【なつぞら】ネタバレ第55~60話(第10週)。なつアニメーターへの夢届かず。天陽となつの来るべき別れ

第100作目となる朝ドラ「なつぞら」

広瀬すず主演の今作は、戦争を機に両親を亡くし、兄妹とも別れ離れとなってしまった少女が主人公です。

身寄りのなくなった主人公・なつは、父親の戦友だった、北海道の酪農家の婿養子に引き取られ、牧場を手伝いながら高校を卒業し、漫画家を目指すというストーリー。

そんな朝ドラ「なつぞら」の各話ごとのあらすじをネタバレでご紹介します。

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東洋動画の仕上課で働くことになったなつ(広瀬すず)。憧れの世界へやってきたことに喜びを感じながら、日本初の全編カラーアニメーション映画「白蛇姫」で上映する動画の色付けの作業を進めていく。隣の席で半年前から仕上課で働く森田桃代(伊原六花)に教わりながら作業を進めるなつ。昼休みに絵コンテを見に言ったところ、仲 努(井浦新)と山田陽平(犬飼貴丈)に再会し、その日の仕事終わりで仲たちが働く作画課へお邪魔することに。そこで元警官だった下山克己 (川島明)とも再会し、二人でじゃれあっていたなつだったが、作画課でセカンドを務める大沢麻子(貫地谷しほり)とぶつかってしまい嫌な顔をされる…。

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「新人が新人を育てるようなもの。」立ち上げたばかりの東洋動画でアニメーターと言えるのは仲 努(井浦新)と井戸原昇(小手伸也)の二人だけ。なつ(広瀬すず)は、動画の描き方について麻子(貫地谷しほり)と堀内幸正(田村健太郎)の熱い議論を目の当たりにする。
作画課の書き損じを持ち帰り勉強するようになったなつ。なつはその翌日も亜矢美(山口智子)の派手なコーディネートを身に纏い出勤する。仕上課には結婚目的のお嬢さんが多いと聞いたなつ、そこで訪れた作画課で再び麻子と堀内が意見をぶつけ合っているところを目撃。堀内が麻子に指摘されているのは、物語でも特に重要なシーン。結局ボツになった堀内の書いた動画はゴミ箱に捨てられたが、なつはそれを拾い持ち帰る。中庭でその動画を広げようとしていたなつの目立つ服装に、麻子が言い放つ。「男探しにきてるなら、目障りだから私の前うろちょろしないでちょうだい!」なつは初めて経験する”職場の人間関係”にモヤモヤした気持ちを抱えていた。

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言われない中傷に怒りながら「風車」に戻ったなつ(広瀬すず)。持ち帰った「白蛇姫」の堀内幸正(田村健太郎)が描いた動画を見直し、自分だったらどう描くかと思い、主人公、白娘の気持ちをイメージしていたなつ。夢中で描いていたところへ咲太郎(岡田将生)が夕食を持ってやってくる。すでに夜遅い時間。咲太郎が来年の舞台に向けて頑張っている事を聞いたなつは、動画の続きを描く。
翌朝、麻子(貫地谷しほり)に派手な服を指摘されながらも、その姿勢を変えずおしゃれをして出勤するなつ。その日の昼食の時なつは、麻子がとにかく優秀でアニメーターとして最も大事な”命を吹き込む事”を直感的に理解している人だという事を、下山克己 (川島明)から教えられる。その頃、色見本を見に仕上課を訪れていた麻子は、なつのデスクに置き去りにされた、なつが書き直した堀内の動画を食い入るように見入っていた。

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なつ(広瀬すず)が描いた動画を麻子(貫地谷しほり)が作画課に持ち帰ったと聞いたなつ。麻子は、なつが書き直した動画を堀内幸正(田村健太郎)が描いたものだと勘違いし、井戸原昇(小手伸也)にチェックをしてもらい、これが求めていたものだと喜んでいた。しかし当の堀内は、これは自分が描いたものではないといい、その様子を見ていたなつは、それは自分が描いたものだと伝える。主人公の白娘が泣く前に、目線を空に向け怒りの表情をするという動きは、自らの経験からなつが導き出した動きで、井戸原や仲 努(井浦新)、下山克己 (川島明)たちも高く評価する動きだった。そして最終的に堀内が書き直す事で、なつが描いた動画が採用されることになる。
「自分がそれを求めれば、楽しさに限りはないと思うんですよ。」仕上課に戻り森田桃代(伊原六花)と言葉を交わしながら、作業を続けるなつ。
その後、仲と井戸原は、「白蛇姫」の演出を務める露木重彦(木下ほうか)と、東洋動画の所長、山川周三郎(古屋隆太)に、なつの動画を見せ、なつを作画課へ移籍させたいと訴えていた。仲の熱意に露木は再試験を受けさせることでなつにチャンスを与えることにする。

