第2シーズンでは、自然を求め北海道から九州まで足を伸ばしましたという、撮影部隊。しかし、ほとんどはその自然をスタジオ内で再現したそう。
角川大映スタジオや緑山スタジオにて、バルサやチャグムたちが移動した街々や遊牧民の野営地、ロタの祭儀場などファンタジーならではの世界観が作られたそうです。 素朴な国境の町、退廃的なダウンタウン、様々な民族が行き交う港町 、草原に建つ廃墟や遊牧民のパオなどなど、どんなところで撮影されたのか覗いていきたいと思います。
大河ファンタジードラマ「精霊の守り人」シーズン1のロケ地
シーズン1の主なロケ地に使われたシーン:ヤクーの住むヤシロ村。ニュンガロイムに導かれて大草原をゆくチャグム、バルサ、タンダ、トロガイたち。新ヨゴ国の庭園など。
熊本県菊池市 菊池渓谷
チャグムを守るべく、川の中で、ジンと戦うバルサが撮影されたのが、日本の滝百選にも選定される菊池渓谷の四十三万(よんじゅうさんまん)滝付近。
四季によってさまざまに変化する景色を求めて、全国からカメラファンが訪れるそうです。特に新緑、紅葉の季節は最高のロケーション。
撮影チームも入ったかは定かではありませんが、付近にある「菊池温泉」は是非訪れてみたいところ。別名「乙女の肌」といわれ入浴後は肌がすべすべになるらしいですよ~
鹿児島県日置市吹上 千本楠
聖導師にニノ妃がチャグムを死んだことにしてほしいと頼んだ大きな木は鹿児島県日置市の「千本楠」。樹齢800年以上と言われ、大きなクスがあたかも寝ているように連なり、また天空に伸びあがるように梢を伸ばす壮大な姿。まるで臥龍を思わせ、20数本しかない楠が千本あるように見えるとか。
驚きなのはその周囲が住宅地だといういこと。
鹿児島県霧島市 霧島の森
詳細な場所は確認できていませんが、聖霊の守り人シーズン1第2話で登場しています。
鹿児島県で初めて『森林セラピー基地』に認定されたという霧島の森。 森林セラピー基地とは、専門家によりリラックス効果が実証された森林を擁するとともに、良質な関連施設があると認められた地域のことですだそうです。
参考サイト:鹿児島県観光サイト「本物の旅かごしま」
鹿児島県伊佐市 曽木の滝 下流
シーズン1第1話冒頭、落下したチャグムが助けだされたシーンが木曽の滝周辺です。伊佐市の大口盆地、中央を流れる川内川とその支流が、市の南西部で合流したのが「曽木の滝」
参考サイト:ロケーション鹿児島
熊本県阿蘇市 阿蘇の牧場
こちらも詳細な場所は把握できていませんが、草原が広がる風景が出てきたら、もしや?阿蘇の牧場で間違いないでしょう。
熊本県阿蘇郡高森町 らくだ山
ヤシロ村に向かうチャグム、バルサ、タンダが、ヤクーの魔除け「ナージの骨」をくぐるシーンとして登場。山の形がユニークな根子岳、高森田楽やだご汁でも有名な南阿蘇谷の高森地区。地元の人に愛されている「らくだ山」
参考サイト:阿蘇阿蘇ドットコム!
阿蘇の地鶏が食べられる地鶏焼肉「らくだ山」はSNSでも話題!
千葉県鋸南 鋸山
岩山を背景にチャグムを乗せた牛舎が橋を渡るシーンが撮影されたのは、千葉県の鋸山。
鋸の歯のような険しい稜線が特徴の山で、昔から東京湾に入る船の目印とされていましたそうです。
室町時代から昭和57(1982)年まで、房州石(金谷石)と呼ばれる石材を切り出した石切場跡が残るところ。
群馬県下仁田町
こちらも、第1話冒頭飛び込んで救出の場面と言われています。鹿児島県伊佐市木曽の滝も同じ一連の場面だということなので、あのシーンは遠く離れた二つの場所での撮影により成り立っているということなのでしょうか?
