広瀬すず【なつぞら】ネタバレ。第115~120話(第20週)子作りをためらうなつ、イッキュウさんの希望の力と仲間たちに後押しされる

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

115

1967年夏。坂場一久(中川大志)と結婚したなつ(広瀬すず)は、新宿から西荻窪へ引っ越し、定職についていない坂場が家事仕事全般をこなしながら、友人のツテの翻訳をするという新たな生活を始めていた。
東洋動画でテレビ班に所属していたなつは「奥原姓」のまま原画を担当し「魔法少女アニー」の製作に携わっていた。
この頃、下山茜 (渡辺麻友)は妊娠中で、女は子供が生まれたら仕事を辞めるしかないという現状をなつは思い知る。坂場との間に子供を作ることは、なつにとってはまだ遠い遠い理想のようなもので、二人の結婚生活は未だ開拓も半ばといったところだった。
事務所に来ていた野上健也(近藤芳正)から「けじめを付けるべき」だと言われる咲太郎(岡田将生)。新宿再開発のため「風車」には立ち退きの話があり、「川村屋」にも近代化のための建て替えをする話が出ていて、これ以上マダム光子(比嘉愛未)との関係をうやむやにすべきではないというのが野上の意見だった。
一方移転のことをなつや咲太郎には一切伝えていなかった亜矢美(山口智子)は、咲太郎とは対等な関係でいたいので、絶対に頼りたくないと思い移転先を茂木一貞(リリー・フランキー)に相談していた。
その夜咲太郎は「大事な話しがある」となつと坂場の家を訪れる。咲太郎は「風車」の移転をなつにも伝えていなかった亜矢美に自分たちを頼ってもらおうと考え、そのけじめのためにも「マダムと結婚する」と宣言する。

第116話

咲太郎(岡田将生)は、プロダクション設立の頃に相談に乗ってもらっていたことがきっかけで深い中になり、マダム光子(比嘉愛未)とはすでに結婚の承諾を得ているという。その話に驚きを隠せないなつ(広瀬すず)。
この頃フーテン族が「川村屋」にも多く出入りするようになっていたが、なつは翌日仕事終わりで「川村屋」に立ち寄る。なつは、マダムと兄が結婚することが本当であることを確かめ、40歳を迎えたマダムも野上健也(近藤芳正)に後継者として店を発展させて欲しいと願っていることを知る。結婚を機に経営の第一線から退くことを”結婚のけじめ”と考えていたマダムの意に従い、野上は会社組織として「川村屋」をさらに発展させることを約束する。
その後、なつと咲太郎、マダムの三人は「風車」へ向かい、亜矢美(山口智子)に結婚の報告をする。すでに店に来ていて、マダムが結婚することにショックを受ける茂木一貞(リリー・フランキー)をよそに、「そうなるだろうと思ってた」と亜矢美も二人の結婚を祝福する。結婚後のマダムは声優事務所「風車プロダクション」の手伝いをしていくつもりだと言う。
なつは一人になる亜矢美を心配するが、来月のなつの誕生日に、立ち退き前の「風車」で「誕生会&結婚祝い」を開こうと言うことになり、坂場一久(中川大志)も参加することになる。
その頃、閉店後の「風車」では、咲太郎と亜矢美が二人だけで飲み直していた。

第117話

「かあちゃんは、生きることを俺に教えてくれた。」「風車」で二人きりで飲み直していた咲太郎(岡田将生)と亜矢美(山口智子)は、出会った頃のことを思い出していた。
芸があれば学がなくてもなんとかなると思っていた当時の咲太郎(渡邉 蒼)。そんな咲太郎に亜矢美は強く生ききていくために勉強することの大切さを教え、ある時は、両親を失い姉妹とも別れ離れになった苦しさを抱えていた咲太郎を強く励ますのだった。
孤児院の歌が流行っていた頃、亜矢美は、その曲を聴いて悔し涙を流す咲太郎を抱きしめてこういうのだった「お前だってさ、親を亡くした一人の子供なんだからさ、人に甘えて泣いたっていいんだ。私をさ、お母ちゃんって呼んでごらん。いいから呼んでごらん。ここは劇場だよ、ムーランルージュ。私たちは何にだってなれるんだから、演じられるんだから。ほら、呼んでみな。」
これまで育ててもらい、まだ恩返しができていないと感じていた咲太郎は、今度は俺に甘えてくれと伝える。そんな咲太郎に亜矢美は、もう一度「ムーランルージュ」を建てて私に踊らせてくれと願う。
誕生日を間近に控えていたなつ(広瀬すず)は、寝る前、坂場一久(中川大志)と話していた時、終戦の日のことを思い出し再び千遥(清原果耶)に会いたいと寂しさを感じていた。「私たちの子供は幸せになれるかな」と不安を口にするなつに坂場は”絶対大丈夫だ”と言葉をかける。
仕事に追われる中、茜 (渡辺麻友)が夏風邪をひいてしまい、早退させようと協力するなつだったが、「あまりことを大きくすると働けなくなってしまう」と周囲の目を気にする茜を見て、なつは子供を産むことの大変さを改めて痛感する。
そんななか迎えた8月15日。咲太郎と光子(比嘉愛未)の結婚と、なつの誕生日のお祝いが「風車」で開かれ、なつは育てくれたことを咲太郎に感謝される亜矢美の姿を見て、母になることの良い面も実感していた。

