わった作品。ドラマの第15週に登場。

登場人物 キャスト

デービスの祖父(島貫健太)|鉄道会社経営の大富豪。息子が死去した後、孫の親権を手に入れ、ベティから奪おうとする。
ジョージ(小畑雪之助)|付き人。
ベティ(亀山蘭子)|デービスの母親。夫が死去。
デービス(土間レミ子)|ベティの息子

「どうぶつ三国志」(1959年春には公開)

クレジット

製作:大杉満
企画:松野茂
原案:大木國臣
脚本・演出:露木重彦
原画:仲努、井戸原昇
動画:下山克己、大沢麻子
風俗交考証:大田喜一
*劇中で詳細は描かれず、第13週のラストシーン近くで、ポスターのみの登場。

「わんぱく牛若丸」(1958年)長編漫画映画

製作経緯

なつが作画課へ配属後に「動画」として初めて関わった作品。馬の前足を4本描くというアイデアが採用される。製作段階でライブアクション(俳優が演じたものを撮影し、それをアニメーション制作の資料にすること)を本格的に取り入れた作品。1958年春の時点で作画、仕上げ、美術までの作業が終わる。最終的に原画、1万5112枚、動画、7万9089枚で完成。ドラマの第11~13週に登場。坂場一久が助手として初参加した作品。

キャラクター キャスト

常盤御前 声:亀山蘭子|千人の女の中から選ばれ侍女のような身分で召し抱えられ、そこから源義朝の側室まで上り詰めた。美貌と知性としたたかさを持ち合わせている。鞍馬山の寺に預けられていた牛若丸は自分が源氏の子であることを知り、常盤御前に会いに来る。その時、牛若丸を我が子として認めてやりたいが、平家の武士に殺されてしまう恐れがあるので、心を鬼にして牛若丸にキツく突っぱねる。

そのほかキャラクター一覧
牛若丸 平清盛 武蔵坊弁慶 天狗 烏天狗 今若丸 乙若丸 武士

「白蛇姫」(1957年)長編漫画映画

製作経緯

なつが東洋動画に入社し、初めて配属された仕上課(彩色)で、初めて関わった作品。「許仙と会えなくなると思い涙を流すシーン」の動画は、麻子が、堀内のアイデアだと勘違いした、なつのアイデアが採用される。日本初の長編フルカラーアニメーション作品。ドラマの第10~11週に登場。

あらすじ

胡弓弾き・許仙(シュウセン)は、子分のパンダと楽しく暮らしている。ある日、市場で見世物にされていた白い蛇を可哀想に思い、買い取って逃す。その時に許仙に恋をした白蛇は、ある嵐の夜に美しい人間の娘”白娘(パイニャン)”になり、二人は深く恋に落ちていく。
白娘が化け物だと知った法海(ホッカイ)という偉い人が兵隊を二人に差し向け、許仙だけが捕らえられてしまい、白娘は嘆き悲しみ会いたい一心で許仙を追い、塔に隠れ許仙を呼び寄せる。しかし法海が現れ、法海と白娘は魔術を使って激しく戦い白娘は負けてしまう。
力尽きた白娘は、自分の体が半分蛇に戻りかけていることを知り、許仙と会えなくなると思い涙を流す。

キャラクター キャスト

許仙 声:豊富遊声
法海 声:豊富遊声
白娘 声:亀山蘭子
少青 声:亀山蘭子|白娘に仕える青魚の妖精。読みはシャオチン。

朝ドラ「なつぞら」劇中の映画テレビアニメ吹き替え作品のモデル作品一覧

最終回で12年後に実現したと言及されるアニメ映画(なつたち三兄弟のことを描きたいという坂場の案)→ 火垂るの墓 1988年 東宝

制作 – スタジオジブリ
キャラクターデザイン・作画監督 – 近藤喜文
原画 – 石井邦幸、羽根章悦、森友典子、大谷敦子、河内日出夫、奥山玲子 他
色彩設計 – 保田道世
脚本・監督 – 高畑勲

