ドラマ【時空探偵 おゆう 大江戸科学捜査】ネタバレ 佐久間由衣主演2019夏

2019年7月から放送のドラマ【時空探偵おゆう 大江戸科学捜査】。

主演に、朝ドラ「ひよっこ」で主人公の親友としてブレイクした佐久間由衣を迎え、宝島社が発行する「このミステリーがすごい!」での受賞作が映像化されます。

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ここでは、ドラマ【時空探偵おゆう 大江戸科学捜査】のあらすじをネタバレでご紹介しています。

第1話

不動産会社のOL関口優佳(佐久間由衣)は、祖母・妙子(松本順子)の死の間際「家の秘密」として謎のカギを渡される。それは江戸時代へワープするための扉を開けるカギだった。何も知らされないまま江戸時代に来てしまった優佳は、優佳の祖母・おたえ(松本順子)から事情を聞いていた同心の鵜飼伝三郎(竹財輝之助)から「おゆう」と呼ばれ、殺人事件の犯人探しに協力するよう頼まれる。
薬屋の当主、藤屋久兵衛(吹越満)の跡取り息子が殺された事件で、ヤミ薬を売りさばいていた仲間とのいざこざが原因だったとの噂があった。おゆうは殺害現場を見て、他の場所で殺してから遺体を移動した痕跡に気づくが、伝三郎の上司は事件の真相よりもヤミ薬売買の証拠を見つければいいと聞く耳を持たず、殺された藤屋久之助と親しい仲だった伝三郎は疑いを持ったまま殺された久之助の汚名をそそぐためにも、事件の真相を明らかにしたいと思っていた。その後、現代に戻り上司・浅川健吾(手塚とおる)の理不尽な言いがかりに振り回される優佳は、被害者の浮かばれない気持ちに気づき再び江戸時代に戻る。
こうして優佳は伝三郎の上司、浅川源吾衛門 (手塚とおる)に再捜査を訴え、犯人を見つけてみせると豪語する。

[出典]Twitter kooss公式 編集室(run) @jfifdecoder · 6月26日より

第2話

不審な死を遂げた薬屋の跡取り久之助を殺害した犯人(下手人)を探すため、その父である藤屋久兵衛(吹越満)に、鵜飼伝三郎(竹財輝之助)とともに話を聞きに行く関口優佳/おゆう(佐久間由衣)。事件当日久之助は野暮用だと家を出たきり帰らぬ人となっていて、久兵衛は久之助が命に関わるようなことに手を出すはずがないという。そこでおゆうは久兵衛から、使い方によっては命を落とす危険があるアヘンが薬として闇で売り買いされているという事実を教えられる。
久兵衛が嘘をついているようには見えないため、ヤミ薬の出所は別にあると考えるようになったおゆう。その後、伝三郎の仕事を手伝っている岡っ引きの源七(石毛元貴)と下っ引きの藤吉(池田純矢)に紹介され、四人でヤミ薬の出所と久之助の足取りを探ることになる。
事件の証拠品の一つである「血の付いた手ぬぐい」を伝三郎に持ってきてもらったおゆうは、二人きりになった時「べっぴんさん」と言われ舞い上がり喜ぶ。
その後現代に戻ったおゆうは、幼馴染の宇田川聡史(甲斐翔真)が働いている浅草の「マルチラボラトリーサービス」に血の付いた手ぬぐいを持ち込み、検査を依頼する。その後、武本真由美(水島麻理奈)と数日ぶりに再会し、好意を寄せる伝三郎のことを話す優佳に、真由美は「相手のことをしっかりと調べろ」とアドバイスする。そこでネットで検索をしていた優佳は、検索結果に出ていた「深川江戸資料館」へ向かう。そこで資料館スタッフ(佐藤二朗)から説明を受ける中で、移動式の蕎麦屋台”夜鳴きそば”が事件に関わっているのではないかと思いついた優佳は、再び江戸時代へ戻る。そこでおゆうは、手柄を立てたいという藤吉に「夜鳴きそば」の捜査を任せることにし家で待つこと。
その頃伝三郎と源七は、ヤミ薬を買ったという娘から話をきき、そのヤミ薬の包みが藤屋のものであることを突き止めていたが、伝三郎は「犯人が藤屋」であることに確信を持てずにいた。その頃、蕎麦屋をあとにして聞き込みをしていた駕籠屋で、重要な証言を聞いた藤吉は、おゆうの元へ向かおうとするが、謎の男(土平ドンペイ)たちに囲まれ行く手を阻まれてしまう。

