広瀬すず【なつぞら】ネタバレ。第103~108話(第18週)なつと一久結婚までの顛末 長編映画の大失敗と生きる力

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

第18週「なつよ、どうするプロポーズ」103~108話 7月29日(月)〜8月3日(土)

なつ(広瀬すず)が原画を担当したテレビ漫画「百獣の王子サム」は大成功となった。東洋動画では新作の漫画映画を作ることになり、仲(井浦新)は下山(川島明)を監督に指名するが、下山は断り、坂場(中川大志)を推薦する。坂場は社内では人気がいまひとつだったが、なつや神地(染谷将太)たちアニメーターの応援で、ついに坂場監督が実現する。坂場は西欧を舞台にした話を元にした企画を通し、なつと神地が原画を担当、映画チームは活気を取り戻す。そして坂場は、もし映画が成功すれば、僕と一緒になってほしいとなつに告白する。そんな中、下山と茜(渡辺麻友)の恋仲が発表され、現場はさらに勢いづく。[出典]NHK

103

1964年正月。東洋動画の恒例行事に振袖で参加したなつ(広瀬すず)。「いい鉄道マンのように、”期限と予算”を守り、いい作品を作ってください。」会長に就任した大杉満 (角野卓造)の年頭挨拶を否定的に受け取る坂場一久(中川大志)や神地航也(染谷将太)たちだったが、なつは、大杉会長がなつの兄のことは覚えていても、なつを不採用にしたことを忘れていることを知る。
なつは社内に流れる”坂場となつの交際の噂”を否定しない坂場に”煮え切らないやつだ”と不満を抱く。
なつが帰った「風車」には、藤田正士(辻萬長)、茂木一貞(リリー・フランキー)、煙カスミ(戸田恵子)など、かつての「ムーランルージュ」の面々が集まっていた。そこで過去に亜矢美(山口智子)が経験した男女の話を耳にしなつは興味を持つ…。

第104話

まだ若手だった亜矢美(山口智子)に可能性を見出した早稲田大学の学生・伊崎は、自らが舞台のレビューの台本を執筆しそれが採用され人気を博していった。ソロには亜矢美が選ばれ、そのことがきっかけで亜矢美はスターの道を登りつめることになる。亜矢美と伊崎は結婚を約束する仲になるが、時は戦時中。学徒出陣で伊崎は命を失い、戦後「ムーランルージュ」は潰れ、亜矢美は輝ける場所をも失い、絶望の日々を送っていた。しかし、そんな亜矢美に希望を抱かせたのは孤児院を逃げ出したばかりの咲太郎(岡田将生)で、それをきっかけに亜矢美は再び踊れるようになっていったのだという。
この頃なつが参加していたテレビアニメ「百獣の王子サム」は大ヒットを記録し、放送期間は一年半になっていた。そんな最中、作画監督という新たな役職に下山克己 (川島明)が就任。下山は新作の演出に坂場一久(中川大志)を指名、こうしてなつ、神地航也(染谷将太)、茜 (渡辺麻友)らが中心となり、坂場の初の長編監督作となる映画の製作が始まる。
そんな1965年の春、なつは坂場から結婚を申し込まれる。「この映画が成功したら、僕の人生には君が必要だということになる。だから、僕と結婚してください。結婚してくれませんか。」

第105話

長編映画の演出ができたら言おうと決めていたという坂場一久(中川大志)。なつは、結婚するとその場で即答する。
「やっぱりそうなるのかなと思った。」プロポーズを受けたことを仕上課の森田桃代(伊原六花)に伝えたなつは、桃代と同じように”結婚と成功は関係ない”と考えていた。
「神をつかんだ少年クリフ」と名付けられた坂場の初の長編監督作。テーマは、戦争の中で、人間がどのように善と悪を見極めていくのか?で、なつは戦争の神の娘でありながら、英雄クリフと惹かれ合うキャラクター・キアラのデザインを担当することになる。しかしキャラクターが決まらず、予定の8月を過ぎても作画作業には入れずにいた。強さを持ちながらも、主人公が恋に落ちるようなデザインを求める坂場に、助言をしようとする仲 努(井浦新)だったが、坂場と神地航也(染谷将太)からは「好きなようにさせてほしい」と邪険に扱わてしまう。
なつは休み時間に仲と話している中で、仲が自分を超えようと悩んでいることを知る。同じ頃、井戸原昇(小手伸也)と食事をしていた下山克己 (川島明)は、仲が坂場を高く評価しテレビ班になつと坂場を抜擢して、今の長編映画につなげようとしていたとのではないかと教えられていた。
坂場の要求に応えることはできないと弱音を吐くなつに、坂場は、自分を超えようとして欲しい、あなたのキアラを見せて欲しいと熱弁を振るう。
会社からの帰り、キアラのキャラクターデザインに行き詰まっていたなつに声をかけた仲は、”頼みがある”といい、なつ茶封筒を手渡す…。

