今作の脚本と原作は、2019年の映画「IT/イット」の原作者としても知られるセス・グレアム=スミスが担当しました。
このセス・グレアム=スミスは、アメリカ初期の上流階級の四十の家柄を表する「ボストンバラモン」の一つとされる「エマーソン家」の創設したエマーソン大学の出身です。(創設者のチャールズ・ウェズレー・エマーソンは、ラルフ・ウォルド・ウェマーソン Ralph Waldoのいとこ)
「ボストンバラモン」という言葉を聞いたことがある人は少ないかもしれませんが、簡単に言えばアメリカの政財界を牛耳る上流階級の人たちのことです。
例えば、江戸時代の日本に開国を迫ったフリーメイソンのペリー提督の「ペリー家」もボストンバラモンの一つです。
今作では、リンカーン大統領は実は「ヴァンパイアを成敗する、ヴァンパイアハンターだった」という完全にフィクションな設定なのですが、ヴァンパイア以外の物語のほとんどは史実に基づいているため、今作を見ることで「南北戦争までのリンカーン周辺の人物の関係性」を見ることもできます。
また今作に登場するヴァンパイアを、”架空の存在”ではなく、南北戦争当時に”奴隷制を盾に南部を牛耳る資産家たち”と見ると、また違った映画に見えてきます。
まずは今作で登場するアメリカ南部に巣食うヴァンパイアがどのような「人たち」なのかというところを明らかにします。
ヴァンパイアの設定①リーダー”アダム”の正体
今作の主な舞台はイリノイ州スプリングフィールドです。スプリングフィールドはイリノイ州の州都で、リンカーンが長らく暮らしていた場所として有名です。
またイリノイ州で大きな都市といえば、黒人が作った音楽と言われるジャズが、大きく発展した街である、シカゴが有名ですね。
またイリノイ州は、州の北東側が五大湖(ミシガン湖)に接しているため、南部から北部をつなぐミシシッピ川の運河貿易の拠点の一つでもあります。
ジャズやブルースなどが発達したのも、このミシシッピ川で南部のジャズマンが北部の都市シカゴに移住したからと言われています。
「イリノイ・ミシガン運河」の開通は1848年とされてますが、この映画でも描かれているように、リンカーンの幼少期にはすでに川を使った交易が行われていました。
さて史実の中でもリンカーンが行ったことがある南部の大都市「ニューオリンズ」ですが、ここを拠点にしていたのが、ヴァンパイアのリーダー「アダム」でした。
またアメリカのヴァンパイアの源流がこの「アダム」という設定で、彼らは原住民とヨーロッパからの入植者の”血を飲み”、黒人奴隷の制度ができてからは、黒人奴隷たちの”血を飲んでいた”そうです。
このような経緯があるため、南部で奴隷を囲い込んでいるヴァンパイアたちは「奴隷制度の継続」を訴えるのでした。
彼らが奴隷制度に反対していたのは、ひとえに「血を飲むため」だったわけです。
ちなみに登場人物のヘンリー・スタージェスが、最初のヴァンパイアである「アダム」が何世紀も前からアメリカ大陸にいると、リンカーンに説明するシーンで、一番最初に写っていたのは「ピルグリム・ファーザーズのアメリカ大陸上陸」を示す写真でした。
つまりスタージェスは、ピルグリムファーザーズたちこそが「ヴァンパイアだ」と言いたいのでしょうか。
この時の41人が「ピューリタン(キリスト教プロテスタントのカルヴァン派)」と言われる人たちで、これが「アメリカ建国の父たち」と言われる人たちであることは有名です。
また彼らが最初に根を張ったのがマサチューセッツ州ボストンだったため、「ボストンバラモン」とも言われるのです。
またその他の名称には「白人アングロ=サクソン プロテスタント White Anglo‐Saxon Protestant」の略称である「ワスプ WASP」があり、他にも、オールドマネー、ブルーブラッド、ヤンキー、とも呼ばれ、ハーバード大学が、彼らの拠点と言われています。
「アメリカの南部人はイギリス人にマナーを教わった」とよく言われますが、このヴァンパイア「アダム」を演じたルーファス・シーウェルの「シーウェル Sewell」という名前は、イギリス系の家系に多い名前のようです。
またアダムの妹がヴァドマですが、演じているのは南部出身のエリン・ワッソンで彼女の容姿を見ると、「金髪・ブロンドと碧眼・青い目」が特徴の典型的なゲルマン系です。