第2話 登場人物キャスト

資料館スタッフ(佐藤二朗)||深川江戸資料館の案内スタッフ。優佳にヒントを与える。”二八蕎麦”の小麦粉とそば粉の割合がどっちかわからなくなる。
藤屋久次郎(福崎那由他)||久之助の弟。藤屋久兵衛(吹越満)の次男。
お清(吉田恵芽)|伝三郎と源七が聞き込みをしていた闇薬を奉公先の店で客から闇薬を買った娘。その薬は「藤屋」もので、その客は始めて見た人物だった。
お清の父(?)|伝三郎と源七が聞き込みに来ていた日の朝方、病で亡くなる。
かご屋の店主(渡辺隆二郎)|藤吉に重要な証言をする。
蕎麦屋(吉橋航也)

第3話

藤屋久兵衛(吹越満)にヤミ薬の包みに店のものが使われていたことを教え、引き続き捜査をする鵜飼伝三郎(竹財輝之助)と岡っ引きの源七(石毛元貴)。現代に戻っていた関口優佳/おゆう(佐久間由衣)は、宇田川聡史(甲斐翔真)に頼んでいた検査で、現場に残されていた手ぬぐいに付着した血が鶏の血であることが判明する。
その頃江戸では、しばらく姿が見えなくなっていた藤吉(池田純矢)が遺体で発見され、これを自分の責任だと感じたおゆうは、必ず犯人を暴いて藤吉の無念を晴らそうと決意する。藤吉が死んだことで評判がガタ落ちだと上司の浅川源吾衛門 (手塚とおる)から責められる伝三郎。その後、藤吉が調べていた蕎麦屋と駕籠屋で聞き込みをして、遺体が運ばれた痕跡に気づくおゆうたち。さらに鳥料理を扱う店で聞き込みをしたところ、遊び人の半次郎(鈴之助)が事件に近い日に鶏を買っていたことを突き止める。
現代に戻った時に用心して買っておいたミニスタンガンで半次郎を捕まえ、おゆうの巧みな話術により、半次郎の裏に、裏の世界で名を知られる”隻眼の辰蔵”がいることが判明する。その頃、辰雄のところにも、半次郎が捕まったと知らせが入っていた…。

第3話 主な登場人物キャスト

隻眼の辰蔵(土平ドンペイ)|事件を調べていた下っ引の藤吉を殺害。久之助を殺した後、鶏の血を撒いて遺体発見場所と殺害場所が一緒だと偽装するため、遊び人の半次郎に鶏を買わせる。
半次郎(鈴之助)相生町の長屋に住む遊び人。久之助殺害事件現場にあった血痕の血の元になる鶏を鳥料理「橘」から購入する。購入した時の様子はひどく慌てていた。
女将(どんぐり)鳥料理「橘」の女将。事件に近い日に半次郎に生きた鶏を売る。
蕎麦屋(吉橋航也)事件の夜に「柿渋色の半纏を着ていた駕籠屋を見た」と証言する。
かご屋の店主(渡辺隆二郎)横綱町の駕籠屋の店主。事件の日、店の前にあった籠、提灯、半纏を盗まれたが、朝になったら全て戻されていた、と証言する。

