ボンドガールのセドゥ一族と中国共産党|クレイグボンドの 007 スペクター ネタバレ

2015年公開の映画「007/スペクター」

ここではシリーズ24作目となる今作の内容をネタバレでご紹介しています。

まず本作では、ロンドンにあるMI6の本部建物が解体されます。

前作「スカイフォール」でイギリス秘密情報部のMI6本部ビル「SISビル」が爆破されました。

その後、政府などの判断で、このビルの建て替えに多額の資金が必要なため、新たに作られたビル「新国家保安センター庁舎 CNS」に情報部を集約し、MI6は廃止と言う予定が立てられていました。

それに合わせ、これまでの「旧MI6本部(SISビル)」が爆破解体されることが決まったと言う設定でした。

また今作ではフランス出身の女優レア・セドゥが初登場しましたが、彼女は2011年には映画「ミッションインポッシブル/ゴーストプロトコル」で暗殺者役を演じていました。

このレア・セドゥの一族は映画界では有名な一族だそうで、映画会社のパテやゴーモンを経営しているのが、彼女の親族だそうです。

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パテ社もゴーモン社も第一次世界大戦以前のヨーロッパ映画界を支配した会社です。

ゴーモンは中国共産党と毛沢東思想を描いたジャン=リュック・ゴダールの映画なども配給していました。

毛沢東思想は、メディアによって、当時の学生たちに植え付けられた思想でした。

自由の象徴とイメージのある「ヒッピー」も、毛沢東思想に肯定的だったことで知られています。

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またジャン=リュック・ゴダールの「中国女」と同じタイトルの楽曲を作ったのが、2024年に死去した坂本龍一をはじめとする「YMO」でした。

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スティーブ・・ジョブスも「ヒッピー文化」に強い影響を受け、禅に深く傾倒していたことは有名ですが、彼が師と仰ぎ、結婚式をしてもらったという人物に、禅僧の「弘文(乙川弘文 オトガワコウブン)」がいますが、「折り目正しい人」というイメージのある禅の僧侶の彼の私生活は、相当ひどい有様だったようです。

称賛する人と嫌悪する人

インタビューでは大半の人が彼を称賛し、女性にもモテモテだった一方、嫌悪感を露わにする人もいて弘文の評価は真っ二つに分かれます。弘文の何事にも垣根を作らない思想、ルールにとらわれない禅の指導や請われると財布ごと渡してしまう無欲さを愛する人が多い中、お金と時間にルーズで宗教家らしからぬ女性関係と極度の飲酒を嫌悪する人たちもいます。

数万ドルのクレジットカードの請求を弟子たちが肩代わりしたり、二度の結婚と同棲した女性との間に5人の子どもがいたり、父親はいつも酔っていてシラフの父親を見たことがないと証言する彼の娘。約束の時間に現れず、数日後に遅れてすまないと時間単位ではなく日数単位で遅れて来たと証言する人もいました。

スティーブ・ジョブズが「生涯の師」と仰いだ禅僧 – ORIHIME’s diary

「禅」は表向きは真理に迫った素晴らしいもののように見えますが、その奥へ進めば進むほど、悪へ向かうものだと言うことが、ラプトブログで解明されています。

RAPT | やはり「釈迦」は紛れもない悪魔崇拝者でした。その確固たる証拠をお見せします。

またナチスの黒幕のような人物も「禅」を研究していたと言われています(以下の記事のコメント欄をご覧ください)。

RAPT | ヒトラーとオカルトの関係について。またはヒトラーの背後で見え隠れする「天皇派」の影。

弘文の属していた宗派「曹洞宗」は、非常に危険な思想でもあります。

RAPT | RAPT×読者対談〈第七弾〉神道とユダヤ教と悪魔教のつながり。悪魔教が日本に伝わった経緯。

曹洞宗に限らず仏教はどの宗派も危険な悪魔崇拝である、と言うことを知ってほしいと思います。

「黙食」のルーツは「仏教」だった!! 空海の教え「三密」と共に、国民に悪魔崇拝思想を植えつける日本政府 | RAPT理論+α

話を戻します。

セドゥ一族のルーツがスイス生まれでナポレオン軍で従軍したシャルル・セドゥと言われています。

シャルルは羊毛業、代議士などを生業として、レジオン・ドヌール勲章を受章しています。

またセドゥ一族の親戚は石油開発会社SLB (企業) – Wikipedia(旧社名シュルンベルジェ)の一族で、このシュルンベルジェはアルザス系でユグノーの家系とされています。

ユグノーといえば、アメリカ建国の父の一人とされるアレクサンダー・ハミルトン – Wikipediaの母方もユグノーなので、このようなところからもアメリカと繋がりがあるのが、このヨーロッパの映画界でもあるのです。

そのほかにもセドゥ一族は、ドローン元年と言われる2015年よりも5年も前に、「AR Drone」を発売したドローン業界の老舗と言われる「Parrot パロット社」の経営者でもあります。