ワッソンという名字のルーツはスコットランドや北アイルランドで、ノルマン人の名前である「ウェイソン Wason」の派生系の名前だそうです。
Wasson Name Meaning & Wasson Family History at Ancestry.com®
またこの「ワッソン」はまたしても「ボストンバラモン」と非常に近い人であることがわかりました。
牧師のデイビッド・ワッソン David Atwood Wassonという人物は、ラルフ・エマーソンの弟子だったそうです。このエマーソン一族は冒頭にお伝えした「ボストンバラモン」の一つでした。つまり、今作の脚本家が卒業した大学の創設者の一族と、今作の出演者の一族が非常に近い関係にあったということです。
映画に話を戻します。
今作でリンカーンが倒したヴァンパイアたちの普段の職業には興味深いものがありました。日焼け止めがイチオシ商品として表に看板がある「薬局」や、酒場の主人、その他にも牧師、鍛冶屋、銀行家、貿易商などが、ヴァンパイアが関わっている職業として映画の中で登場しました。
現実の悪魔崇拝者たちも、これらの職業に関わることが多いため、この設定もあながち出鱈目ではないと言えそうです。
またヴァンパイアは仲間を殺せないという設定があります。
今作でドミニク・クーパーが演じるリンカーンの師匠で自称「ヴァンパイアハンター」のヘンリー・スタージスは、過去にアダムに首元を噛まれて、ヴァンパイアになってしまったのでした。
そんなヘンリーはその場でアダムを殺そうとしましたが、すでにヴァンパイアになってしまったヘンリーは、アダムを殺すことができません。
これを見ると「悪事に加担したチンピラがその組みから抜け出せなくなる」というような、マフィアの世界を思い出します。
ちなみに余談ですが、この映画に出演するドミニク・クーパーと、リンカーンの親友で黒人のウィリアム・H・ジョンソンを演じるアンソニー・マッキーは、共にマーベル映画シリーズのうちの「キャプテン・アメリカ」の出演者ですが、このマーベル映画シリーズに「ワスプ」という名前を冠した作品があります。
それが「アントマン&ザワスプ」ですが、劇中でこのヒーローの「ワスプ」の誕生させたのが、ファン・ダインという一族で、彼らはイルミナティ13血流の一つとして名前が入っています。
(ファン・ダイン家)
RAPT | イルミナティが天皇中心の世界統一政府を樹立しようとしていることを裏付ける幾つかの客観的事実。
15世紀半ばにオランダからニューヨークに移り住んだオランダ代表のイルミナティ一族。しかし、謎に包まれており、情報も少ない。この家族の中に米国家族計画連盟創設者、大地主、秘密情報将校がいることが判明している。中でもエドワード・S・ファン・ダインは1933年「米国家族計画連盟」を発足しており、この連盟は、イルミナティ系各種財団から多額の寄付金を得ながら、出生率の調整管理を行うことを目的に、避妊、妊娠中絶、断種、不妊化などを推進している。
ヴァンパイアの設定①劇中の設定から見える奴隷制廃止の「意味」
今作では奴隷制のもとでモノとして所有されていた黒人たちがヴァンパイアの「生贄」だったという設定でした。アダムたちヴァンパイアにとって奴隷制を廃止するということは、「生贄」を他のところから調達しなければならなくなるわけです。
これは普通の人が見たらただのフィクションに見えるかもしれませんが、現実に悪魔崇拝が行われているという事実を知っていると、180度見方が変わってきます。
それを証明するように、アメリカは2021年現在でも、年間36万人が行方不明になっており、まさに、悪魔崇拝が蔓延る国なのです。
インフォグラフィックで見る行方不明者問題:失踪者が増え続ける日本と海外諸国との比較 – Japan PI
リンク先のサイトでは「なぜイギリスの行方不明者が最も多いのか」という見出しがあり、その理由を「介護の問題」「金銭問題」など長々と書かれていますが、簡単に言えばイギリスが悪魔崇拝のメッカだからです。
日本の新聞やテレビではほとんど報道されませんでしたが、エリザベス女王とバチカンのローマ教皇が「悪魔儀式のための幼児誘拐に関わったこと」で有罪判決を受けたのが2014年頃でした。