第4話

小遣い稼ぎができると言われ隻眼の辰蔵(土平ドンペイ)たちを手伝ったという遊び人の半次郎(鈴之助)。ニワトリを買って遺体を運んだだけで、人殺しはしていないという。おゆう(佐久間由衣)と伝三郎(竹財輝之助)たちは、半次郎から教えられた殺害現場である本所林町の元小間物屋へ向かうと、そこにも薬の包みに「藤屋」のものが使用されていた痕跡を見つける。しかしおゆうは、殺された藤屋久之助が闇薬売買に関わっているとしたら闇薬に自分の店の包みを使用するはずがないと主張する。
さらに半次郎から辰蔵たちが「小石川の神社に荷物を置く」と言っていたという証言を得た伝三郎は岡っ引きの源七(石毛元貴)とともに小石川地区の社の搜索を始める。捜査中、源七が辰蔵を見かけ尾行した結果、辰蔵たちが須衛神社を根城にしていることを突き止め、伝三郎とともに人手を集め逮捕へ向かう。しかし神社内では辰蔵を含めた四人が死亡していた。そこにあった証拠品を現代に持ち帰り、宇田川聡史(甲斐翔真)に検査を頼んだおゆうは、検査結果かから辰蔵たちの死因が、致死量のブス(トリカブト)が混ぜられたおにぎりを食べたことで、さらに辰蔵たちが飲んでいた湯飲みの指紋から、久之助の殺害現場にいた人物が、辰蔵たちが死んでいた神社にもいたことが判明する。
ここまでの経緯を久之助の父、久兵衛(吹越満)がいる薬問屋「藤屋」に報告に行ったおゆう。そこでおゆうは大松屋惣右衛門(大谷亮介)が進める「薬種改会所(薬の検査所)」の設立の話があり、久兵衛は薬の値段が高くなることを理由に反対していることを知る。
その頃、上司である浅川源吾衛門 (手塚とおる)から今回の事件の犯人がほとんど確定したようなものなのだから「藤屋」を捕らえろと命令されていた伝三郎。さらに浅川から月末までに本当の犯人を捕らえられなかったら切腹をして責任を取れと言われ、伝三郎はその要求を飲むと約束してしまう。

第5話

ニセ薬を用意することができる人物は誰か?と考え、「薬種改会所」を主導している薬屋たちが怪しいと見たおゆう(佐久間由衣)たち。金回りについて調べるため伝三郎(竹財輝之助)たちは、飲み屋の旦那から情報を聞き出す。そこで「薬種改会所」を主導している大松屋惣右衛門(大谷亮介)、相州屋伊兵衛(水野智則)、上総屋喜介(中野マサアキ)の旦那衆が共通して金に困っていることがわかってくる。
その帰り、伝三郎は切腹の期限までに間に合わなかったら代わりに真犯人を捕まえてくれとおゆうに伝える。伝三郎に好意を抱いているおゆうは「絶対に嫌だ!」と伝三郎の胸に飛び込む。
残り三日となった日。三段の重箱を持って旦那衆に話を聞きに行ったおゆうと伝三郎。それぞれに話を聞きながら出回っているヤミ薬を見せていたおゆうの狙いは、三人の指紋を取ることだった。
現代に戻った優佳(佐久間由衣)は宇田川聡史(甲斐翔真)のラボに重箱を持ち込もうとするが、その途中元上司の浅川健吾(手塚とおる)と遭遇し、会社に連れ戻されそうになる。浅川を嫌がる優佳を助けたのは宇田川だった。その後、ラボで指紋の照合をした結果、旦那衆三人の中の一人と、これまでの事件現場にあった指紋が一致する。宇田川は、これまでの分析から優佳が江戸時代に行き殺人事件の捜査をしていることに気づいていた。宇田川は過去が変わってしまうことで、現在にも影響が及び、自分たちが消えてしまうか、優佳が現代に戻れない可能性もあると心配していた。
その頃江戸では、伝三郎の元に上司の真壁頼母(神尾佑)がやってくる。切腹の噂を聞いた真壁は伝三郎にいつでも力になると協力を申し出るのだった。
「相州屋に絶対罪を認めさせてやる!」宇田川の心配をよそに、優佳は切腹が間近に迫る伝三郎のため、江戸の戻らないわけにはいないと決意していた。
伝三郎の切腹の日まであと二日となっていた。