確認できるだけで、鏑川、西沢川、南牧川とありますが、やはり鏑川が一番ロケ地に近いですね。
更に言えば、牛舎が走っていたのは、千葉県の鋸山。僅か数分のシーンだけでこのこだわり。さすがNHKさんです・・・
撮影当時の画像はこちら→放送90年大河ファンタジー 「精霊の守り人」 いよいよ3月19日 放送スタート!【NHKエンタープライズ】
北海道釧路市 阿寒湖畔の原生林
ドラマでは、青池、青弓川の上流 原生林の森などとして登場したのが、釧路市の阿寒湖畔の原生林。原生林はその全域が阿寒国立公園に含まれ、道東を代表する観光地。
北海道で5番目に大きい淡水湖。 特別天然記念物のマリモや、ヒメマスが生息する豊かな自然のある場所。
長野県松本市 美ヶ原
こちらはも広い草原として登場。命綱を付けて崖の上からスタッフが撮影したそうで、下の画像は、美ヶ原自然保護センターのブログからの引用ですが、まさにこの風景を撮影していたようです。CGで加工されたので実際はもっと違う見え方だったようですが・・・
山梨県富士吉田市 河口湖湖畔 精進湖
チャグムが卵に導かれてたどり着いた、青霧山脈奥地の水源の岩山シーンとして撮影されたのが、河口湖湖畔や精進湖とされています。
精進湖の美しい景色はこちらから是非。
山梨県北杜市
現状情報がありませんでした。
韓国ロケ 龍仁大長今パーク(ヨンインテジャンクム)
ドラマでは王宮広場、大通りの賑わい、平民の街の百軒通り雑踏、星ノ宮回廊などが韓国の龍仁大長今パーク(旧MBCドラミア)で撮影。
韓国北西部の京畿道(キョンギド)にあるドラマ撮影の中心地で「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」でおなじみのロケ地。
精霊の守り人の美術スタッフの念入りな飾り付けで、韓流ドラマファンにも分からないほどの変化を遂げての撮影だそうです。
シーズン2「悲しき破壊神」第1話にも登場
ドラマ「精霊の守り人」シーズン1で使用されたスタジオ
星の宮の秘倉、タンダの小屋、応急の内部、巨木の中の水源、狩穴などが、府中の角川大映スタジオや横浜のTBS緑山スタジオなどで撮影されました。
参考サイト:角川大映スタジオ公式サイト、TBS緑山スタジオ
<第1シーズンの該当する原作は以下の2作品です>
精霊の守り人シーズン2「悲しき破壊神」のロケ&撮影地
第二シーズンの撮影は、殆どが調布の角川大映スタジオと横浜の巨大なスタジオで行われ、スタジオ内に、幾つかの国をまとめてセッティングして撮影したといいます。
ツーラム、交易市場、禁域の森、タルの集会場と祭儀場は同じスタジオ。ロタ往生とスーアンの屋敷、新ヨゴ王宮は同じスタジオと言った具合に。
詳細は美術担当の山口さんがこちらでインタビューを受けています。
→『精霊の守り人』空想美術ファクトリー vol.1
北海道根室市の牧場 落石岬
シーズン2第1話冒頭、バルサが用心棒をしていた商隊と別れるとき、その商隊の頭がお祈りをしていた所の風景は、北海道の牧場を元の画に、その上に、切り立つ背景の山を実写画像として加工し、遠景には、アイスランドの風景を加工し、壮大な景色を作り上げているそうです。
このシーン、新ヨゴ国とロタ王国の国境の他にも、ロタの草原 カシャルの幻影にかけられ、マクルとカッハルと戦った遊牧民の野営地などもこちらで撮影しているようです。2016年の5月9〜18日には北海道落石周辺でのエキストラ募集がありました。
根室の喫茶店「どりあん」綾瀬はるかを目撃したという方もいたようです。
参考サイト:食事と喫茶「どりあん」
新潟県中魚沼郡津南町 秋山郷 中津川
公式ガイドブックによると、アスラがカシャルたちによってバルサから奪われるサイ川の吊橋の撮影は、新潟県中魚沼郡津南町秋山郷中津川で行われたようです。
あの橋は中津川にかかる見倉橋。このドラマでの印象的なシーンですね。
綾瀬さんが入ったという温泉も「かたくりの宿」なのでしょうか?気になるところ・・・
参考サイト:秋山郷結東温泉「かたくりの宿」公式サイト
青森県佐井村 仏ヶ浦
第2話でチャグムたちがと捕えられている虜囚小屋があるところは、青森県佐井村の仏ヶ浦での撮影。津軽海峡の荒波が削り上げた白緑色の奇岩が連なる景勝地として有名です。
サンガルの兵士たちが、格闘をして雄叫びを上げていたシーンがあり、サンガル王国にある虜囚小屋という設定ですが、実はあの虜囚小屋自体はスタジオでの撮影です。
長野県諏訪郡富士見町 立場川キャンプ場
こちらは最終話で登場のカシャルの村周辺と思われます。実際に殺陣やワイヤーアクションがあったということなので、シーズン2最後の戦いの場所となりそうです。
参考サイト:林に囲まれた川沿いのフリーサイト「立場川キャンプ場」
群馬県前橋市 赤城山白樺牧場 嶺公園
以下の写真を見る限り、第2話でロタ王ヨーサムと王弟イーハンが狩りに行くときに通っていたシーンのようにも見えます。
参考サイト:ウェブ群馬「赤城山白樺牧場」
参考サイト:群馬県観光情報サイトぐんまなび「嶺公園」
群馬県渋川市 赤城自然園
2016年6月19、21日に赤城自然園でエキストラ募集があったようです。
募集されたのは、街道を歩く旅の商人や人足役と、お隊商の商人やその家族、人足役で、盗賊の襲撃に遭い、用心棒のバルサに助けられる場面とのことです。
参考サイト:前橋フィルムコミッション「ドラマ『精霊の守り人』撮影エキストラ募集中です⇒募集締め切りました」
参考サイト:赤城自然園
群馬県嬬恋村 毛無峠付近?
