広瀬すず【なつぞら】ネタバレ。第139~144話(第24週) 東洋動画退職と「ソラ」が起こした妹との奇跡の再会!

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

139

1974年3月。なつ(広瀬すず)は東洋動画を退職。なつをアニメの世界へ誘い入れた仲 努(井浦新)になつは、誘われてこの世界に入れたから”私になれた”と感謝を伝える。会社への貢献を深く感謝する社長・山川周三郎(古屋隆太)には、ご恩は一生忘れないと深々と頭を下げる。映画班の作業場にいたなつの頭には、東洋動画での18年の日々が蘇っていた。いつものように優(増田光桜)と帰路につきながら、東洋動画最後の日をかみしめていた。
その日の夕食、「自分は幸せだ」というなつ。その言葉を聞いた優は「パパも幸せ?」と坂場一久(中川大志)に問いかける。なつと優が幸せなら自分の幸せだと答える坂場に優は「自分の幸せは自分の決めなさい!」と小学生らしからぬ発言…。
そんな中「マコプロ」でなつが参加する初のミーティングが行われる。小説「大草原の小さな家」を原案にしたアニメのタイトルは「大草原の少女ソラ」に決まり、なつが作画監督を、森田桃代(伊原六花)が色指定と仕上げを、そして、背景美術には東洋動画から移籍することを決めた山田陽平(犬飼貴丈)が担当することになる。記憶の中の十勝を描いたという陽平の絵はテレビアニメでは見たことのない絵で、素晴らしいの一言。
「大草原の少女ソラ」は、これまで関東プロダクションを通して放映していた作品とは異なり、「マコプロ」が全てを手がける独自制作による第1作目の作品となる。放送は、自身が開拓者であるスポンサー社長との繋がりで日曜日のゴールデンタイム枠「ミルコス漫画広場」に決まり、期待とともに、失敗の許されない状況でもあった。
そんな中、北海道へのロケハンの話が持ち上がり、なつの提案で「マコプロ」一行は十勝へ向かう。新たななつの物語が再び始まろうとしていた。

第140話

ロケハンのために十勝に来たなつ(広瀬すず)たち、マコプロ一行。そこで泰樹(草刈正雄)が北海道へきた経緯を知る事になる。幼いころ泰樹は両親を亡くして親戚の家に養子にはいるが、厄介者と思われていたことから、一人18歳で北海道へ渡る決意をする。国との契約で3年で開墾し、ようやく自分の畑になった頃、十勝川が氾濫。人と馬以外の全てを失うが、その後、8歳の富士子(松嶋菜々子)と妻とともに現在の音問別に移住。しかし、間も無く妻が病死する。「誰もが支えあっていた」と、開拓者の心の支えは、家族だけではないのかもしれないと、泰樹はなつたちに話し聞かせる。
この頃、古い作業場をアイスクリームを提供できる店舗にするという構想があり、それは富士子と砂良(北乃きい)にとっての開拓でもあった。
泰樹の話を聞いたなつは、泰樹が9歳のなつに自分を重ねていたと気づく。
菊介(音尾琢真)による牛の乳搾り体験や、良子(富田望生)と門倉努(板橋駿谷)夫妻に取材に行ったなうたち。その頃、別行動していた陽平(犬飼貴丈)は天陽(吉沢亮)が、泰樹とともに切り開いたジャガイモ畑で作業をする靖枝(大原櫻子)をスケッチしていた。
麻子たちは、柴田牧場があるこの景色は、開拓者がいなければ見られなかったものなのだと気づく。「自分たちもいい景色を作ろう。」本物の開拓者たちの生活に触れたことは、なつをはじめとする、神地航也(染谷将太)、 下山克己 (川島明)、 森田桃代(伊原六花)たち「マコプロ」のアニメーターに大きな影響を与えていた。

