2018年10月から放送のドラマ【下町ロケット 2018】
2015年10月期にスタートし「ガウディ編」の最終話で20%を越える視聴率を叩き出した人気ドラマの待望の続編です。
これまで同様、主演に阿部寛をすえ、原作小説の最新作「ゴースト」と「ヤタガラス」の発売に合わせ新たな「下町ロケット」がTBSドラマに帰ってきます。
ここでは、ドラマ【下町ロケット 2018】のネタバレを、ここまでのあらすじを振り返りながらご紹介しています。
第1話までの経緯|ドラマ【下町ロケット 2018】
特許侵害訴訟、ロケットエンジン用バルブシステム開発、人工心臓弁ガウディ計画など、度重なる困難を社員が力を合わせて切り抜けてきた町工場「佃製作所」。
しかし、またしても佃製作所は予期せぬトラブルにより窮地に陥っていく。今や佃製作所の主力商品となっているロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして、番頭・殿村に訪れた危機。
次々に起こる絶体絶命のピンチを切り抜けるため、佃が下した意外な決断とは…。
佃製作所は大きな転換期を迎える。
引用元:TBS 下町ロケット
第1話ネタバレ|ドラマ【下町ロケット 2018】
20年に及ぶ「スターダスト計画」のロケット打ち上げプロジェクトはいよいよクライマックス。10年目の節目の年に打ち上げたロケットは、6つ目の準天頂衛星「ヤタガラス」を宇宙空間に周回させることに成功。佃製作所をはじめ多くの人が見守る中、この成功を主導してきた帝国重工宇宙航空部の財前は、社長の藤間と熱く握手を交わす。しかし、帝国重工会長・沖田らが後押しする取締役の的場たち、赤字続きの「スターダスト計画」に反対する一派の声が強くなる帝国重工内では、藤間社長が推し進める「スターダスト計画」の終焉が近づいていた。社員たちの精神的支柱でもある「ロケット事業」の終わりを財前から教えられた佃製作所社長の佃だったが、さらに追い打ちをかけるような情報が舞い込む。佃製作所の主力商品であるエンジン「ステラ」を卸していた農機具メーカー「ヤマタニ」から、低コスト化を理由に取引縮小を言い渡されるのだった。佃製作所に変わりヤマタニとの大口取引先となったは「農機具のエンジンなんて、動けばいい」と豪語する重田が社長を務める、”安さは一流、技術は二流”として知られるエンジンメーカー「ダイダロス」だった。技術一辺倒の時代は終わったのかもしれないと考える佃製作所。そこに入ってきたのは殿村の父で、300年続く米農家の主人・正弘が倒れたという一報だった。
「この一投でストライクを取れば、ロケット事業は無くならない」ボウリング行き、これからの会社の行き先を案じる佃だったが、隣のレーンにいた”クマのトートバッグ”を持つ女性に邪魔をされ、挙句には「ストレス発散のためにボーリングをしているのに、あれこれ考えてストレスを溜め込んでいては『本末転倒』ですね」と言われてしまう。社員たちの間にも「ロケット事業が終わる」ということが知れ渡ってしまい、八方塞がりに近い状態になった佃。そんななか佃は技術開発部部長の山崎とともに、殿村の実家がある新潟県燕市に向かう。そこで佃は殿村が利用しているトラクターに「作業ムラ」があることを知り、その原因が「トランスミッション(変速器・ギア)」にあることを見抜く。そして、”ロケット品質”として自信を持つ佃製作所の「バルブ」こそが、トランスミッションにおいて最も重要なパーツであることから「作業ムラ」をなくすような新たな「トランスミッション」を作ることが佃製作所の未来を切り開くことになると確信を持つ。
こうしてヤマタニが新たに作ろうとしているトラクターのトランスミッションに関わろうとする佃製作所は、ヤマタニのトランスミッション取引先であるギアゴーストのコンペに参加することになる。コンペに参加予定だった”バルブ界の帝王”大森バルブは、佃製作所がコンペに参加するという情報を受けて、営業部長の辰野の号令のもと、佃製作所の実力を甘く見ることなく、さらなるスペックの向上を目指し製品を見直す方策に動き出す。大森バルブ社製のバルブの組み込まれたトランスミッションを手に入れ「リバースエンジニアリング」から始め新たなトランスミッション開発に動き始めた技術開発部の立花、軽部、加納たち”トラクターバルブ製造チーム”。しかし、一向にオリジナリティのうちだせる設計が描けず、バルブのボディデザインを担当する軽部と立花の仲は険悪になり声を荒げるほどの状態になってしまう。「”ロケット品質”とは?オリジナリティのあるバルブとはなんなのか?」チームの一員の加納が思いついたのはかつて自分たちが製造した”ロケット品質”の人工心臓弁「ガウディ」だった。こうして立花と加納は北陸医科大学の医師・一村に連絡を入れ福井に向かう。二人を追うように福井に向かった佃と、立花、加納たちが一村に案内されて見たのは「ガウディ」をその胸に宿し、元気にサッカーを楽しむ子供たちの姿だった。さらに、はじめて「ガウディ」を利用した心臓手術を成功させた少年・聖人が、佃たちの影響を受けて宇宙飛行士を夢見ているということを知った佃たちは、自分たちがいつの間にか足元ばかりを見て、夢を見失いかけていたことを思い知る。こうして大森バルブとのコンペに向け、気持ちを新たに動き出した佃と”トラクターバルブ製造チーム”。佃のひらめきの元に、社員たちの”ロケット品質”の研磨技術で新たなバルブが作り上げられていく。その頃、次期社長と噂される的場に呼び出された財前は、次に打ち上げられる最後のロケットで帝国重工のロケット事業の担当から外されることが決まってしまう。しかしそんな財前に「宇宙関連事業にもチャンスがあるはずだ」と希望を捨てなようにと声をかけたのは藤間社長だった。
ギアゴーストでのコンペ当日。互いに自信作を持ち込んだ大森バルブと佃製作所だったが、辰野の提案で、ギアゴーストの性能テストに同席しその性能を目の前で確認し合うことになる。モーター技研の検査結果で明らかになったのは大森バルブの圧倒的なハイスペックだった。数値を見て明らかな違いを認め、大森バルブとの取引を進めようとするギアゴースト社長の伊丹だったが、佃製作所のバルブを注意深く観察していた副社長の島津は、バルブを構成する「パーツ数」を教えて欲しいと言いだす。大森バルブ491に対して佃製作所はわずか153。開発当初は大森バルブのように ”スペック”を上げることを考えていたが、ある時からトラクターに必要なバルブを作るようになったという立花。スポーツカーのような高性能ではなく、振動が激しいトラクターのトランスミッションに組み込んでもなお壊れることのないバルブこそが、このコンペで必要なものだという。さらにそのバルブがトランスミッションに合うように工夫され、ギアゴーストやヤマタニ、ユーザーまで全てのことを考え作られているということに気づいた島津は、大森バルブの”スペック”一辺倒のバルブとは「圧倒的な差がある」と言い放つ。こうしてギアゴーストのバルブのコンペで大森バルブに勝利した佃製作所だったが、新たに最後のロケット打ち上げのためのバルブシステムを納品に向かった帝国重工で、宇宙航空部本部長の水原から最後のロケット打ち上げに佃製作所のバルブが使えないかもしれないと言われる。同じ頃ギアゴーストは、中川弁護士擁するトランスミッションメーカー「ケーマシナリー」から特許侵害で訴えられ、顧問弁護士の末長から、経営が行き詰まる可能性もあると言い渡されるのだった。