いよいよスタートした、昭和元禄落語心中の第二期「助六再び篇」
原作ではすでに最終巻まで終えアニメ「助六再び篇」で完結となる予定です。
第二期第二話あらすじと感想をつらつらと綴っていきます。
原作の該当エピソードは→コミック「昭和元禄落語心中」第六巻
八雲が心中できない理由と過去を背負う与太郎。アニメ「昭和元禄落語心中」第二期第二話あらすじ
「吉切組」の元ヤクザ。
週刊誌で元ヤクザであることがスキャンダルされた与太郎は、籍を入れた小夏とも晴れて夫婦になったが「もうちっと親らしくしやがれ!」と怒鳴られる始末。スキャンダルの影響で、テレビの仕事も半減。
しかし、本人は気にしていないようだったが、スキャンダルに加え、落語評論家のアマケンから指摘された「自分の落語のなさ」を気にしていた。雨竹亭でもその落語を見た客がケンカを始める始末に・・・
与太郎のお披露目公演で疲れたという八雲は、協会から休みをもらって、家でお稽古をしていると、小夏の息子、信之助に邪魔をされる。信之助を連れて小夏のもとに行くと、寝ながら泣いている小夏。寝ぼけながら無理やり引っ張られて布団に横になった八雲は、小夏に子守唄代わりの「あくび指南」を話してやる。
びっくりして起き上がった小夏は、八雲のことを殺してやりたいけど、信之助に八雲の落語を聞かせられなくなるのは嫌だという。それに対し八雲は話す。
「ずっと待ってるんだよ、お前さんがあたしを殺してくれんのを。あの日からずっと待ってる。お前さんはもっともっとあたしを憎むといい。お前がいたから、てめぇじゃできねぇんだ。今度はそのガキのために死ねねぇってのかい。後生だよ、このガキが静寂を壊すんだ。心乱さないでくれ。」
八雲から稽古の最中に、怒られてしまう与太郎は、大雨の中先輩落語家のアニさんとの「二人会」で焦るあまり、上半身裸で客席をしらけさせ、大失敗してしまう。
その後、途中から見ていた作家の樋口から食事に誘われ料亭「柳しま」に行くと。そこにいたのは、八雲。突如キャンセルになってしまったという八雲に、与太郎は全部自分のせいですと謝る。
八雲に彫り物をみせると、八雲から「(自分の過去から)決別じゃなく、抱えて生きろ。それが人間の業ってもんだ。」と言われ、嬉しさのあまり稽古をしたいと家に帰る。
樋口は、いいものを見せてもらったと喜ぶ。
八雲とサシで飲んでいると、八雲は樋口が当時菊比古だった八雲のもとに弟子入りに来た青年だとということを見抜いていた。そして、八雲のすべてを後世に残したいと伝える樋口。そのために、小夏、助六、七代目八雲のことそして、みよ吉を含めたすべてのことを知りたいと話すのだった。
家に帰る与太郎は家の前に来たとき、小夏が大親分と一緒に家の中に入っていくところを目撃する・・・
物語の肝、八雲の因縁とは。アニメ「昭和元禄落語心中」二期第二話感想
今回は八雲の思っていること素直に吐き出されていたところが印象的でした。
小夏が寝ているところに信之助を戻しに行くと、手を掴まれ離さない小夏に、小夏の父親、二代目助六(初太郎・しんさん)がよく話して聞かせた子守唄代わりの「あくび指南」を聞かせ、その後に、さっさと殺してくれという八雲に小夏はそれはできないといいました。
それは、小夏の息子、信之助に八雲の落語を見せたいがために。
そして八雲は、小夏の両親がなくなったことで、落語と心中できなかったこと、そして、今度は、孫の信之助がいることで、死ぬことができないことを悔やむのでした。
なんとも、刹那的な話。大切な二人(みよ吉と二代目助六)の子供を育てること、その孫がいること。それが心中できない理由。
ここに、八雲の暗く、陰鬱な人生と落語のすべてが、表現されているようにも思えました。
小夏がなぜ信之助に八雲の落語を見せたいのか?なぜ助六の血を絶やしたくないのか?最終話まで楽しみです。
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