2019年7月から放送のドラマ【監察医 朝顔】。
主演に「のだめカンタービレ」などで知られる上野樹里を迎え、香川まさひとが原作、「木村直巳が画を担当し、佐藤喜宣が監修したコミック「監察医 朝顔」 が実写ドラマ化です。
ここでは、ドラマ【監察医 朝顔】のあらすじをネタバレでご紹介しています。
第1話
神奈川県興雲大学法医学教室の新人法医、万木朝顔(上野樹里) とその父で警察署強行犯係へ異動になった万木平(時任三郎)は、同じ管轄ということから「倉庫で溺死」した遺体の捜査をすることになる。
朝顔達は捜査の中で死去した桜井恵子が事件当日、ひとり娘である10歳の早紀(粟野咲莉)とイベントに参加し、お弁当のことでケンカし百貨店に行き新しいお弁当箱を買っていたことを突き止める。
その後早紀との待ち合わせの時間にイベント会場へ戻ろうとしていた恵子は、常習の強盗犯ともみ合いになり頭を打って一時的に意識を失う。
恵子が倒れていた場所は浜辺で、満ち始めていた池の水を飲み意識を取り戻したが「遅発性溺水」で命を落としたということが判明する。
遅発性のため、意識が戻った後、朦朧としたまま仕事場である夫とともに経営していた工場へ戻ろうとしたが、構造が似ている他の場所の倉庫の中で倒れ、息をひきとったのだった。
死の直前に母と喧嘩をして後悔する早紀を慰める朝顔は、この一件で思うところのあり、8年ぶりに津波被害のあった祖父・嶋田浩之(柄本明)の元へ向かうことにする。
妻・里子(石田ひかり)の遺体を震災以来定期的に探し続けていた父・平に同行した朝顔だったが、駅に着き、町内アナウンスを聞いている時苦しい記憶が蘇り、平と別れ一人電車で戻ることになる。
朝顔の母・里子は、大地震で津波に襲われた際、知り合いを助けに行ったまま行方不明になっていて、朝顔は母が戻らない現実を受け入れられずにいた。
第2話
茶子(山口智子)が自分の著書に入れていたアルバイトのチラシを見て法医学教室のアルバイトに応募した大学三年の安岡光子(志田未来)が採用される。
そんな中、身元不明の遺体(川瀬陽太)が運び込まれ解剖をしたところ、その遺体が外気温30度の中「凍死」していたことが明らかになる。
夜の遺体発見現場を訪れた万木朝顔(上野樹里) は気温が低下することに気づき、凍死の原因を突き止める。さらに、遺体の胃の内容物からフグ毒が検出され、光子の情報により大学の別キャンパスで飼育しているフグを数種類調べ「ヒガンフグ」の毒性と一致する。その生息域が、近くの河原で同じ頃、ホームレスの若者から情報提供を受けた万木平(時任三郎)と桑原真也(風間俊介)も、同じ場所で暮らしていたホームレスの田所から「課長(川瀬陽太)」と呼ばれていた遺体の男性がフグを食べて自殺を図ったことを聞き出していた。
こうして歯の治療痕から身元が判明し、会社をリストラされ、母親も他界している鈴木良一(川瀬陽太)という人物で、人生に絶望して自殺を図ったことが確定的となる。フグ毒は手足口のしびれと発熱が特徴で、鈴木は毒に侵されたとき激しく発熱し暑さのあまり涼しい場所を求めて遺体発見場所にたどり着いたことが推測された。
こうして事件が解決し、朝顔は茶子にいまだに母・万木里子(石田ひかり)の死を受け入れらないことを伝え、さらに、真也と一緒に帰路に着いた朝顔は初めて自分の過去を真也に話しすのだった。
311で津波に遭ってからいまだに母親が行方不明なこと、当時、ショックから立ち直れずしばらく引きこもりになっていた時、遺体安置所で出会った茶子に励まされ助手として働き始めたこと、そして、父・平が遺体を探す時間を作るために本部から所轄勤務に変わり、今でも定期的に遺体を探しに東北へ通っていること。これらの話を聞いた真也は、勢い余って朝顔にプロポーズし朝顔もそれを受け入れる。
こうして家に帰った朝顔だったが、父・平は朝顔が真也と交際していることに気づいており、自分の部下でもある真也との結婚を挨拶もなしに決めるわけにはいかないと、以前は”朝顔が決めた相手なら文句は言わない”と言っていたにも関わらず、態度を変えてしまう。
第2話の主な登場人物
鈴木良一/課長/身元不明の遺体(川瀬陽太)|55歳。数年前まで一流企業のサラリーマン。母が亡くなり独り身。リストラにあいホームレスとして生活していた時、接待で食べたことがあるフグ鍋を食べて自殺する。毒性に侵され暑さから逃れるために夜間涼しい環境だった遺体発見現場まで移動する。
安岡光子(志田未来)|興雲大学三年。茶子が自分の著書に入れていたアルバイトのチラシを見て法医学教室のアルバイトに応募し合格する。