第5話 主な登場人物キャスト

佐助(江戸川じゅん兵)|「藤屋」の奉公人。
飲み屋の旦那(赤星昇一郎)|飲み屋の旦那。薬屋の奉公人が飲みにくる店で、その業界の話に詳しいため、伝三郎たちから詳細を聞き出される。
大松屋惣右衛門(大谷亮介)|薬種商「大松屋」の店主。「薬種改会所」を主導している。柏崎藩に一万両の金を貸し、全額踏み倒されたため金に困っている。仕事に厳しため、奉公人が頻繁に逃げ出している。
相州屋伊兵衛(水野智則)|薬種商「相州屋」の店主。「薬種改会所」を主導している。信心深いが小心者で何をするにも神頼み。神の御告げで投じた八千両を失う。相場にはまって、以前一山当てて美味しい思いをしたが、それ以降は大損を出し高利貸しに金を借りているほど困っている。
上総屋喜介(中野マサアキ)|薬種商「上総屋」の店主。「薬種改会所」を主導している。商売の才能がなく、持って一、二年で店は潰れると言われている。その上、番頭に金を持ち逃げされ金に困っている。
真壁頼母(神尾佑)|南町奉行所の与力。鵜飼伝三郎(竹財輝之助)や浅川源吾衛門 (手塚とおる)の上司。

第6話

源七(石毛元貴)の調べによって、相州屋伊兵衛(水野智則)と関係のあった高利貸しが、隻眼の辰蔵(土平ドンペイ)の息がかかった人物であることが判明し、さらに伝三郎(竹財輝之助)が調べていた運上金の帳簿からは久之助が殺害された事件現場の空き家が、以前相州屋が店を構えていたところだということも明らかになる。
相州屋伊兵衛に聞き込みに向かったおゆう(佐久間由衣)と伝三郎だったが、辰蔵との関係を認めながらも、明確な証拠はないとして伊兵衛は、無実を主張する。
その後、罪を着せられようとしている藤屋久兵衛(吹越満)からの情報で、「薬種改会所」を中心になって進める大松屋惣右衛門(大谷亮介)、相州屋伊兵衛、上総屋喜介(中野マサアキ)の三人から賄賂を受け取っている人間が奉行所内部にいるとわかり、その人物が藤屋に全ての罪を着せ、早々に逮捕しようとしていることがわかってくる。
こうしておゆうは相州屋を尾行、伝三郎は浅川を尾行すると彼ら二人と、大松屋惣右衛門と上総屋喜介の四人が、同じ料理屋に入るところを確認する。彼らを捕らえようと料理屋に踏み込むおゆうと伝三郎だったが、客間には誰もおらず、すでに逃げられた後だった。
伝三郎は上司である浅川本人を問い詰めるも証拠がなく、事件当日に空き家の近くで相州屋を目撃したという情報もないまま、真犯人を証明するための打つ手がなくなってしまう。そんな中おゆうは、相州屋が”見えない存在を信じている”ことからある作戦を思いつく。
現代に戻ったおゆうは、宇田川聡史(甲斐翔真)にルミノール反応のことを教わり、あるノートを手渡し、字の綺麗な武本真由美(水島麻理奈)にはある文章の清書を依頼する。
伝三郎の切腹の期限が夕刻に迫る当日。伝三郎は浅川の策略により、書類作成のため軟禁状態にされ捜査には出ることができずにいた。そんな中おゆうは、源七と最後の作戦を進めていた。それは、相州屋に亡くなった久之助からの手紙を渡し、空き家に来るように誘導しそこで白状させるというものだった。
しかし、約束の時間が来ても相州屋は空き家に現れず、伝七郎は浅川から切腹を命じられ、身を清め始めることに。もうダメかと思った頃、ようやく空き家に相州屋が一人でやってくる。そこでおゆうは、ルミノール反応で久之助の血液痕を青白く光らせ、その上プロジェクターで宇田川が変装した幽霊姿の映像を流し相州屋を恐れさせ、全て白状させることに成功する。
こうしてはおゆうたちは相州屋を、切腹が行われていたところへ連れて行き、久之助殺害の犯人が相州屋であると浅川の前で自白させる。しかし浅川は約束の時間には間に合わなかったとして伝三郎に切腹を続行させる。おゆうの訴えも虚しく、改めて刀を腹に当てようとする伝三郎だったが、それを止めたのは真壁頼母(神尾佑)だった。
浅川の上司である真壁は、すでに事件は一件落着したので切腹する必要はないといい、伝三郎の働きを褒め切腹を取りやめさせるのだった。こうして伝三郎の切腹が取りやめられたことに安堵するおゆうだったが、伝三郎を助けたように見えた真壁には他の思惑があった。真壁は、伝三郎を切腹させないことで相州屋を自分たちの手のうちにでき、相州屋に浅川と大松屋惣右衛門や上総屋喜介との関係をバラされなくて済むことになると、浅川に説明する。さらに、真壁はおゆうにもその矛先を向け始めていた。