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やはり上級国民は時代を先取りするのが「当たり前」なのでしょうか。

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と言うことで、本作の登場人物や設定、地名などから、今作での出来事をご紹介していきます。

登場人物

エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド/フランツ・オーベルハウザー|ボンドの義理の兄。20年前に雪崩で実の父親と共に死んでいることになっている。本名はフランツ・オーベルハウザー。ケープタウンでテロを起こし、陰で支援する世界的なナインアイズ計画(世界的監視システム)が正式に成立。表向きのリーダーがイギリスの保安局長のC(マックス・デンビー)。フランツの父親がジェームズ・ボンドを育てたため、ふたりは義兄弟。フランツは実の父がボンドに深く入れ込んだため嫉妬し、自らの父親を殺害した(これは邪魔な卵を巣の中から排除するカッコーの習性に似ている)。ブロフェルドという苗字は母方の家系の名前。リーダーを務める「スペクター」の秘密基地はモロッコの地図にないクレーターの内側。ボンドは、タンジールのホテル「アメリカン」でミスターホワイトが追っていたブロフェルドの隠れ家の情報を見つける。北アフリカの砂漠のカルテンホフ隕石によってできたクレーターにある「隠れ家=研究施設」は世界中の情報を集め、利用している。2001年施行の特別条例により、MI6のMに逮捕される。ブロフェルドは右目を負傷して、隻眼になる。
マックス・デンビー|イギリスの保安局長。スペクターの一員。イギリス内務大臣の学友。9カ国の機密情報を一挙に手に入れることが可能になる「ナインアイズ計画/九つの目委員会」のリーダー。この情報網を確立を進めるために最後まで反対していた南アフリカでテロ事件を起こした。ボンドが所属する「00部門」の閉鎖とMI6のMI5への統合・吸収を画策している。無能で腰抜けな官僚や政治家に我慢がならず、それを正す勢力である「スペクター」に賛同した。新国家保安センター庁舎(CNSの事務所)でMと揉み合った際に建物の中央にある吹き抜けから転落し死去。
マルコ・スキアラ|生前のM(ジュディ・デンチ)がボンドに殺しを依頼したスペクターのメンバー。ローマでカトリック式の葬儀が行われ、ボンドが彼の妻ルチアに初めて接触し、スペクターの会合の場所を聞き出す。
ミスター・ホワイト/青白い王(ペイルキング)|マドレーヌの父親。スペクターのメンバーだったが、ブロフェルドのやり方に対立し携帯に入れられていたタリウムによって毒殺されそうになり最後は、オーストリア、アルタウスゼーの隠れ家で自殺する。映画「007 慰めの報酬」でボンドと関わっている。

マドレーヌ・スワン|父親がスペクターのメンバーだったミスターホワイト。オックスフォード大学からソルボンヌ大学へ、その後、国境なき医師団で2年、現在はアルプスの山頂の高額な精神診療所で働いている。幼少期に父を殺しにきた男サフィンを銃で撃った過去を持つ。
ヴェスパー・リンド|ミスターホワイトの隠し部屋に尋問されたビデオテープが残されていた。自作「007 ノータイムトゥダイ」でボンドがかつて愛した女性だと言うことが判明。
フィリックス・ライター|スペクターのメンバーの妻であるルチアの保護をボンドから依頼される。劇中には登場していない。
ジェームズ・ボンド|後見人は義理の兄であるフランツ・オーベルハウザー(ブロフェルドのこと)。12歳の時に両親を亡くしている。山岳事故で両親を亡くし、その後は里子となった。養父はブロフェルドの実の父親で、スキー、登山、ハンティングなどを教えられた。最愛の女性ヴェスパー・リンドや敬愛したM(ジュディ・デンチ)などを死に追いやったのは全てブロフェルドだったことを知る。

世界観・設定

スペクター|ブロフェルドがリーダーとして君臨する秘密組織。アイコンは「タコ・蛸(MARVELシリーズの悪の組織「ヒドラ」とも類似する)」。移民を風俗店に斡旋して利益を得ている。議員が辞任したことに伴って、人身売買協議会では16万人の移民女性を性風俗業界の職場に確保した。サハラ以南の地域で抗マラリア・ワクチンで70%、HIV34%、抗腫瘍薬で40%を支配。WHOから「偽医療品」として排除されそうになっていて、排除の主唱者のペイル・キング(マドレーヌの父であるミスターホワイト)の暗殺を目論む(実際に携帯電話に毒を仕掛けタリウム中毒にさせた)。人身売買協議会と同様に、医療部門も成功が目前とされている。またナインアイズ計画が成功することで、入手できる情報量は世界最大となり、さらなる勢力拡大につながる。イタリアのカデンツァ宮殿で会合が行われている。ミスター・ヒンクスが死去したスキアラの後任となる。シルヴァやル・シッフルもメンバーだった。