第2話の豆知識
三種類の解剖|東京や大阪で医者がいないところで亡くなった遺体を調べる行政解剖。死因・身元調査法による解剖。犯罪の疑いがあるかを調べる司法解剖。の三種類に分類され解剖は行われている。
テトロドトキシン(フグ毒)|命を落とす人はほとんどいないので、薬毒物検査で該当する200種類の毒物の中に入っていない。飲食店でフグ毒などの含まれた廃棄物を処理するときは、専門の業者が処理することが条例で決まっている。
第3話
7月21日の深夜にビル火災が発生。現場に残された5体の遺体の人物特定のため解剖が行われることになる。解剖の結果、遺体ABCは火災による焼死、遺体Dだけが火災前に他殺された痕跡があり、胸には運転免許証のICチップが見つかる。その免許証は井上幸二(三船海斗)のもので、アパートを調べると部屋に、井上雄一(森岡龍)の診察券を発見する。桑原真也(風間俊介)が病院で聞き込みをしていたところ、偶然幸二を見かけ確保することに成功。黙秘を続ける幸二だったが、朝顔(上野樹里)から雄一の遺体Dの死の状況を詳しく聞いた平(時任三郎)は、左利きで身長の高い人物が雄一の背後から刺殺したことを突き止め、県警本部の12階(暴力団対策室)に掛け合う。平は古い知り合いの矢神(宇梶剛士)からの情報と照らし合わせ、雄一を背後から刺殺した人物が、現場ビルを借りていた闇金会社を経営する鬼塚組の準構成員、笠原であることを突き止める。
こうして平は、借金をしていた弟・幸二が笠原に免許証を奪われ強制的に犯罪に加担させられていたこと、弟・幸二の借金を肩代わりし返済のために、事件当日事務所にいた兄・雄一が笠原に刺殺されたこと、さらに、刺殺された兄・雄一の遺体処理を笠原から命じられた弟・幸二が、近くの鉄工所から薬品を盗みビルに放火したことを突き止める。この推測をもとに桑原は幸二から自供を引き出すことに成功する。
こうして事件はひと段落し、朝顔と桑原たちはようやく仕事から解放され、朝顔は茶子(山口智子)に解剖医の認定試験を勧められ受けることを決める。そのころ平は桑原との食事の席で、県警本部の宮本(神尾佑)が桑原を評価していたこと伝え、さらに、朝顔との結婚を正式に認める。桑原は夜勤明けだったこともあり、居酒屋で泥酔してしまい、上司でもあり恋人の父でもある平の前で酔いつぶれてそのまま朝顔の家で一泊することになる。
平が東北に出かけていた翌朝、桑原の携帯に変死体が発見されたと連絡が入る。朝顔も一緒に現場へ向かい、女子大学生の遺体を調べたところ、彼女の口から青酸カリが検出される。
第3話の主な登場人物
矢神(宇梶剛士)|平が情報を聞き出した暴力団対策室の刑事。パフェが好物な、大の甘党。暴力団対策室のことを「十二階」と呼ぶ(同じフロアには鑑識課もある)。
宮本(神尾佑)|神奈川県警捜査一課課長。放火事件(第三話)の捜査本部の指揮をとる。
雄一(森岡龍)|幸二(三船海斗)の兄。文房具屋勤務。弟の借金を返済した際に、鬼塚組の笠原に刺殺される。怪我をしてから足が不自由だった。
幸二(三船海斗)|雄一(森岡龍)の弟。借金を理由に笠原に免許証を奪われ、犯罪に加担せられていた。兄・雄一を目の前で刺殺され、その後兄の遺体処理を命じられるも、自殺を考えるが、鉄工所から薬品を盗みビルに放火する。
第4話
女性大学生の解剖の結果、青酸カリの服毒自殺の可能性が高くなり、検査の結果、自殺には青酸カリウムが利用されたことが明らかになる。
この二ヶ月で同じような自殺事件が相次いでおり、共通していたことはパソコンのデータが消去されていることだった。そこで消されていなかった女子大学生の所持品のパソコンのデータを調べ、薬を販売しているサイトから薬を入手していたことが判明し、死ぬことをほのめかす書き込みも見つかる。
そのサイトとのやりとりで薬を使用する前にパソコン内のデータを全て消去するように指示されていたことが判明し、平(時任三郎)の案で、そのサイトを公表し、その反響は大きくサイトはすぐさま閉鎖に追い込まれる。
薬を販売した側は自殺幇助の罪が、さらに買った方は毒劇法違反の罪が適用されることになるが、朝顔(上野樹里)は青酸カリではそうそう簡単に死ぬことはできず、死ぬまでにもがき苦しんでから亡くなったはずだと話す。
その後、平たちの管轄する地域で男性の自殺者が発見され朝顔達が解剖することに。その遺体の胃には大量の青酸カリが入っており、直接の死因はナイフで首を切られていたことだった。その際に朝顔は青酸カリを吸ってしまい、ICUに運び込まれるが命に別状はなかった。
