2021年4月期に日本テレビ系列「日曜ドラマ」で放送されたドラマ「ネメシス」
広瀬すずと櫻井翔のダブル主演で、同じ年に生まれた橋本環奈と広瀬すずが初共演するなど話題になりました。
放送後、劇場版の制作が決定し2023年に公開されることが発表されました。
今作は「ちはやふる」などのプロデューサーの北島直明が、企画にクレジットされています。
北島直明の作品には、広瀬すずの姉、広瀬アリスの出演した映画「AI崩壊」など、未来を予告するような作品もあります。
また、映画「新解釈・三國志」では、広瀬すずをスペシャルゲストとして出演させるなど、広瀬すずと北島直明との繋がりの深さが伺えます。
また北島直明は、櫻井翔の慶應義塾での同級生で、二人はとても仲が良いと言われています。
ここではドラマ「ネメシス」の世界観や登場人物などをネタバレでご紹介しています。
現実との繋がりを考察した記事はこちらから
第一弾→【ネタバレ】ゲノム編集とSF社会へのプロパガンダ作品|ドラマ ネメシス 2021 – ネタバレさん2.0
第二弾→【ネタバレ】埼玉県秩父と渋沢栄一=群馬人脈|ドラマ ネメシス 2021
第三弾→【ネタバレ】遺伝子組み換えとゲノム編集、何が違うの?竹中さん|ドラマ ネメシス 2021
世界観・設定|ドラマ ネメシス
菅研究所
四葉朋美 / 菅朋美(橋本環奈)の母親である菅容子(今村美乃)が創設した遺伝子研究所。通称「菅研(カンケン)」。2001年に大和猛流(石黒賢) が合流し、盗み出した「GE10.6」の研究を始める。外出ができなくなるほど警備が厳しい。ここでゲノム編集によるデザイナーズベビーである美神アンナ(広瀬すず)の代理母出産が行われた。代理母だった美馬芽衣子(山崎紘菜)は医療廃棄物のトラックで研究所から逃げ出し、途中の電話ボックスで立花始(仲村トオル)と神田水帆(真木よう子)に助けられる。その後三人の乗った車は交通事故に遭い、埼玉県飯能の亀田医院でアンナ(広瀬すず)が生まれる。研究所は埼玉県秩父地方、武甲山の南方の入間川の源流に近くに位置し、水資源が豊富で魚類の研究も可能。20年以上誰にも知られずに存在した研究所。岩山の壁面に入り口となる扉がひっそりとある。アンナを助けに向かった風間たちは通風ダクトから研究所内へ侵入する。
デザイナーズベビー/ゲノム編集
ゲノム編集による受精卵から生まれた世界初のデザイナーズベビーがアンナ(広瀬すず)。アンナはゲノム編集により超人的「ひらめき」を持ち合わせ、武術で集中力を高めることにより事件の捜査中の全ての情報から真相を解明する。このアンナの「ひらめき」は、アンナの父親の始が成功させた難病「遺伝性大脳変性症(通称HSCM)」による脳機能低下の遺伝子を特定し「ゲノム編集」した結果で、アンナは副次的に脳のリミッターが外れ天才的な頭脳を持つに至った。HSCMを引き起こす遺伝子は「一つ」ではないため、アンナのような症状を再現するのは非常に困難で、立花始(仲村トオル)も、その全てを解明したわけではなかった。菅容子が代理母に希望した美馬芽衣子に妊娠させ、奇跡的にアンナの持つ能力が生み出された。大和猛流(石黒賢) や四葉朋美 / 菅朋美(橋本環奈)は、その事実を知らずに、「GE10.6」を盗み出し再現をしようとしていたが、うまくいかなかった。アンナのネックレスの中にある研究データは高度に暗号化されているが、「ナイトツアー」で勝利することで開く仕掛けになっている。
人脈の広いポンコツ探偵 風真尚希 の7人の侍
❶❷ひと月に書く始末書は二人合わせて500枚、神奈川県警の危なすぎる刑事タカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)。
❸出不精なのに駅弁好き、映画館の地下からほぼ出ていない孤高の道具屋、星憲章(上田竜也)。
❹本職は医者でハンドルを握ると人格が変わる、スピード狂、上原黄衣子(大島優子)。
❺皮肉屋で、生意気だけど風真のことが大好きな天才AI開発者、姫川烝位(奥平大兼)。
❻自称中国雑技団5軍出身でアンナにとっては超一流の料理人、リュウ楊一(加藤諒)。
❼変装の達人にして元凄腕の詐欺師、神の手と悪魔の心を持つマジシャン、緋邑晶(南野陽子)。
(❽小山川薫(富田望生)。タカとユージの後輩刑事で二人が警察のNシステムを使う際に上司に嘘をつき協力する)
時系列・年表|ドラマ ネメシス
1959年11月11日|美神始 / 立花始(仲村トオル)誕生。のちに遺伝性難病の治療法を確立させるゲノム編集の研究所を持つ。脳機能低下の遺伝子を発見し、ゲノム編集した受精卵を作り出す。
1971年10月15日|神田水帆(真木よう子)誕生(アンナの遺伝的母親)
1973年4月25日|菅容子(今村美乃)誕生(朋美の母親)
1978年5月9日|美馬芽衣子(山崎紘菜)誕生(アンナを出産した母親)
1990年|菅容子、高校2年の時に、「遺伝性大脳変性症HSCM」を発症