「大草原の少女ソラ」マコプロダクション→アルプスの少女ハイジ 1974年

フジテレビ系列 「カルピスまんが劇場」
企画 – 瑞鷹エンタープライズ
制作 – ズイヨー映像、フジテレビ
場面設定・画面構成 – 宮崎駿
キャラクターデザイン・作画監督 – 小田部羊一
演出 – 高畑勲
美術監督 – 井岡雅宏
プロデューサー – 高橋茂人

最終回で麻子が次回作の企画としていた作品 マコプロダクション→ 母をたずねて三千里 1976年

フジテレビ系列「世界名作劇場」
原作 – エドモンド・デ・アミーチス著 「クオーレ」の挿入話より
製作 – 本橋浩一
監督 – 高畑勲
脚本 – 深沢一夫
場面設定・レイアウト – 宮崎駿
キャラクターデザイン・作画監督 – 小田部羊一
作画監督補佐 – 奥山玲子

「三代目カポネ」マコプロダクション→ルパン三世(TV第1シリーズ) 1971年

放送 – よみうりテレビ
演出 – 大隅正秋→Aプロダクション演出グループ(高畑勲と宮崎駿のユニット名)
作画監督 – 大塚康生
作画 – 小林治、今沢哲男、岡迫亘弘、有原誠治、前田実、村田耕一、木村圭市郎、山口泰弘、近藤喜文、福富博、本多敏行、金沢比呂司、青木雄三、山田道代 他(Aプロダクション/OH!プロダクション/ネオメディア/スタジオメイツ/スタジオジュニオ)
制作協力 – Aプロダクション
制作 – よみうりテレビ/東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)

「魔界の番長」東洋動画→デビルマン 1972年

放送 – NET(現テレビ朝日)
企画 – 有賀健、籏野義文
原作 – 永井豪
キャラクターデザイン – 小松原一男
演出 – 及部保雄
作画監督 – 小松原一男
制作 – NET、東映

「キックジャガー」東洋動画→タイガーマスク 1969年

放送 – よみうりテレビ・日本テレビ系列
原作 – 梶原一騎、辻なおき
企画 – 斎藤侑、江藤昌治
キャラクターデザイン – 木村圭市郎
制作 – よみうりテレビ、東映

「魔法少女アニー」東洋動画→魔法使いサリーorひみつのアッコちゃん

「神をつかんだ少年クリフ」東洋動画→太陽の王子 ホルスの大冒険

「百獣の王子サム」東洋動画→狼少年ケン

そのほかの東洋動画のアニメーション

>>>「わんこう浪士」→わんわん忠臣蔵

>>>「真田十勇士」 →少年猿飛佐助

>>>「アラジン少年とランプの精」→アラビアンナイト・シンドバッドの冒険

「ヘンゼルとグレーテル(1959年)」→?

>>>「どうぶつ三国志(1959年春には公開)」→ 西遊記orどうぶつ宝島

>>>「わんぱく牛若丸(1958年)」→わんぱく王子の大蛇退治

>>>「白蛇姫(1957年)」 →白蛇伝

咲太郎(岡田将生)の「風車プロダクション」関係

>>>最終回で「風車プロダクション」に依頼が入った魔女と手下二人の新作アニメ→タイムボカン 1975年

マージョ 声 – 小原乃梨子(当時 ぷろだくしょんバオバブ所属)
グロッキー 声 – 八奈見乗児(俳協→青二プロダクション)
ワルサー 声 – 立壁和也(劇団泉座→俳協。創業した「オフィス央」はのちにぷろだくしょんバオバブに吸収合併)

>>>「バケモノくん」 →怪物くん

https://twitter.com/ebiharayu/status/1163239050779586560?s=20

>>>「ビューティフル・ナンシー」→ルーシーショーor奥さまは魔女

>>>「チンチンリー」 →名犬リンチンチンリ

>>>「拳銃渡世人(原題:VAGABOND LEO 1959年)」 →拳銃無宿

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