朝顔が行なっていた男性の解剖を茶子(山口智子)が引き継ぎ再解剖を始めると、胃の中の薬のカプセルが何重にもなっていて、時間差で薬が効くように細工されていたことが明らかになり、さらにその人物は末期の大腸ガンだった。
その頃メディアや警察にメールが一斉送信され、自殺した男性が閉鎖に追い込まれた薬サイトの運営者で、警察がサイト名を公表したことでサイトが閉鎖に追い込まれたことへの腹いせで引き起こしたのが今回の自殺事件だったことが明らかになる。
事件は解決したが、自らの不注意で朝顔を危険な状態にしてしまったことを桑原(風間俊介)は平に謝る。さらに先日の”失態”についても謝罪する桑原だったが、平は二人の結婚に口をはさむつもりはないこと、さらに、桑原と同様に、自分も義理の父を苦手にしていると伝える。
検査を受け、早々に退院が決まった朝顔は、平と桑原の二人に自分が妊娠したことを伝える。検査の結果、今回の青酸カリの影響は見られず妊娠二ヶ月が経過しているという。
今回の事件のことで茶子の研究室を訪れた平は、今でも東北に行き妻・里子(石田ひかり)を探し続けていること、同じように今でも何かを見つけようとしている人がいること、そして何より、妻を救うことができなかった自分には探し続けることしかできないと、自らの思いを茶子に伝えるのだった。平は、平の妻の父・嶋田浩之(柄本明)から、「すでに里子は戒名をつけたのだから遺体を探しに来ないで欲しい」と言われていた。しかし、今の平がやりたいことは亡き妻の遺体を探し続けることだけだった。
その日、結婚と妊娠したことを祖父・浩之に伝えた朝顔は、浩之に「平の好きなようにさせて欲しい」と自分の思いを伝えていた。
そんな中、朝顔とともに初めて二人で産婦人科へ検診に行った日、桑原は初めて「お父さん」と呼ばれたことに感動し、父になることを実感していた。
第4話の主な登場人物
松田智樹|群馬の大学の薬学部の助手。大学の薬を盗みネットで販売していた。末期がん患者で、運営していたサイトが閉鎖に追い込まれ警察、法医学教室やメディアへの腹いせとして大量の青酸カリを飲んだ状態で自殺をする。
第5話
ともに仕事をしてきた検視官の伊東純(三宅弘城)が女性警官の真紀(伊藤真奈美)の挙式に参加する朝顔(上野樹里)たち。さらに伊東は実家の旅館を継ぐため、今回の現場が最後の仕事になるかもしれないと言う。
一、二年経過している白骨化した遺体が、横浜の有名な心霊スポットを訪れた若者たちによって発見される。骨だけの場合、身元を割り出すことはほとんど不可能だが解剖のなかで大人一人だけの骨ではなく、子供か動物のような小さい骨が一緒になっていることがわかってくるが、事件現場付近の防犯カメラは最近の映像しかないため捜査は進まずにいた。
そんな中、平(時任三郎)とともに行動していた桑原真也(風間俊介)は「朝顔」と名付けたのは里子(石田ひかり)で、「顔を見てなんとなく」決めたものだったと教えられる。
「朝顔が結婚する。俺たちの孫も生まれる。嬉しいね〜。」入籍を8月8日と決めていた朝顔と桑原は、新居探しや入籍の準備に追われていたが、そんななか平は、事故当日に里子が平のために書き残した冷蔵庫のメモを見て、朝顔の結婚を里子に報告していた。
朝顔たちは婚姻届の証人を平と茶子することまでは決まっていたが、朝顔の中では、生まれ育った我が家を出るべきか迷い始めるていた。
そんな中、白骨遺体の息子と名乗る人物・中島雄平(岡田義徳)が現れ、さらに遺体と一緒にあった骨が「犬の骨」であることも判明する。さらに平たちは動画解析で心霊スポットの映像に写り込んでいた人物が雄平の父・修三(菅野久夫)であると突き止め、藤堂絵美(平岩紙)が調べていたデンタルチャートの特徴とも一致することになる。
状況証拠から遺体が雄平の父・修三であることは明らかになったが、修三がどのようにして亡くなったのか、その詳細は想像の範囲を出ず、朝顔は、茶子と同じだった自らの推測を、雄平に話して聞かせる。
三年前から認知症になり徘徊症状が出ていた修三が、ある時転んで怪我をして立ち上がれなくなり、そのまま衰弱死となったであろうこと、そして、一緒にいた犬は修三が妻と生き別れた後から一緒にいる姿が目撃されていた犬であろうと言うことだった。
しかし、家族間に複雑な思いを抱いていた雄平は、父の遺骨は引き取らないとの意見を曲げない。”不詳の死は出さない”ことを目指していた朝顔は悔しさを感じならも検死結果に不詳の死を加え書類を完成させる。