第6話 主な登場人物キャスト

相州屋伊兵衛(水野智則)|十数年前まで、久之助が殺された空き家(本所林町の小間物屋の跡地)で店を構えていた。ヤミ薬が出回りようになり、借金の返済ができなくなる。
真壁頼母(神尾佑)|浅川とも通じていて「薬種改会所」で浅川が薬種商の三人と通じていることが表沙汰にならない様にと、あえて伝三郎の切腹を取りやめさせ、相州屋をこれまで以上に自分たちの手の内に置くことにする。おゆうの実力に気付き始める。

第7話

おゆう(佐久間由衣)は相州屋伊兵衛(水野智則)が逮捕され、事件が解決したことを藤屋久兵衛(吹越満)に報告。伝三郎(竹財輝之助)は、上司である真壁頼母(神尾佑)に事件の中で、浅川源吾衛門 (手塚とおる)が、相州屋と密会し賄賂を受け取っていたことを報告する。
その直後、浅川は自宅謹慎を命じられ、伝三郎は、この問題は外部には漏らさないことを約束させられる。さらに相州屋の取り調べを任命された伝三郎だったが、その翌日、相州屋は獄中で首を吊り亡き人となってしまう。
そののち真壁も「ほかの薬種商は巻き込まれただけ、黒幕の相州屋が自責の念にかられて命を絶ったのだ」と、奉行所内では今回の事件に関しては完全に決着がつくかたちになる。
小心者の相州屋一人だけでここまでの事件を首謀することはできないのではないか、と藤屋の言葉を思いだすおゆうは、伝三郎とともに大松屋惣右衛門(大谷亮介)に話を聞きに行く。そこで大松屋に不審を抱いていたおゆうは、忘れ物を取りに戻るという口実を作り大松屋の応接間に盗聴器を仕掛ける。
その夜、大松屋のところへ訪れたのは真壁で、盗聴器から二人の会話を聞いていたおゆうは「改会所」を設立することで、一万両の何倍もの利益の出る、大松屋が所持する違法アヘンを合法にできることを知る。
当時外国産のものを取り扱うのは死罪。さらにおゆうは、相州屋を自殺に見せかけて殺害したのは真壁だということも知る。事件の真相は、大松屋と真壁が共謀して「改会所」を設立して利益を得ようとしていたというものだった。
蔵にアヘンを保管していることを知ったおゆうは、現代に戻り、蔵の南京錠を切ることのできるワイヤーカッターを宇田川聡史(甲斐翔真)から受け取り、優佳(佐久間由衣)が関わっている事件が「アヘンロンダリング 」だと教えられる。イギリスがインドに作らせていたアヘンを低価格で密輸し、「改会所」を通して外国産アヘンを国産と認めることで国内でも販売し大きな利益が出せる。
その頃、源七は飲み屋で、話が立ち消えていたはずの「改会所」の設立が決定したと聞き、伝三郎に問いただすが、真壁は江戸の庶民のためにも理にかなった仕組みだとして「改会所」の設立を認めたということが明らかになる。
真の黒幕は大松屋と真壁だという仮説を伝三郎に話すおゆうだったが、かつて真壁に命を助けられた伝三郎は、おゆうの仮説は受け入れることはできないと拒否。そこでおゆうはアヘンの証拠を上げようと、一人で大松屋の蔵へ入り込む。ワイヤーカッターで南京錠を壊し蔵の中でアヘンを発見するおゆうだったが、大松屋に見つかり薬を飲まされ、とらわれの身となってしまう…。