第117話の劇中歌|咲太郎(渡邉 蒼)が聞くと悔しいと言っていた孤児院で歌われていた楽曲

ラジオドラマ/映画「鐘の鳴る丘」の主題歌「とんがり帽子」(作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而、歌:川田正子、ゆりかご会)*古関裕而は、2020年3月から放送の102作目の朝ドラ「エール」の主人公(演:窪田正孝)のモデル。

第118話

この年30歳になったなつ(広瀬すず)。茂木社長(リリー・フランキー)の紹介でゴールデン街で亜矢美(山口智子)が店を続けると聞いた咲太郎(岡田将生)は、自分に面倒を見させて欲しいと願いでるが、亜矢美は感謝しながらも、そこまでしなくていいと断る。いい加減大人になれと咲太郎を戒める亜矢美に、なつも一緒に家に暮らしてはどうかと亜矢美に相談するが、同じようにありがたいと頭を下げながらも、亜矢美は「いい加減私を解放してくれ」と二人に伝える。
そして亜矢美は、この店を続けてこられたのは間違いなく咲太郎となつのおかげで、二人と一緒に暮らして楽しい時を過ごすことができたと、改めて感謝を伝えるのだった 
そしていつものように煙カスミ(戸田恵子)の歌で盛り上がる亜矢美たちだったがその数日後、亜矢美は突如、誰にもその行き先を言わず「風車」から姿を消してしまう。
咲太郎と店に来ていたカスミは、亜矢美は咲太郎の結婚を純粋に心から喜びたいからこそ、二人の前から姿を消したのだという。亜矢美は、咲太郎に想いを寄せながらもなつたちの前では精一杯”母を演じていた”のだった。なつが一緒に住むようになって、本当に家族のように三人で暮らすことができ心から幸せで、それだけは亜矢美の本心だったはずだと話すカスミ。
店に残されていた、亜矢美が最後に聞いてたレコードは、かつて咲太郎がその曲を聴いて悔し涙を流した孤児院の歌だった。
♪「鐘がなります キンコンカン メイメイ 子ヤギも鳴いてます~」
さらになつは、カウンターの棚に封筒を見つける。その中には咲太郎へのメモとなつたちの父が描いた家族の似顔絵が入っていた。
その頃亜矢美は電車の揺られ満足そうに歌っていた。
♪「元気でいろよと いう声よ 口笛吹いておいらは元気~」

第119話

なつ(広瀬すず)は、いなくなった亜矢美(山口智子)を「新しい自分と出会うために私たちの前から消えたのだ」と、彼女の選択を尊重していた。
そんななか、神地航也(染谷将太)、茜 (渡辺麻友)、下山克己 (川島明)の三人が坂場家にやってくる。茜が、翌日から産休を取ることになるので挨拶にいたところ、社長の山川周三郎(古屋隆太)から「産休後は契約社員として待っている」と言い渡され、それは、実質的にクビを言い渡されるようなものだと神地は憤る。茜はこれを機に東洋動画を辞めるしかないと考えるようになり、今の世の中ではそうするしかないと話す。
「人間は魔法を使えないもんね。」
茜に代わってなつと同じテレビ班の原画に入ったのは堀内幸正(田村健太郎)だった。彼の妻も仕上課に入るとき子供ができたら退職するという契約の中で働いてたが、なつはそれは本人が望んでいたことだと知り、子育てをしながら仕事を続けることの難しさを改めて思い知る。
秋になり茜は女の子を出産。「明子(めいこ)」と名付けられ、茜はなつに「仕事を辞められてよかった」思いを伝える。
それからひと月ほどのち、1967年の秋が深まるころ、なつは仕事中に貧血で倒れてしまい早退し病院に寄る。帰宅したなつは坂場に、自分が妊娠していたと告げる。”身ごもったことは嬉しいけど仕事も辞めたくはない”と考えていたなつはその不安を坂場に打ち明ける。そんななつに坂場は、「産まないという選択はない。覚悟を決めて、のちの女性アニメーターのためにも仕事と育児を両立するという道を一緒に見つければいい。なつにはその道を開拓できるはずだ!」となつを強く励まし、それを聞いたなつは、子供ができたことを喜ぶことができることを、改めて実感していた。

第120話

仕事復帰したなつ(広瀬すず)は、映画班の神地航也(染谷将太)と下山克己 (川島明)の元へ身ごもったことの報告に向かう。なつが育児中も働きたいと考えていると聞いた神地は、自らの熱い想いを「これはアニメーターが正しく評価されていないことが問題だ!」とアニメーター達に訴え、仲 努(井浦新)たちをも巻き込見ながら、テレビ班、映画班のアニメーターたちとともに、なつは社長室へ向かうことになる。
なつが妊娠したことを知った山川は、産休後に契約社員になるという案は、アニメーターたちのことを思ってのことだと説明する。
しかしなつは、大変な思いをすることになっても、出産前と変わらないように働く覚悟はできているという。作画監督のポジションを用意していたというほどになつへの信頼は厚いものがあった山川は、なつの覚悟を受け入れ、出産後もこれまで通り社員として働くことを許可し、その上なつは、テレビ班初の女性作画監督という新たな環境に挑戦することにもなる。
これまでなつとともに制作してきた仲や井戸原昇(小手伸也)をはじめ、想いを同じくするアニメーターたちの後押しのおかげで願いが叶った!と電話口で聞いた坂場一久(中川大志)も、すごいことをやった!と喜ぶ。
こうしてなつは女性アニメーターとして誰もが予測できない未来へと突き進み、新たな開拓地へと分入っていった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)