その日の帰りに桑原と待ち合わせた朝顔は、新居ではなく「万木家」に一緒に住もうと桑原の方から相談を受け、自分も望んでいたことであることを隠しつつ受け入れる。しかし帰宅した朝顔は、「ここを出て、夫婦二人だけで住め」と平からの猛反対にあってしまう。一方的な意見の平らだったが、朝顔が30年間育ててくれたことへの感謝を伝えられ、籍を入れ明日には「万木」ではなくなるときき、心動かされどこに住むかは”朝顔の好きにしていい”と伝えるのだった。
こうして「万木家」に住むことになった朝顔と桑原の二人の間には娘の「つぐみ」が誕生し、わんぱく盛りの幼稚園児のつぐみと平たち四人には新たな生活が訪れていた。
第5話の主な登場人物
桑原つぐみ(加藤柚凪)|朝顔(上野樹里)と桑原真也(風間俊介)の娘。幼稚園児(4歳)。
中島雄平(岡田義徳)|修三の息子。母が亡くなって以来、父・修三とは疎遠となり、最近探すようになるが、行方が分からず警察に相談する。父とは複雑な過去を抱えていて、遺骨は引き取らず無縁仏として処分してもらう。
中島修三(菅野久夫)|10年前に妻と別れ、三年ほど前から認知症を発症し徘徊をするようになり、転んで足を怪我したことから立ち上がれなくなりそのまま誰にも気付かれず息を引き取る(衰弱死)。その後心霊映像に映り込み、それがきっかけとなり身元が判明する。妻が亡くなった頃から犬と一緒にいる姿が目撃されていた。
伊東純(三宅弘城)|真紀と結婚。実家の岡山の旅館を継ぐため検視官を退職する。
真紀(伊藤真奈美)|女性巡査。伊東純と結婚。
白骨を発見した若者三人組|(廣瀬この香)(中嶋海央)(山口タツヤ)
第6話
朝顔(上野樹里)の妊娠から5年。桑原真也(風間俊介)との間には一人娘のつぐみ(加藤柚凪)が生まれ、万木平(時任三郎)と共に4人が一つ屋根の下で暮らしていた。
このころ朝顔が通う「興雲大学法医学教室」では一月前からアルバイトの熊田祥太(田川隼嗣)が働くようになり、安岡光子(志田未来)は朝顔たちの影響で、法医学者となっていた。更に、藤堂雅史(板尾創路)は、妻・藤堂絵美(平岩紙)の著作がベストセラーを記録したことから、“格差夫婦”を感じるようになっていた。
その頃夫婦が死んでいる事件が発生し、現場には規則に厳しい新しい検視官・丸屋大作(杉本哲太)がやってくる。その遺体の解剖を担当した朝顔は肋骨の折れ方に違和感を感じていた。その後の捜査で事業を失敗し借金を重ねていた夫・雅樹が、妻の多江(片岡礼子)や、娘の美咲(恒松祐里)、友里(小林星蘭)たちに暴力を振るっていった可能性が浮上。警察共々疑いを持っていた中、看護学校に通う姉の美咲が「父が母を殺して、その父を自分が殺した」と証言する。
その頃亡くなった多江の遺体に「口紅」が塗られていることに違和感を抱いていた朝顔は再び現場を調べると、エアコンの温度とタイマーが設定されており、死亡推定時刻が偽装されていることに気づく。そこで、娘二人を呼び、詳しい状況を聞き出す中で事件の真相が明らかになる。
虐待を繰り返す父・雅樹を母・多江が殺害。そのことを知り動転した妹の友里が姉・美咲を呼びに行っている間に母・多江がドアノブを利用して首つり自殺。すぐさま心臓マッサージを施すも母の意識は戻らず、二人は父を自殺したように偽装し、母を二階のベッドへ運び、服を着替えさせてエアコンの温度を低くしてタイマーを設定することで、死亡推定時刻をずらし、父・雅樹が母・多江を殺して自殺したと見せかけようとしたことがわかってくる。更に、多江の肋骨が均一に折れていたのは、医療の知識がある美咲が一時間以上心臓マッサージをしていたことが原因だと判明する。
「もっと早く看護師になっていれば….」と後悔をにじませる姉・美咲。母の遺体に別れの挨拶をし口紅を塗る娘たち二人に、朝顔と平も立ち会いながら複雑な思いを抱いていた。
こうして事件は解決するが、桑原は姉妹の今後を考え、虐待されていた事実の証拠をかき集めることで裁判で情状酌量の可能性を見出す。更に、桑原には県警の捜査一課への異動が決定する。
そんな中、朝顔の元に母が行方不明になっている仙ノ浦から「区画整理をしていた際に、手袋が見つかった」と連絡が入る。それは津波にあった里子(石田ひかり)が、震災当日に身につけていた手袋で、更に手袋の中には骨のような白いものが入っていたという…。
第6話の主な登場人物