第141話

北海道から戻り、その足で「風車プロダクション」へ向かったなつ(広瀬すず)、坂場一久(中川大志)、優(増田光桜)の三人。
仕事復帰を機に「風車プロ」で事務をしていた佐知子 (水谷果穂)とも再会し喜んでいた中、なつは咲太郎(岡田将生)に、「雪月」で行方の分からなくなっていた亜矢美(山口智子)に再会したことを伝える。
この二日前。、アニメのために「雪月」で、とよ(高畑淳子)へ取材をしていたなつたちの元に、突如亜矢美が現れる。7年かけて九州から北上してきたという亜矢美は、お金を貯めたら新宿に戻り店を開く予定だという。奇跡的な再会と、様変わりした知人たちの変化に喜ぶ亜矢美は、しばらくの間「雪月」で働くことになる。そのことが関係しているかは不明だが、この後「雪月」は十勝を代表するお菓子メーカーへと発展していく。
十勝での取材を元にキャラクターデザインに取り掛かるなつ。早速、主人公ソラのデザインが描き直しになる。見た目に野性味や活発さを表していたなつに、坂場たちは、もっと内面的な可愛らしさやたくましさを表現して欲しいと感じていた。
糸口が見えずにいたなつは、下山克己 (川島明)が十勝で描いていた優のデッサンを見て、自分自身がワクワクする心を忘れていたことに気く。こうしてなつは再びソラの作画に取り掛かる。

第142話

主人公「ソラ」のデザインが決定する。可愛さと野性味を併せ持つほっぺと服の赤色が印象的ななつ(広瀬すず)その少女は、坂場一久(中川大志)を始め、アニメーターたちも納得のキャラクターだった。
この頃、保育園帰りの優(増田光桜)は、「マコプロ」で過ごす日が続いていた。
そんな中、部下と上司という関係で、東京で仕事をしていた佐々岡信哉 (工藤阿須加)と明美(鳴海唯)が二人で坂場家にやってくる。放送局で働き始めてからというもの、結婚した後も好きなことをやり続けることの難しさを痛感したという明美。本当の妹のように明美を思う信哉は、早く一人前のディレクターにと願っていた。
今作っているアニメが柴田家の取材をもとにしていると聞いた明美は、その内容なら、どこかで見ているはずの千遥(清原果耶)にも届くかもと期待を寄せる。
坂場は「大草原の少女ソラ」で、なつの実体験をほとんどそのまま描いてもいいという覚悟でいた。そして、開拓者が抱える悲しみとをそれを乗り越える強さを描くために、新たなキャラクターを描く必要がある等。それは泰樹(草刈正雄)となつ、そして千遥がモデルとなるキャラクターだという。
家族というのは、血のつながりが重要なのではなく、家族になりたいと望む意志が、結果的に家族になる。坂場はそんな思いをこの作品で描こうとしていた。こうしてなつと坂場は二人で絵コンテを完成させる。
「大草原の少女ソラ」は、大洪水にあい新天地を求めていたソラたち四人家族が、同じく洪水の被害にあい家族と生き別れてしまった少年レイと出会うところから物語が始まる。
こうして制作進行に石沢裕也(大野泰広)と町田義一(鈴鹿中士)、動画チェックに立花久子(伊藤修子)が参加することになり、「大草原の少女ソラ」の作画作業が本格的に動き出す。