第8話(最終話)

源七(石毛元貴)は飲み屋で、自宅謹慎中の浅川源吾衛門 (手塚とおる)を目撃。そこで浅川が伝三郎のことを「あんなに騙されやすいやつは見たことない」と話していたという。自宅謹慎が嘘だったことに気づいた伝三郎は、今一度、大松屋惣右衛門(大谷亮介)の元へ向かい、アヘンがあるであろう蔵を調べようとする。しかし大松屋は、おゆう(佐久間由衣)を閉じ込めている方の蔵は、将軍への献上品があるとして隠し通そうとする。伝三郎が来たことに気づいたおゆうは、スマホアプリでSOSを発信して伝三郎に助けられる。こうして海外から輸入されているアヘンを発見した伝三郎だったが、逃げる大松屋をかばったのは真壁頼母(神尾佑)だった。真壁は「あの時、切腹させておけばよかった」と伝三郎の命を奪おうと剣で戦いを挑んでくる。しかし、伝三郎は真壁を打ち負かし、浅川とともに大松屋たちの悪事を暴くことに成功する。
このことを知った藤屋久兵衛(吹越満)は、大松屋の顧客を奪うために動き出し、さらに、次男である久次郎を正式に跡取りとして迎える。
現代に戻った優佳(佐久間由衣)は、宇田川聡史(甲斐翔真)や真由美(水島麻理奈)と食事をする。江戸に行き続けるという優佳に、宇田川は、事件を解決してもなお歴史に変化がないということは、優佳が江戸に行って事件を解決すること自体が、歴史に含まれているのではないかという。その頃、優佳の上司だった浅川健吾(手塚とおる)も課長から降格され平社員になっていた。
江戸に戻り、藤屋の奉公人の佐助(江戸川じゅん兵)が暇を出されたと知ったおゆう。そこでおゆうは、殺された長男の久之助は久兵衛と妾との間の子供で、本当は正妻との間の子・久次郎を正式な店の跡継ぎににしたかったと推理。ヤミ薬の犯人を見つけるよう久之助に仕向け、殺される危険を知りながらも引き止めず、犯人を捕まえても、久之助の命を失ったとしても、どちらでも久兵衛にとっては都合が良かったのではないかと話す。久兵衛は当初から大松屋と真壁が黒幕だと気づいていて、大松屋を潰すこともまた久兵衛の目的で、これら全てのことに勘づいていた久之助は、店のことを思って死を覚悟していたことも明らかになり、そのことを知って久兵衛は涙する。こうして久兵衛は、久之助の法要を行い正式に藤屋一門に迎え入れることを約束し、暇を出されていた佐助も店に戻り、久之助の無念も含め、全てが一件落着する。
そんな中、新しいかんざしをおゆうに買ってあげた伝三郎。その時、彼の財布から一枚の写真が落ちる。その写真には伝三郎と同じ顔の男性が写っていて、裏には「陸軍中野学校にて」と書かれていた…。

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