黒岩雅樹|多江の夫で美咲と友里の父親。5年前に事業が失敗し借金を重ね、生活も荒れ、娘と妻に虐待をしていた。そのことを理由に妻・多江に電気コードで首を絞め殺され、その後、娘たちに自殺と偽装される。
黒岩多江(片岡礼子)|雅樹の妻で美咲と友里の母親。虐待を繰り返す夫を電気コードで絞殺。その後、ドアノブで首つり自殺する。その後娘たちに発見され、二階のベッドに移動され、着替えとリップをつけられる。体の一部が地上についている状態の「非定型的縊死」の場合、死後すぐに紐を解いて降ろすことで索条痕(首の紐の後)が残らないことが多い。
美咲(恒松祐里)|多江と雅樹の長女。看護学校の生徒。妹から母が父を殺害したと教えられ帰宅し、自殺していた母の遺体をベッドに移動して、死亡時刻を偽装するために部屋の温度を低くしタイマーを設定する。母が殺してしまった父を首吊り自殺したように見せかける。
友里(小林星蘭)|多江と雅樹の次女。高校生。虐待の傷を隠すため、夏でも冬服の制服を着ている。母が父を絞殺してしまったことを知り看護学校にいた姉を呼びに家を出るが、姉と共に戻ってきた時すでに母は首吊り自殺をしていた。
今野(上島竜兵)|桑原から取り調べを受ける泥棒。妻と子供がいる。”落としのクワ”に涙で説き伏せられる。
松永|仙ノ浦災害復興センター(仙ノ浦市役所の震災復興課から委託されている団体)の職員。朝顔の母・里子が震災当日に身につけていた手袋が発見されたことを朝顔に電話連絡する。
安岡光子(志田未来)|朝顔たちの影響で、法医学者になる。
熊田祥太(田川隼嗣)|アルバイトで法医助手を務める医学部生。実家は歯科医院で、その跡取り息子。
丸屋大作(杉本哲太)|新たな検視官。
藤堂絵美(平岩紙)|著作がベストセラー。ヘルシンキに出張していた。
藤堂雅史(板尾創路)|“格差夫婦”
藤堂大輔|絵美と雅史の息子。
第7話
母・里子(石田ひかり)がつけていた手袋と、その中に母の骨らしきものが入っている。復興センターからの連絡を受けた朝顔(上野樹里)は、直ちに父・平(時任三郎)に連絡を入れ、平は早速、仙ノ浦へ向かい、夜明け前には復興センターへ到着し始業を待つ。
そんななか朝顔は、資産家の不審死により、世間を騒がせていた遺産目当ての詐欺師・白川亜里沙(有森也実)の再鑑定の裁判に出廷する。再鑑定をした中で病死ではないと判断したという朝顔だったが、状況の悪くなった亜里沙は仮病を装い裁判を長引かせようとする。後日行われた裁判で、亜里沙の再婚相手の死は、長い間の水銀摂取による慢性的な中毒が直接的な死因だとされ、さらに毛髪分析の結果、再婚相手の資産家と亜里沙が生活を始めた三ヶ月前から中毒症状が出ていたこと、そして、販売停止となっていた水銀入りの防腐剤を利用していたことが明らかになる。
こうして無事、朝顔が再鑑定の仕事を乗り越えた頃、平は、見つかった手袋が間違いなく里子が当日着用していたものであることを確認し、さらにDNA鑑定の結果が出るまでの間、手袋が見つかった橋脚付近の捜索を始める。これまで平に否定的だった里子の父・嶋田浩之(柄本明)も協力して捜索を続ける中、浩之は里子と会いたいと思っていたが、諦めていたことを平に吐露する。しかし、それ以上里子につながる手がかりはなく、再開発が進められ、いずれ埋め立てられてしまう現実を前に二人はなすすべがなかった。しかし浩之は平に「次来るときは連絡をしろ」と声をかける。
こうしてDNA鑑定の結果が出るが、手袋の中の遺骨は里子のものではなく、当日、里子が様子を見に行った知り合い女性・瑞枝の遺骨だったことが明らかになる。平と朝顔は大きく落胆しながらも、里子の優しさを実感し慰められていた。
そんな日の夜、神奈川県警への異動した朝顔の夫・桑原真也(風間俊介)は、これまで頑張ってきた朝顔を優しく抱きしめる。
第7話の主な登場人物キャスト
石田希子(山本未来)|検事。朝顔とは顔なじみ。白川亜里沙の裁判を担当。
白川亜里沙(有森也実)|結婚した二人の資産家が次々と死去し、合計10億円の遺産を手に入れたことから、「10億円の美魔女」とマスコミで騒がれている。水銀入りの防腐剤を少量ずつ飲ませて、慢性水銀中毒で毒殺していたことが明らかになる。
丸屋大作(杉本哲太)|石田検事に想いを寄せる。
池内正|白川の再婚相手。遺産6億。遺体の解剖を担当したのは東横大学の法医学教室。嘔吐物の誤嚥に夜窒息死が死因と判断されていた。慢性的な胃腸炎を患っていた。
茶子(山口智子)|絵美(平岩紙)とともに参加した大学の予算委員会で惨敗。