ナインアイズ計画/九つの目委員会|9つの国の情報を共有できるようにする委員会。この計画に反対した南アフリカのケープタウンでは、スペクターが引き起こした「爆破テロ」が起きる。このテロを画策したのが、イギリスの保安局長のデンビー。これによって、南アフリカもこの委員会に賛成票を投じることになった。ブロフェルドが黒幕で、このナインアイズで世界を支配することが目的であり、これらの監視カメラを傍受している施設がブロフェルドの北アフリカの拠点に構築されている。

悪魔崇拝者メンバーの掟|スペクターのメンバーの一人が「両目を潰されて死ぬ」という描写がある。彼を殺した大男ミスターヒンクスを演じていたのが映画「ブレードランナー2049」のレプリカント役や映画「ガーディアンズオブギャラクシー」のドラッグス役のデイヴ・バウディスタ。ブレードランナーでデイヴ・バウディスタが演じたレプリカントが「両目を潰されて死ぬ」という描写がある。
カルテンホフ隕石|世界最古の隕石。北アフリカのブロフェルドの秘密基地があるクレーターにある。
スマートブラッド|血流内にマイクロチップを流し、世界中どこにいても生体データを常にモニタリングできるナノテクノロジー。
スカイフォールにあった遺物|ジェームズ・ボンドの後見人の書類や写真が残されていた。スカイフォールはジェームズの育った家の名前。
紡錘状回(ぼうすいじょうかい)|Fusiform gyrus。針を刺すことで、人を認識できなくなってしまう脳回。「脳回」は大脳皮質にある『しわ』の隆起した部分。

地名・ロケーション

メキシコシティ(メキシコ)|前任のMからの仕事をするためにボンドが訪れていた。「死者の日(11月1日と2日)」にボンドはスキアラを襲撃。スキアラは、ナインアイズ計画を推し進めるための爆弾テロをメキシコシティのスタジアムで引き起こそうとしていた。ボンドはスキアラからスペクターの指輪を奪う。
ローマ(イタリア)|マルコ・スキアラの葬儀が行われた場所。カデンツァ宮殿で午前0時からスペクターの会合が開かれた。ここでスキアラの後継者にミスターヒンクスが選ばれた。
アルタウスゼー(オーストリア)|アルトアウスゼー。Altaussee。ミスターホワイトの潜伏先の湖畔の山小屋がある。巨大な鏡の奥に秘密の部屋がありミスターホワイトが隠れていた。<オーストリア中部、シュタイアーマルク州の町。ザルツブルクの南東約60キロメートル、アルトアウス湖に面する。同国最大規模の岩塩坑があり、現在も採掘されている。第二次大戦中、ナチスドイツが略奪した絵画を岩塩坑に保管していたことで知られる。>
東京(日本)|C /マックス・デンビーがナインアイズ委員会についてのスピーチを行っていた場所。南アフリカの反対票により、議案は否決された。
アルプス山脈(オーストリア)|マドレーヌの勤務する精神病院「ホフラー診療所(ホッファークリニック)」がある。付近のホテル・ペフスナーにQが宿泊していた。*このホテルの名前の「ぺフスナー」は、007シリーズのプロデューサーに名を連ねるロシア系ユダヤ人のイギリス国籍である「トム・ぺヴスナー」が元ネタ。この「アルプスの山頂にある診療所」というのは同じ007シリーズの「女王陛下の007」で、ブロフェルドが所有するアレルギー研究施設兼療養施設として登場する。
新国家保安センター庁舎 CNS(ロンドン)|ナインアイズ計画を進める拠点の一つ。民間の資金で建設され、世界一の情報収集センターとなる。ナインアイズを進めるために、ハンブルグの列車テロやチュニジアの工場爆破事件が起きている。これらのテロの実働部隊はスペクターのメンバー。スキアラが担当していたメキシコシティでのスタジアム爆発はボンドによって阻止された。CはMI6をMI5へ統合する計画していたが、最終的に失敗した。
旧MI6本部(ロンドン)|「建替より安い」という理由で、爆破解体が予定されていた。このビルの壁面には殉職者名簿があり、そこにスプレーでジェームズ・ボンドという文字が書き加えられていた。
ヒルデブランド商会(ロンドン)|M、タナー、マネーペニーらがCに追放された後、ボンド、ボンドとマドレーヌと落ち合ったアジト。
ウェストミンスター橋(ロンドン)|ブロフェルドの乗っていたヘリコプターが墜落し、この橋の上で逮捕された。
タンジール(モロッコ)|ホテル「アメリカン」がある。スワン一家にとっては毎年訪れる重要な避暑地で、ホテルの壁の向こう側に、ミスターホワイトの隠し部屋がある。ボンドはここにブロフェルドの北アフリカの砂漠の真ん中の拠点の一つの座標を発見。ミスターホワイトは衛星電話の通信網を利用してブロフェルドの行方を追っていた。

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