【感想】亀屋旅館の真実。転落事故は誰のせい?アニメ「昭和元禄落語心中」二期第七話あらすじ【ネタバレ】

いよいよスタートした、昭和元禄落語心中の第二期「助六再び篇」

原作ではすでに最終巻まで終え「助六再び篇」で完結となる予定です。

第二期第七話あらすじと感想をつらつらと綴っていきます。

原作の該当エピソードは→コミック「昭和元禄落語心中」第八巻 其の九 其の十

八雲の優しさが作り上げた話し。すべては小夏のため。アニメ「昭和元禄落語心中」第二期第七話あらすじ

与太郎は松田さんの運転する車の中で、八雲師匠のことを聞くと、今日は萬月がお見舞いに来て、落語復帰するということを知る。そんなさなか八雲は落語は引退すると言い出したという。「考えたくないがいつかその日は来る。目の背けられないもの」松田さんは八雲には落語を続けてほしいといい、信之助もじいじ(八雲)が落語を辞めるのは絶対にヤダという。

病院を内緒で抜け出してきた八雲は、小夏に見つかり怒られる。すっかりふさぎ込んで元気がない様子の八雲。辞めたはずのたばこを吸う小夏に、八雲も一服させれくれと絡む

引退するなんて冗談でも口にしないで」という小夏に「冗談に聞こえたかい。噺家冥利につきらぁ」というが、小夏から「本音をいいな」と言われると、実は親子会で倒れた時に「落語をしなくて済む」と思ったとい。「てめぇの落語に満足してしまったのか?自分の中から落語がなくなる。」そう悩む八雲に小夏いう。「そういうのは、因果応報ってぇんだろ?ざまぁねぇな」

与太郎、樋口先生、松田さんの三人は、助六の「芝浜」フィルムを見に飛行機で、四国の山間の温泉街の旅館に向かう。松田さんは30年ぶりだと喜ぶ。

阿波池田駅に降り立つと、亀屋旅館の迎えを頼んでいた樋口。実は、樋口の父親の療養に連れられて、亀屋旅館に通っていたという。

みよ吉は二十歳前後まで亀屋旅館の女中をしていて、樋口は可愛がってもらっていた。一時、満州に行っていたみよ吉とは会っていなかったが、中学生の時偶然再会し、みよ吉が菊比古と付き合っているという話を聞いて、蕎麦屋のおじさんとおばさんと東京に落語を見に行き、菊比古に弟子入りをするほどまでになったという。

「八雲師匠を知りたくなるのも、みよ吉さんのことを知りたいからかもしれません」

フィルムには出囃子を「潮来」で「明烏」を演じる菊比古(八代目八雲)が。それを見た与太郎は、自分より若いのにうまい落語に感動する

次に、助六の「芝浜」を見た与太郎は、そのころの助六はみよ吉と小夏と過ごした数年間が、本当に幸せだったと感動する。じゃないとこんなにいい落語は出来ないと。

その後、みよ吉(百合絵)の墓参りで、八雲が毎年みよ吉の命日に一人で墓参りに来ていたことを知る三人。

そこで松田さんは亀屋旅館で二人が転落死した際の真実を語ります。本当は助六を刺したのはみよ吉で、それを見た小夏が「お父ちゃんのこと刺しちゃったの!お母ちゃんのバカ!父ちゃんを返せ!死んじゃえ!!」と言って、みよ吉を欄干まで追い、手すりが壊れてみよ吉が落下思想になり、それを助けようと助六も落ちてしまった。

そして、小夏は意識を失い、記憶は曖昧になっていたので、菊比古は、十数年前に与太郎と小夏に話したように、すべて自分がやったと話していた。

「八雲師匠のあの果てのない闇のような落語には、そんな所以があったんですね。」と涙を流す樋口。「師匠を助けて差し上てください。落語と心中するなんて二度と言わせないでください。」と松田さんは二人にお願いするのでした。

家に帰り、小夏を泣きながら抱きしめる与太郎。「でっけぇのにすぐ泣いて、しょうがない与太郎だね」

みよ吉と二代目助六(初太郎)の転落事故を振り返る。アニメ「昭和元禄落語心中」二期第七話感想

今回は強力に涙なしでは見れない話でした。八雲が与太郎と、小夏に話した亀屋旅館でのみよ吉と助六の転落事故が本当は違っていたなんて、衝撃すぎて、そして、そのあまりの深い悲しみに涙しない方はいなかったのではないでしょうか?

特に、みよ吉のお墓で松田さんの話を聞いた後の樋口先生の涙には、特別にぐっとくるものがありました。

シーズン一「八雲と助六篇」一二話での八雲が、小夏と与太郎に話したのはこんな経緯でした。

女中さんに案内されて、みよ吉に会い、全部あたしのせいだと謝る菊比古。「助六も私もあなたのせいでこうなった」というみよ吉。菊比古は涙するみよ吉の涙を舐めて、口づけをします。そして、みよ吉は「あたしたち死んじゃおっか」と言いながら、欄干に行くと、胸騒ぎがしたと言う助六が入ってきて、落語はやめて真っ当に働くといいます。

「みよ吉と小夏の方が大事だ。今日の『芝浜』はお前がいなかったらできなかった」と。

すると、そこで手をかけていた手すりが壊れて、みよ吉が転落しそうに。そして、助六がみよ吉を抱いて助け、その助六を菊比古が方腕でつかみます。

しかし、助六が菊比古の手を放して落下するのでした。

と、これが、八雲が与太郎と小夏に話して聞かせた話でしたが、本当は違ったんですね。すべては小夏にトラウマとして抱えて欲しくなかった菊比古さんの「情」がそうさせたんですね。心底菊比古さんの人間としてのやさしさが身に沁みます。 

といったところで、次回はどうなるのでしょうか?

個人的には、萬月アニさんの復活がどうなるのか?非常に気になります。予告を見ると、ヤクザの大親分もまた出てくるようで、しかも、八雲師匠は自宅療養になるみたいですね。

何話まであるかわかりませんが、次週も楽しみですね。それとこの放送の前に、「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」のDVDとブルーレイの発売が決定しましたね。早速購入した方も多いのでは?

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