白川の弁護士(戸田昌宏)|白川を弁護するが、朝顔の証言の前に惨敗。
災害復興センター職員(佐伯新)|平に見つかった手袋を見せた災害復興センター従業員。
水銀とアレルギーと致死率
爪の変形から金属アレルギーが判明。金属アレルギーにはおよそ16種類。金属型のアレルギーは、症状が出るまでの反応が鈍い(遅い)のが特徴。人が亡くなることはないが、金属に分類される水銀だけは死につながる可能性がある。通常の解剖では、水銀が検査対象になっていないため、最初の解剖では検査されなかった。銀歯のアマルガムから体内に水銀が入り込むことはあるが、銀歯の水銀は非常に少量なので人が死ぬことはない。慢性的な水銀の摂取では、腎臓障害による近位尿細管壊死が起こる。毛髪は1日におよそ0.3mm伸びる。販売停止となっていた防腐剤には致死率の高い塩化第二水銀が含まれていた。
第8話
この日入った解剖は、23歳の女性・山本莉奈(小林由依)。解剖にあたる朝顔(上野樹里)と光子(志田未来)たちだったが、死因につながる手がかりは特定できず、生前の様子と脳の写真から、難病指定されている「モヤモヤ病」であることが濃厚となる。莉奈には3歳の娘がいて、めまいと貧血から入院していたこともあった。
そんな中、祖父・嶋田浩之(柄本明)から連絡を受けた朝顔。電話を代わったつぐみ(加藤柚凪)だったが、つぐみにとって会ったことがない曽祖父の存在は”もしもしのじいじ”だった。ひ孫の写真をアルバムにまとめ癒される浩之だったが、朝顔たちは仕事が忙しくなかなか母の故郷に帰れずにいた。
真也(風間俊介)が県警での初日を迎え、バディを組むことになる神崎譲治(市川右團次)と出会っていた日、平は朝早く莉奈の遺留品探しに行く。莉奈の夫・達哉(渡辺翔太)は、莉奈が病院のせいで死んだのではないかと疑っていて、朝顔たちは再解剖をして、様々に調べるも原因ははっきりせず、最終的に朝顔は死体検案書に「不詳の死」と記載する。夫と子供のためにもさらに解剖をして原因を突き止めたいと考える光子(志田未来)だったが、「医学は万能ではない、私たちは生きることに向き合わなければ」と茶子(山口智子)は言葉を掛ける。
莉奈の解剖がひと段落した日、朝顔の提案でさぶちゃん一家も含め、茶子と光子たちは朝顔の家で一緒に夕食をとることになる。その席で平は、茶子につぐみとデートしたこと、そしてそんな幸せすぎる日々が、里子(石田ひかり)に申し訳ないと話す。さらに里子がつけていた手袋が見つかったことがきっかけで、初めて、どうしていいかわからなくなってしまったこと、その気持ちを埋めるために仕事に逃げるしかないと告白する。「自分のやりたいことはずっとわからないけど、本当の声にたどり着くための旅をすることが生きることなのではないか」と茶子に教えられた平は、後日、今後も里子を探すことはやめないと朝顔に伝える。
その翌日、朝顔たちは夫の達哉に、莉奈の死因はモヤモヤ病の可能性が高いが正確な死因は特定できなかったことを伝える。さらに、莉奈の母も同じような症状を持っていたことから娘にもその可能性があるとして早期の検査を勧める。
翌日、いつものように解剖の依頼が入り、朝顔と光子が担当することになる。しかしこの日、法医学教室に運ばれてきた遺体はさぶちゃんの妻・結衣(松長ゆり子)だった。ショックを受け執刀ができない朝顔に、茶子は、「邪魔です。外に出ていなさい!」と声を荒げる…。
第8話の主な登場人物キャスト
山本莉奈(小林由依)|23歳の主婦。ウィリス動脈輪=もやもや病の可能性が高いが、正確な死因は特定できず不詳の死として報告される。
山本達哉(渡辺翔太)|莉奈の夫。妻の家系がモヤモヤ病になりやすい可能性があることを教えられる。
神崎譲治(市川右團次)|平とコンビを組んでいた捜査一課の刑事で、県警に異動した真也(風間俊介)とコンビを組むことになる。
浅井三郎(きづき)|お好み焼き屋「サブちゃん」の店長。
浅井結衣(松長ゆり子)|三郎の妻。ある日、興雲大学法医学教室に遺体として運び込まれる。
健|さぶちゃんの長男。たける
陽斗|さぶちゃんの次男。はると
第9話
浅井結衣(松長ゆり子)は、赤子を抱きながら階段からの転落死したことが明らかになる。近隣住人によると朝6時に金属音や大きな音があったと証言があり、他殺の可能性がでてくる。知り合いということから平(時任三郎)は捜査から外され、朝顔(上野樹里)もしばらくは解剖をさせてもらえなくなる