第106話

茶封筒の中には、仲 努(井浦新)が描いたキアラのデザイン案が入っていた。その絵に感動を受けたなつ(広瀬すず)は、翌日の会議の中で”ある絵を見てからそれ以上の絵は描けないと思った”といいその絵を坂場一久(中川大志)に手渡す。
「私は今やっと、キアラに出会いました。」何かの参考にと言われ受け取った封筒には、仲の魂のこもったキアラが描かれていた。誰もが納得のキアラのキャラクター造形で、坂場は仲に頭を下げ、製作に協力して欲しいと願いでる。坂場が求めるものを描けたのは、誰よりも自分を超えたいと願っていた仲だけだった。
こうして「神をつかんだ少年クリフ」の製作は大きく進むことになった。
その夜、家までなつを送った坂場は、いつもなつにギャフンと言わされていたと告白する。
咲太郎(岡田将生)に挨拶をしようと「風車」に入った坂場は、勘のいい亜矢美(山口智子)に、二人が結婚を決めたことを気づかれ、少し話すことに。
坂場の一家は教師や医者や弁護士の職についていることを知り、戦災孤児だった自分でも大丈夫かと心配するなつに坂場は、絶対に不憫な思いはさせないと約束し「風車」を後にする。亜矢美は、心からなつと坂場のことを祝福していた。
その後仲の協力により息を吹き返した「神をつかんだ少年クリフ」の製作は結局、坂場のこだわりが原因んで遅れに遅れて1966年8月に公開。しかし、期待とは裏腹に観客には受け入れられず不入りとなってしまう…。

第107話

”ユーモアもなく難解すぎる”と会社のアニメーター達も噂をする中、社長室に呼び出された坂場一久(中川大志)は、すべての責任は自分にあるといい、社長の山川周三郎(古屋隆太)に退職願を提出する。しかし、この失敗は、映画部長となっていた井戸原昇(小手伸也)もその任を外され、アニメーター主導の作品作りができなくなる可能性も秘めていた。
その足でなつとの待ち合わせの店の向かった坂場は、”約束通り結婚はできない”から、すべてなかったことにしてくれという。
その言葉を聞いてなつは、自分が坂場に恋をしていることを伝える。「北海道を出て好きなアニメーターにもなれて、ありえないような楽しいことがいっぱいあって、だから、これ以上の幸せはないなって思ってたから…。やっぱり、これ以上はありえなくても、文句は言えないけど、私は…..私はあなたの才能を好きになったわけじゃありません!あなたの言葉を、生きる力を好きになったんです。あなたを好きになったの、ありえないくらい!だけど、あなたは違った…。好きじゃないことを、才能のせいにしないでください。そんな人とは、一緒に居たくない。さよなら。」
まっすぐ「風車」に戻ったなつは、そのまま部屋へ入り、呆然と座り込んでいた…。
翌日、退職願を出した坂場を引き留めようとする仲 努(井浦新)と下山克己 (川島明)。誰も見たことがない作品を作れたことをもっと誇ってもいいと説得する仲だったが、坂場は「それよりも大事な、もっと大事なものを僕は失ったんです。」と言い、二人のもとを立ち去っていく。
「ずっと泣いている様子だ。」亜矢美(山口智子)からなつが会社を休んでいると聞いた咲太郎(岡田将生)。なつはその頃、会社を休み部屋に閉じこもったまま、天井を見つめ涙を浮かべていた…。

第108話

「そんな奴と結婚することはない、こっちから願い下げだ!」なつ(広瀬すず)から事情を聞いた咲太郎(岡田将生)が怒り心頭だったとき、坂場一久(中川大志)が「風車」へやってくる。
「謝りに来た」という坂場を追い返そうとする咲太郎に坂場は「許して貰わなくていいから、話を聞いて欲しい」という。「ゆうべ一晩、あなたのことを思い、あなたを失う恐怖を感じました。それでわかったんです。あなたが今まで、どれほどの恐怖を味わってきたか…。大切なものを失う怖さをどれほど味わってきたか…。あなたの気持ちになりたくて、少しでも近づきたくて、そう考えました。それで辿り着いた答えは、僕は心の底から奥原なつのことが好きだということです。心の底から言わせてください。あなたのことが大好きです!どうか、結婚してください。あなたの人生を一生かけて一緒に作ります。僕と結婚してください。」
こうして結婚を決めた坂場となつ。
「川村屋」に挨拶に向かい、前島光子(比嘉愛未)や野上健也(近藤芳正)からも祝福され、東洋動画でもアニメーター達にお祝いされた二人。
「今までがそうだったように、これからも”ありえないことが本当のように”たくさんある。きっと。」
そう決意し歩みを共にすることになった二人は、なつの故郷、北海道十勝に到着し、なつの家族が待つ「柴田牧場」に帰ってきていた。

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