こちらは、第5話、タルシュ帝国王子ラウルが登場したシーンなど、主にタルシュ帝国の草原などで使用されているようです。
7月22日という夏の真っただ中に、撮影が行われたようで、嬬恋プリンスホテルに集合した後に撮影に向かったようです。
タルシュ兵役、厩番役、ラウル側近役とあるので、高良健吾さん演じるラウルが登場して、馬の異変に気付かなかった兵の目を切りつけるシーンのようですね。
物語の中でも、最も強力な国力を持つというタルシュの力を、まざまざと見せつけられました。
毛無峠は、群馬県と長野県の県境にある場所で、立ち入り危険区域のようなので、むやみに立ち入らないようにしてくだいさね。
実際に行ってみた方のブログはこちら
国道112号からその様子は見ることができるようです。
毛無峠の住所:〒377-1611 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣
静岡県南伊豆町
ディーンフジオカさん演じるイーハンと、アスラのお母さんで、壇蜜さんが演じるトリーシアとの出会いのシーンが、静岡県南伊豆で撮影されたそうです。
参考サイト:「剣術シーンもっとやりたかった」とディーン・フジオカ 綾瀬はるかのアクションを高く評価【精霊の守り人 悲しき破壊神】
こちらは、通称「加納の石切り場」と言われている場所のようです。
石切り場を運営する団体公式サイト:カノー伝説
静岡県下田市 爪木崎、サンドスキー場
サンドスキー場では、チャグムがサンガル兵に追われて、槍を受けるシーンが撮影されたようですね。以下の写真は、第4話「笑う魔物」の放送で、船で逃げようとする、チャグム役の板垣瑞生さんや、シュガ役の林遣都さんなどの撮影シーンのようですね。
その他にも、龍宮窟での撮影もあったそうですが、こちらは現状確認できませんでした。
下田市サンドスキー場の住所:〒415-0029 静岡県下田市田牛
精霊の守り人シーズン2直前に放送された【外伝】のロケ地は達沢不動滝、裏磐梯スキー場
精霊の守り人」シーズン2の直前に不定期で放送された守り人【外伝】
その撮影は福島県裏磐梯スキー場、裏磐梯高原ホテルで行われたそうです。
中でも、バルサが一人滝の前に佇んでいた印象的なシーンは猪苗代町の「達沢不動滝」での撮影でした。
裏磐梯の景色は以下のサイトが詳しいです。
→yokohama-love-1205さんのブログ「磐梯山紅葉登山20141009」
こちらにも詳しく紹介されています。
→綾瀬はるかさん主演の精霊の守り人【外伝】ロケ。ロケ地はなんと福島県だった!
少女がお花をお供えした「塔」があるあたりの雰囲気素敵ですね~
<第2シーズンの該当する原作は以下の4作品などです>
*精霊の守り人シーズン2「悲しき破壊神」ドラマ公式ガイドブックなどをもとに作成しています。→NHK 大河ファンタジー 精霊の守り人 SEASON2 悲しき破壊神 完全ドラマガイド
ドラマ「精霊の守り人」第3シーズン【最終章】のロケ地
2016年の11月からその撮影が始まってるというシーズン3。
とまん君によると、守り人の撮影はあと2ヶ月続くらしい…終わるな撮影…終わるな守り人シリーズ — Mami🔝M!LK (@mami_lk2) 2017年1月30日
2017年の2月にクランクアップを迎えたキャストの方もいるようですが、反対に2月から撮影が始まるというキャストの方もいるようです。
第1話 バルサ (綾瀬はるか)とチャグム(板垣瑞生)が馬に乗っていたラストシーン「栃木県採石場 岩船山中腹採石場跡 」
栃木県のグランドキャニオンとも言われる「岩船山」その中腹にある採石場跡が岩船山中腹採石場跡です。明治天皇がお茶を飲んだという場所でもあり、東日本大震災の時には山の一部が崩壊して以前とは違う景色となったと言います。
あの広大なカンバルは、この栃木の採石場とネパールの風景を合成して作ったと言います。
第6話&第7話 タラノ平野とヤズノ砦「鋸南町鋸山(きょなんまちのこぎり)」
タンダ (東出昌大 )やコチャ(とまん)たちが海に面したという設定のタラノ平野で壕を作ってタルシュ群を迎え撃った爆破シーンやヤズノ砦での大掛かりなシーン。
チャグム(板垣瑞生)やラウル王子(高良健吾) も登場したドラマ「精霊の守人」の重要なシーンとなりました。
映画「忍びの国」や仮面ライダーなどのヒーロものを始め、アクションシーンで使われるロケ地は、千葉県鋸南町での撮影でした。
ここは、シーズン1でも登場しており、シーズン3の撮影は、3~4日で撮り終えたとのこと。
第1シーズンの冒頭のシーン小さい6歳のチャグムが乗っていた牛車から落ちるシーンもこの鋸山での撮影とされています。
横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材、靖国神社や早稲田大学の構内にも利用されることも。
正式な名称は乾坤山(けんこんざん)というそうです。
<第3シーズンの該当する原作は以下の3作品などです>