手が震えてしまい結衣の解剖ができなかった朝顔は、これまで親身になって遺体の解剖をしているはずだったが、本当の知り合いの遺体を前にして、親身になれていなかったことを痛感し、心の整理がつかなくなってしまった。
翌日、休日だった朝顔は、妻を亡くした三郎(きづき)にお弁当を届けに行く。そこで、三郎が結衣の両親から子供達を連れていかれるところを目撃する朝顔は、三郎のために出来ることもなく無力感を痛感する。
そんななか、捜査は進みかつて三郎夫妻が児童相談所に関わっていたことなどから、家庭内暴力の可能性が濃厚となってくる。そしてついに自暴自棄になってしまった三郎が出頭してくる事態に。
夕食後に、震災の時のことを話し合っていた朝顔と平。寝食を忘れ血眼になって母を探していた中食べたおにぎりの美味しさを平も朝顔も思い出す。二人は、三郎が結衣を殺すはずがないと思い徹底的に調べると決意していた。
こうして朝顔は翌日、興雲大学法医学教室で茶子(山口智子)に、結衣の死因を調べさせてほしいと願いでる。そして、もしもダメな時は皆さんに助けてほしいと。
そのころ、平も上司である山倉伸彦(戸次重幸)から捜査に加わる許可を得て、検視官の丸屋大作(杉本哲太)と実況見分へ向かう。
第10話
夫婦喧嘩や虐待の疑いがあったことから結衣(松長ゆり子)が亡くなったのは、出頭してきた夫・三郎(きづき)の犯行という見方が強まる中、朝顔(上野樹里)と平(時任三郎)たちは、徹底的に結衣の本当の死因を突き止めるべく動き出していた。
頭部と頚椎の損傷、脾臓の破裂などから、結衣が突き飛ばされた可能性を捨てきれない中、階段を利用した検証の結果、踏み外したことや、突き飛ばしたことが原因ではないということがわかってくる。
実況見分の中で、結衣が、階段の一番下から三段まで手すりを使って戻っていたことがわかり、脾臓を再検査し、再解剖をした結果、結衣が亡くなった様子が見えてくる。
「遅発性脾臓破裂」それが直接的な死因だった。亡くなる一週間前に自転車で転倒していたこときに脾臓を損傷しており、それが階段から落ちたことがきっかけで遅れて破裂し命を奪っていた。結衣が二階に戻ろうとしていたのは、普段から仕事で疲れている三郎を起こさないようにとモスキート音を目覚ましに利用していて、消し忘れた目覚ましを消そうとしていたという。さらに結衣の息子・陽人の病院のカルテや写真から虐待の可能性がないことも明らかになる。事の真相を知った三郎は、ただ激しく泣き崩れるしかなった。
その頃、平の管轄内で、鮫島組と関わりのある男性・西川が遺体で発見される。その遺体のポケットに国江建設の役員の名刺が発見され、国江建設で連続していた従業員の自殺の捜査をしていた神奈川県警の桑原真也(風間俊介)と神崎譲治(市川右團次)も捜査に加わり西川の解剖が行われることになる。そこで、解剖に復帰した朝顔だったが、いまだに手が震えてしまい執刀できずにいた。
そんな朝顔に茶子は、大学での一年生への講義の代講を依頼する。
二日目の講義の中で一人の生徒(戸塚純貴)から質問を受けた朝顔は、自身の経験から、解剖だけが亡くなった人の魂を弔うことができ、その人が生前に伝えたかったことに耳を傾けることができると話す。
裏の世界に詳しい矢神(宇梶剛士)から情報を得る平、八神、桑原の三人。今回の西川の殺しはチンピラ同士の抗争だったが、それとは別に、国江建設と鮫島組は三年ほど前から手を組んで手広く事業を行なっているという。
その後、国江建設従業員の赤井(笠原秀幸)から、鮫島組と国江建設が通じているなどの告発を受けた桑原たち。違法な開発にも関わり不法投棄をしている証拠もあるという。桑原と神崎は激しい雷雨の中、赤井に案内され不法投棄の現場の確認に向かう。現場を確認し、そこから立ち去ろうとした瞬間、土砂崩れが起き、桑原はその下敷きになってしまう…。
第10話の主な登場人物キャスト
矢神(宇梶剛士)|平の古い知り合い。国江建設と鮫島組が手を組み、事業を展開していると話す。
学生(戸塚純貴)|興雲大学の学生。茶子の講義の代行をした朝顔の話に感銘を受ける。
赤井(笠原秀幸)|国江建設従業員。自殺した同僚の鈴木が、鮫島組から脅されているところを目撃していた。鈴木はその現状を知って国江建設をやめようとしていた。違法な開発や産業が遺棄物の不法投棄を行なっていることを神奈川県警に告発する。もう直ぐ子供が生まれる。
第10話 メモ
司法解剖は基本的、家族の承諾がなくても行われ、拒否はできない。
第11話(最終話)
土砂崩れに巻き込まれるも、かろうじて一命をとりとめた桑原真也(風間俊介)たち。
