広瀬すず【なつぞら】ネタバレ第91~96話(第16週)ヘンゼルとグレーテルと夕見子の駆け落ちの行方

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

91

愛についての煙カスミ(戸田恵子)の歌でお開きとなった東洋動画短編映画チームの決起集会。その夜、なつ(広瀬すず)は、夕見子(福地桃子)の交際している男性が物書きで、会えば素敵な人だとわかると言われる。そして翌朝夕見子は、亜矢美(山口智子)の好意から、次の仕事が見つかるまで「風車」で住み込みで働くことになる。
短編映画の作画作業に入ったなつたち。圧倒的な絵の実力を持ちながらもなぜか馴れ馴れしい神地航也(染谷将太)に、麻子(貫地谷しほり)は「神っち」とあだ名をつける。同じ頃、仲 努(井浦新)や井戸原昇(小手伸也)たちに呼び出され、今度の作品に社会風刺が入っているのかと問いただされていた坂場一久(中川大志)は、「”漫画映画は子供の見るもの”という考えは古いのではないか」と、仲たちに意見していた。
残業していたなつと麻子。麻子はなつに夕見子の結婚に対する考え方は間違っていないと思う、と打ち明ける。女性は特に何を”一番にするか”で、どんな人生を歩むかが決まってしまう。そしてその生き方に対して、どんな理由があっても他人から責められるいわれはない、と麻子は自分の思いをなつに打ち明ける。
こうして帰宅したなつを待ち受けていたのは、「風車」のキッチンに立って働く夕見子と、風貌がどことなく泰樹(草刈正雄)に似る、夕見子の彼氏の高山昭治(須藤蓮)だった。

第92話

「古いものは廃れ、新しいものが現れるという法則に抗うことはできない。」モダンジャズと夕見子(福地桃子)から写真で見せてもらった泰樹(草刈正雄)を崇める高山昭治(須藤蓮)は、どこか鼻につく若者で、許嫁がいる金持ちの後継で、なつ(広瀬すず)は古くても良いものを馬鹿にされたと思い憤る。
翌朝、下山克己 (川島明)が原画に参加すると言い出し、それは、前日に坂場一久(中川大志)と仲 努(井浦新)、井戸原昇(小手伸也)たちが短編映画の方針について意見の対立があり、完成までこぎつけない可能性があることを考慮してのことだった。
なつは仕事の休み時間に坂場が仲に失礼なことを言ったことを問い詰める。そこで坂場は、子供時代に空襲に遭い、なつと同じように孤独と絶望感、そして同時に見知らぬ人からの愛を受けたことをなつに話し、そんな体験をした感性の人間が、仲たちとは違う作品を作るべきだと主張する。そして坂場はその理想を成し遂げるために一生かけてもなつと一緒に作品を作って欲しいと伝える…。

第93話

日曜日。坂場一久(中川大志)に言われたことに思い悩んでいたなつ(広瀬すず)は、間違って休日に「風車」に出勤した夕見子(福地桃子)と遊びに行くことになり、その後、家を訪ねた雪次郎(山田裕貴)とともに映画を見に行くことになる。海外の恋愛映画を見た後「川村屋」へ向かったなつたちは、三橋佐知子 (水谷果穂)から、「マダム光子(比嘉愛未)の紹介で結婚することになった」と教えられるが、それは咲太郎(岡田将生)が、マダムにお願いしていたことでもあった。
そんななか夕見子は、初対面にも関わらずマダムに「ジャズ喫茶を開きたい」という願いを伝え相談に乗ってもらうことになる。”彼氏に入れ込みすぎている”と心配するなつは、夕見子との約束を破り、北海道の母・富士子(松嶋菜々子)に連絡を入れ全ての事情を話してしまう。そんな富士子もまた泰樹(草刈正雄)や剛男(藤木直人)たちに、夕見子が東京にいることを隠したままにするのだった。