第59話

試験は12月。すでに入社している者たちが行うテストに、特別に参加するという形で作画課の試験を受けることになったなつ(広瀬すず)。咲太郎(岡田将生)の劇団の来年の公演が「人形の家」に決まった頃、なつは12月までのおよそひと月、「あなたには無理」と麻子(貫地谷しほり)からきつい一言を言われながらも、仕上課の仕事をこなしながら作画の練習にも日々多くの時間を割いていた。
そんなある日、天陽(吉沢亮)が美術展で賞を受けたと知らせが入る。「これからも社会の価値観とは全く関係ない、僕の絵を描いていきたい。」授賞式でそうスピーチする天陽は、なつのことを諦め十勝で生きていくためにも、自分の家族を作るようにと両親から勧められていた。
人から認めてもらわなければ価値のないなつが描く絵。人から認めてもらわなくても価値があると思える天陽の絵。
「世の中で一番難しいことだとしても、泰樹(草刈正雄)が十勝を一人で切り開いたように、自分は単純に好きな絵を描きたい。なっちゃんも頑張って。」
そんな手紙を天陽からもらったなつは12月、ついに作画課に入るための試験を受ける。

第60話

8時間で最低15枚の動画を描く。試験を受けた者の中ではダントツの30枚を書き上げたなつ(広瀬すず)だったが、そのほとんどはラフの状態で、クリーンアップした線も合格点には足りないものだった。ほぼ独学でここまで絵がかけていることを仲 努(井浦新)は高く評価していたが、結果は不合格。
次々とイメージが湧いてくるため30枚も描くことになったというなつだったが、それを綺麗に描く力がないことも痛感していた。「イメージしていることに手が追いつかない」というなつが抱えていた葛藤は、仲も井戸原昇(小手伸也)もが痛感している悩みだった。
その頃、十勝の森の中に住む阿川家に、牛乳を持った天陽(吉沢亮)がやってきて、そのすぐ後に菊介(音尾琢真)もやってくる。さらにそこに照男が入ってきて、頭を下げ、突如、砂良(北乃きい)に求婚する。
「どうする撃つか。」「撃たなくていい、撃つ時は自分で撃つから、嫁入り道具にはそれちょうだい。本当に、ここまでバカだったとは思わなかったわ。」
こうして照男と砂良が結婚することを天陽の手紙で知ったなつ。時は、1957年を迎え、なつは、天陽への手紙の中で柴田家の皆から「なつを東京に出してよかった」と思ってもらえるようになるまで、決して北海道には戻らないことを伝える。それは天陽にとって、なつとの決定的な別れだった。
天陽は大きなベニヤ板に描いたなつの絵を赤い色で塗りつぶしていく。その目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。

東洋動画アニメ「白蛇姫」のストーリー

胡弓弾き許仙(しゅうせん)は、子分のパンダと楽しく暮らしている。ある日、市場で見世物にされていた白い蛇を可哀想に思い、買い取って逃す。その時に許仙に恋をした白蛇は、ある嵐の夜に美しい人間の娘”白娘(パイニャン)”になり二人は深く恋に落ちていく。白娘が化け物だと知った法海(ほっかい)という偉い人が兵隊を二人に差し向け、許仙だけが捕らえられてしまい、白娘は嘆き悲しみ会いたい一心で許仙を追った末に、塔に隠れ許仙を呼び寄せる。しかし法海が現れ、白娘と法海は魔術を使って激しく戦い白娘は負けてしまう。力尽きた白娘は、自分の体が半分蛇に戻りかけていることを知り、許仙と会えなくなると思い涙を流す。

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