その山梨で起きた土砂崩れは、その後大規模な災害であることが明らかになり、興雲大学法医学教室の朝顔(上野樹里)たちも応援要請を受け、東日本大震災と同じような多くの被害が予想されることから、光子(志田未来)も強い覚悟を持って現場に向かい、藤堂雅史(板尾創路)と熊田祥太(田川隼嗣)の二人は大学に残り、通常の解剖業務を行うことになる。
災害対策本部で、かつて現場を共にした伊東純(三宅弘城)と図らずも再会することになる朝顔たち。
老人ホームと建築会社のプレハブ小屋やいくつかの民家が土砂崩れに巻き込まれ、朝顔たちは茶子(山口智子)の導きのもと受け入れ態勢を整える。
予想通り、遺体が次々と運び込まれるなか、家族の遺体と一目会いたいという人が殺到し、光子たちは遺体の取り違えがあってはいけないということを家族に伝えなければならない辛さを感じる。
二日目、この日は二十人あまりの遺体が運び込まれ、朝顔たちは一体一体丁寧に、検案を続ける。
そんな中、この災害が人災である可能性が出てくる。桑原たちが追っていた国江建設が行なっていた不法投棄の山が崩れたことで引き起こされが土砂崩れの可能性が高くなり、桑原ら神奈川県警と平(時任三郎)たち野毛山署は、国江建設役員の白石隆善を探すことになる。
朝顔が遺体にびらんを発見し、検死官の丸屋大作(杉本哲太)が立ち会うことで解剖を行った結果、塩素ガスによる中毒死であることが判明し、さらに人災の可能性が濃厚になる。
また、桑原らの依頼を受け、藤堂が西川の遺体を再解剖したところ、体内から南米によく見られる寄生虫が発見され、白石が高飛びする可能性があったなか、平の機転により、ニュースを見て感染症センターに来ていた白石を確保し、自白を引き出すことになる。
事件がひと段落し興雲大学に戻った朝顔たち。
手が震えて執刀できずにいた朝顔だったが、今回の現場で久々に執刀し無事解剖でき、朝顔は、そんな朝顔を信頼して執刀を任せた茶子に感謝を伝える。
久々に帰宅してつぐみ(加藤柚凪)、平、真也との再会を喜ぶ朝顔。その夜、真也は「本当にみんな生きててよかった」と、土砂崩れに巻き込まれながらも、今も生きていることのありがたみを朝顔に話す。
これまで母の死を乗り越えられずにいた朝顔は、今回の現場を機に、家族と一緒に母・里子(石田ひかり)の故郷・仙ノ浦で来週行われる「灯籠流し」へ行こうと誘う。
こうして家族とともに仙ノ浦へ向かった朝顔は、恐怖心を乗り越えることができた。
つぐみは、いつも電話でしか話したことのなかった浩之(柄本明)と初めて会うことに。
皆で梨を食べていたところ、浩之は、娘・里子の幻影を見て、「どうしてここに里子はいないのか!」と、これまで言えなかった思いを素直に吐き出し、その様子を見ていた平もまた、里子がいると感じ外に出て行く。
平の後を追った朝顔もまた里子に向かい「心配しないで、みんなと一緒にいるから、大丈夫だからね!」と話しかける。
こうして「灯籠流し」をして東京の戻った朝顔たちは、抱えていた苦しみを乗り越え、再び家族とのかけがえのない生活に戻っていく…。
第11話の主な登場人物キャスト
赤井(笠原秀幸)|国江建設の現場監督。不法投棄で何を捨てていたかは、原現場の人間には教えられていなかった。
佐野|現場監督補佐。クラッシュシンドロームを発症していたが、光子のアドバイスで一命を取り留める。五時間ほど瓦礫の下に埋まっていた。
吉野(村田雄浩)|妻が土砂災害に巻き込まれ、遺体を確認させてほしいと訴える地元住民。
白石隆善|産業廃棄物の不法投棄を行なっていた国江建設執行役員。野毛山署管内で殺された西川が、白石の名刺を持っていたことから、国江建設と西川の所属していた暴力団「鮫島組」がつながっていて、国江建設は鮫島組から危険な仕事を請け負っていた。借金を抱えていたが、羽振りが良く、度々海外旅行に行っていた。西川の遺体から寄生虫が見つかったことと、その治療先の掲載されていたニュースを見て感染症センターに訪れたところを、張り込んでいた野毛山署の刑事たちに捕まる。
西川誠|鮫島組構成員。南米で頻繁に見られる寄生虫を体内に持っていたことから、事件解決の糸口が見つかる。
夏目茶子(山口智子)|東日本大震災の時は、自信を持って現場に向かったが、自分の無力さを痛感し足が震えていた。
神崎譲治(市川右團次)|兼ねてから国江建設で起きていた連続自殺を追っていた刑事。
伊東純(三宅弘城)|かつて野毛山管内で働いていた検死官。結婚を機に神奈川から離れたが、その後、離婚してからは、山梨県警で働いている。