第94話

麻子(貫地谷しほり)が描いた「鳩の群れの動き」と、なつ(広瀬すず)が描いた「木の怪物の歩き方」の描き直しを指示し、アニメーターたちに不評を買う坂場一久(中川大志)。木の怪物の歩き方に「樹齢を感じさせるものがない」とダメ出しをされたなつは、ヒントを求めて背景担当の山田陽平(犬飼貴丈)のもとを訪れる。そこでなつは坂場が天陽(吉沢亮)の絵を見て心底感動していたと聞き励まされる。
「風車」で働いていた夕見子(福地桃子)は、スイングジャーナルへ原稿を持ち込むもうまくいかず機嫌の悪い高山昭治(須藤蓮)とケンカばかりしているが、それは互いに強くなることにつながると亜矢美(山口智子)に話す。そこにかかってきた富士子(松嶋菜々子)からの電話に出た亜矢美は思わず電話を切って、夕見子からの問いかけもごまかす。
その夜、夕見子が帰った後、なつと亜矢美は富士子に電話をかけ直す。お礼を伝える富士子に、亜矢美は、”今なら冷静になって話し合えるチャンスかもしれない”と伝える。その話を剛男(藤木直人)と泰樹(草刈正雄)に聞かれてしまった富士子は夕見子の状況を説明する。
夕見子の交際する男性は、札幌の老舗デパートの長男で夕見子とともに休学届けを出して上京している。「男が悪いに決まっている!」と決めつける剛男たちだったが、そんな夕見子を説得するために”慣れない人が会いに行ったほうがいい”ということから、泰樹に白羽の矢が立つ。
数日後。夕見子は「風車」にいたなつを怒りながら問い詰める。「あんた、うちの家族に喋ったっしょ!裏切ったっしょ!」

第95話

なつ(広瀬すず)が富士子(松嶋菜々子)に連絡したことで、高山昭治(須藤蓮)の家にまで知らせが届いたため、居場所がバレてしまった夕見子(福地桃子)たちは東京から離れることにしたと「風車」にやってくる。咲太郎(岡田将生)と亜矢美(山口智子)も含め5人で朝食の席に着くなつたちだったが、そこで夕見子と高山は仲違いし、さらに高山は女としての魅力がないと、夕見子のこと責める。それを聞いたなつは高山に怒り、夕見子の魅力をわからない男と夕見子を結婚を許さないと声を荒げる。
5人が話している際に「風車」に到着していた泰樹(草刈正雄)は、高山の話を聞き顔にパンチを食らわす。「夕見子、一緒に帰るべ。うん。」夕見子は、泰樹の胸に抱かれ涙を流していた。
その後北海道へ戻る二人を見送ったなつは、立ち去っていく泰樹の背中を見て、坂場一久(中川大志)から書き直しを指示されていた「樹齢を感じさせる木の怪物の歩き方」のアイデアを思いつく。
そのアイデアは採用され、「ヘンゼルとグレーテル」はいよいよ完成間近となっていた。
そんななつに、なつを天から見守る父(内村光良)は口ずさむ。
「♪ Everybody Loves Somebody Sometime (いつか誰かを愛せよ)」

なつの父(内村光良)が歌っていた楽曲

「誰もがいつかは誰かを愛することがある」(原題 Everybody Loves Somebody)は、サム・コスロー (Sam Coslow)、アーヴィング・テイラー (Irving Taylor)、ケン・レイン (Ken Lane) が共作。フランク・シナトラ、ディーン・マーティンが歌唱。

第96話

短編映画「ヘンゼルとグレーテル」のアフレコも無事終わり、なつ(広瀬すず)は、坂場一久(中川大志)と同じように、まだまだ作品に満足はしていないと、これからも坂場とともにこれまでにない作品を作ることを約束する。
作品制作の中で絆を深めたなつたち若手アニメーターは、つかの間の休みに皆で森にピクニックへ行く。そんな中、麻子(貫地谷しほり)は、突然結婚することになったと皆に告げる。
麻子は、「ヘンゼルとグレーテル」の制作に打ち込むことで、彼と別れてアニメーターとして生きていく決意をできると考えていたが、作り終えた麻子には、一度立ち止まって自分を見直すことの方が有益だと感じ、結婚をすることを決意できたのだという。
自分が感じているものが、迷いなのか、才能なのかゆっくり考えてみたい、と。そんな麻子になつは、一生をアニメに捧げる決意を伝える。

第15週のあらすじは→こちら|第17週のあらすじは→こちら

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