第143話

時間に追われながらも充実した日々を過ごしていたなつ(広瀬すず)。そんな中、キャラクターたちの声を担当する声優を決めるために、坂場一久(中川大志)の発案で「マコプロ」は、咲太郎(岡田将生)の「風車プロダクション」の協力のもと、声優オーディションを開く。
主人公ソラの声に、「風車プロダクション」ではない他の声優事務所の白本知香子(沢城みゆき)が有力候補に上がる。それは
咲太郎は脚本を読んだ時点でソラ役には彼女しかいないと直感していたことだったが、なつは他の事務所の人でいいのかと心配する。しかし咲太郎と光子(比嘉愛未)は、自分の事務所の利益だけを求めるのではなくて、作品をよくすることを最優先にすることが、業界全体のためになり、巡り巡っていい循環が生み出されるのだという。
こうしてソラの声が決まり、レイの声を当時売れっ子声優となっていたレミ子(藤本沙紀)が、母役に亀山蘭子(鈴木杏樹)が、父役には咲太郎の元師匠でもある島貫健太(岩谷健司)がキャスティングされる。
ある日、神地航也(染谷将太)が、牛突っ込んでくるシーンに悩んでいた中、なつは、子供時代とアニメにおける「誇張」を経験したことからアドバイスし、これまでになかった表現が生み出される。その動画に刺激を受けた下山克己 (川島明)は、レイが牛に舐められて驚くシーンで、電気がビリビリと走るような独特表現で、納得のシーンを描きあげる。このように、互いに刺激を受けあい、それぞれの特徴が生かされたシーンが次々と生み出されていっていた。
休みなく続く仕事の中、なつは優の存在や、誰もが支えあってきた開拓者の精神を思い返しながら、仕事に打ち込む日々が続き、麻子も坂場こだわりに応えながら寝不足の日々を過ごす。
そんな中、アニメの主題歌を煙カスミ(戸田恵子)が担当することになり、1974年10月。ついに「大草原の少女ソラ」の初回放送を迎える。
北海道で柴田家、天陽(吉沢亮)亡き山田家、亜矢美(山口智子)が働いている「雪月」の小畑家たちも見守る中、なつのそれまでの全てをかけた作品の放送がスタートする。

第144話

主人公ソラの一家は、洪水に遭い家や畑を失ってしまう。それを機に新たな新天地を求め、馬車に乗って移動していたソラの父と母と妹たち。その旅の途中ソラは河原で少年が倒れていることに気づく。ソラの父が助け出したその少年の名前はレイ。洪水に巻き込まれ、家族と生き別れてしまい独り身なってしまったという。悲しみに暮れて生きる活力を見出せずにいたレイに、ソラは優しく寄り添おうとする。そんな二人が森の中にいたところ、犬に追われた牛が突っ込んでくる。レイが犬を追い返し、ソラが牛をなだめ、いつしか二人の間には信頼感のようなものが育まれていた…。
第一話が終わり、優(増田光桜)も続きを楽しみにしている様子 で、家族で見ていた富士子(松嶋菜々子)からも、泰樹(草刈正雄)が笑って見てたと連絡が入る。愛弟子が描きたいと言っていた作品を一人で視聴していた仲 努(井浦新)は、リスが頭の上に乗っている馬の絵を描いている途中だった。
しかし「大草原の少女ソラ」の視聴率は思わしくなく、苦戦が強いられることに。それでもなつ(広瀬すず)たちはもめげずに描き続けようと覚悟を決めていた。ひと月がたち、打ち切りがささやかれ始めた中、視聴者の親たちから、称賛の声が手紙で寄せられるようになり、なつたちはようやく理解してもらえたと喜ぶ。
その後、作品を見て参加して見たいと感じ、母を説き伏せた茜 (渡辺麻友)が、動画チェックとして「マコプロ」で働くことになる。それはプロダクションの代表と動画チェックをこなしていて限界ギリギリだった麻子(貫地谷しほり)の負担を減らすためでもあった。
その後も忙しい日々が続いていたある日曜日、一人の少女(粟野咲莉)がマコプロにやってくる。外で待っているお母さんと一緒に来て「大草原の少女ソラ」の大ファンだというその少女は「千夏」と名乗る。主人公ソラとその妹が描かれたセル画をプレゼントされたその少女を見ていたなつは、少女のあと追いかける。
なつの直感通り、その少女を連れてきた母親は、なつの妹・杉山千遥(清原果耶)だった。
なつと千遥は思いもよらない形で直接顔を合わせて再会することになる…。

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