RAPT | 国連がついに悪魔崇拝儀式のかどでイギリスに警告。世界中の悪魔崇拝者が追い詰められる事態に。
RAPT | バチカン、イエズス会、ローマ法王、王族による生贄儀式と児童虐殺が法廷で明らかに。
5万人の幼児虐殺のかどで懲役25年の有罪判決を受けた「エリザベス女王」が死去 ネット上では以前から“既に死亡”との噂 | RAPT理論+α
【幼児大量虐殺犯】エリザベス女王の夫フィリップ殿下 死亡 | RAPT理論+α
映画では最初のヴァンパイアたちは、先住民やヨーロッパからの移民を「生贄」として生き血を吸っていたという設定ですが、2021年に、カナダの「先住民の寄宿学校」の跡地で215人もの遺骨が発見されたことがありました。
【エリザベス女王・ローマ法王による幼児虐殺】カナダの先住民寄宿学校の跡地で215人の子供の遺骨発見 | RAPT理論+α
このように、イギリスの王室は悪魔崇拝を好き勝手にやりたい放題だったのです。
そしてこの悪魔崇拝は今作の舞台であるアメリカ南部でも、現実に起こっています。
年間36万人がいなくなっている!? アメリカの子どもの行方不明事案|日刊サイゾー
上の記事ではアメリカ南部のテネシー州、テキサス州、ジョージア州などでの2021年の行方不明者について言及されています。
テネシー州では「ボランティア・ストロング」と呼ばれる捜査により、150人の行方不明者が見つかったそうです。この行方不明だった子供達の年齢は、3歳から17歳だったそう。
またテネシー州で2020年に行方不明になった子供の数は、合計387人。
行方不明の子ども150人発見、2カ月の捜索で 米テネシー州 – BBCニュース
ヴァンパイアの設定②南北戦争後の南部ヴァンパイアたち
今作では「銀」が「裏切りの象徴」として登場します。
そして「銀」は、ヴァンパイアが嫌うモノの一つで、銀を塗った斧・アックスで戦うことで、リンカーンたちはヴァンパイアたちに勝利するのでした。
ゲティスバーグでの戦いで負けたリンカーン率いる北軍が、ヴァンパイアの弱点である「銀」を国中から集めるという描写がありました。
この描写を見ていて、なぜか、アドレノクロムを思い出しました。
調べてみると、悪魔崇拝者が飲むことで知られる「アドレノクロム」を作るときには、「銀」が必要だそうです。
アドレナリンを「酸化銀」で酸化させることで「アドレノクロム」になるとされています。
リンカーン自身もイルミナティメンバーであったはずですから、銀を集めるというのは、戦争に使う他にも、彼らなりの目的があったのではと推論したくなります。
また今作では、リンカーンに敗北したヴァンパイアたちは、最終的にヨーロッパや南米、またアジアへ逃げたとも言及されています。
アメリカ南部出身で日本にやってきたアメリカ人がいるのでしょうか。調べましたが、これといった人は出てきませんでした。
今作でリンカーンを雇った雑貨屋の店主として登場するジョシュア・スピードは実在の人物で、ジョシュアの兄は1864年以降、リンカーン政権の司法長官を務めました。劇中でも最後までスピードとリンカーンは深い関係を持っていたことが描かれています。
ちなみにリンカーンと仲良しのジョシュア自身も、リンカーン政権を裏から支えていたそうですが、このスピード一族は、「ボストンバラモン」の一つでもあり、イルミナティ13血流の一つでもある「アダムズ家」と親戚だったようです。
3代前はジョン・スピード(1714年2月5日-1785年3月8日)とその妻メアリー・ミントリー(1706年頃-1782年7月1日)だった。母方の曾祖父は民兵大佐ジョン・フライとその妻サラ・アダムズだった。ジョン・フライはジョシュア・フライとメアリー・ミクー・ヒルの息子だった。サラ・アダムズは政治家トマス・アダムズの妹だった。
ジョシュア・フライ・スピード – Wikipedia
このように、どこからどう切り取っても悪魔崇拝に近づいてしまうのが、映画「リンカーン 秘密の書」と言えます。
悪魔崇拝は文字通り「悪」ですので、無益な映画がこれ以上作られることがないこと、そして悪魔崇拝者たちの悪が全て暴かれ彼らが悪を行えなくなり、彼らが滅びることを願っています。
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