1998年|菅容子25歳、消息が不明になる。
2001年(20年前)
1月15日|GE10.6が成功する「シークエンス」の開始日。風真尚希(櫻井翔)も研究者として働いていた。
1月18日|ゲノム編集の受精卵、GE10.6が成功
4月?日|四葉朋美/菅朋美(橋本環奈)誕生(14日の時点で容子は退院し腕に娘を抱えたまま大和猛流(石黒賢)と会っている)。
4月14日|立花始(仲村トオル)のゲノム編集した受精卵GE10.6を大和猛流(石黒賢) が盗む。「受精卵盗難事件」発生。
4月15日|始(仲村トオル)が高校時代の友人で私立探偵だった栗田一秋(江口洋介)にGE10.6を盗んだ犯人の特定を相談。
?月?日|始(仲村トオル)盗まれたことを世間に公表し、立花ゲノム研究室を閉鎖。
?月?日|盗んだ犯人を突き止めたい風真尚希(櫻井翔)が探偵の栗田一秋(江口洋介)の元へ向かい探偵助手になる。
12月25日|神田水帆(真木よう子)、始(仲村トオル)の新しい研究所で働く。
2002年(19年前)
4月15日|水帆(真木よう子)が埼玉県の山中の交通事故にて死去。交通事故で瀕死状態だった妊娠中の美馬芽衣子(山崎紘菜)は、始(仲村トオル)に搬送され、埼玉県の飯能の亀田医院で美神アンナ(広瀬すず)を出産した直後に死去。始(仲村トオル)は赤子のアンナと二人でインドへ移住。この際の二人の偽造パスポートを作ったのは道具屋の星憲章(上田竜也)。この時に「カンケン」「カンヨウコ」というキーワードと美馬芽衣子の持っていた写真をもとに真相解明の調査が始まった。
2019年
?月?日|神田凪沙(真木よう子)の「恵美佳(めぐみみか)らの人体実験」の報道が「虚偽報道」として揉み消される。揉み消しの指示と資金提供はコンサル会社の社長の烏丸司(宇野祥平)で、実行したのが人気YouTuberのたじみん/多治見一善(柿澤勇人)。この時の人体実験で遺体が破棄されたのが埼玉県北部の山林。
2020年
10月14日|インドにいた始(仲村トオル)が、母の葬儀で19年ぶりに帰国した際に、GE10.6の研究データを求めていた大和猛流(石黒賢)に拉致監禁され行方不明になる。帰国する前に始(仲村トオル)は「ゲノム編集の際の研究データ入りネックレス」を娘のアンナに渡す。
11月17日|父の失踪により日本に来たアンナが、栗田探偵事務所に住み始める。
2021年
2月17日|栗田探偵事務所が「ネメシス探偵事務所」に改名
5月14日|7人の侍が集まる(第9話)。
5月15日|菅研究所は、武甲山の南方の入間川の源流付近であることが判明(他の”石灰岩の場所”に神奈川県西部の丹沢山地)。立花始(仲村トオル)死去。菅朋美は失踪。
登場人物|ドラマ ネメシス
美神アンナ/GE10.6(広瀬すず)
2002年4月15日生。始(仲村トオル)の娘で人類初のゲノム編集ベビー/デザイナーズベビー。インドの武術の形によって超記憶を発動させて、当時の状況を克明に思い出す能力を持つ。その鋭い観察眼から事件の真相をすぐさま暴き、それを風真に遠隔で教えることで事件を解決に導いている。神田家の血を引くことから「ゲテモノ喰い」。
美神始/立花始(仲村トオル)
1959年11月11日生。遺伝性難病の治療法を確立させるゲノム編集の研究室を率いる世界トップクラスの遺伝子研究者。難病を引き起こしている遺伝子の特定に成功し、ノーベル賞受賞も確実だとされる。その悪用を危惧し、成功した受精卵を冷凍保存するが大和によって盗まれ、研究所も閉鎖する羽目に。GE10.6で金儲けをしようとする大和に拉致され、最終的には安楽死に使われる薬によって殺害される。
美馬芽衣子(山崎紘菜)
1978年5月9日生。アンナを出産した代理母。遺伝子研究所の「菅研」で受精卵によって妊娠するが、医療廃棄物トラックを使って逃亡。研究所で監禁されていた際に聞こえた「立花始」という名前から本人の携帯電話に連絡し始と水帆に助けられる。しかし直後に三人とも交通事故に遭い、搬送された始の恩師の病院でお腹の子供を出産した後に息を引き取る。児童養護施設「あかぼしの家」で育った。
菅容子(今村美乃)
1973年4月25日生。娘は四葉朋美 / 菅朋美(橋本環奈)。デカルト女学院出身。高校在学中に遺伝子工学に関する論文を発表し世界から天才高校生と注目される。大和の功名心を利用してGE10.6を盗ませた。自らの難病の治療に使おうとするが、研究データが不足していることから目的は達成されないまま難病が原因で死去。
神田水帆(真木よう子)
1971年10月15日生。始の実験に自らの卵子を提供した、アンナの遺伝上の母親。始の同僚。神田凪沙の姉。20年前は立花ゲノム研究室での研究者。アンナのゲテモノ食いの遺伝は水帆から受け継いだもの。交通事故の影響で、アンナの生まれた日に病院へ搬送されたのちに死去。
神田凪沙(真木よう子)
ジャーナリスト。神田水帆の妹。アンナと同じく常人離れした味覚の持ち主。2年前に山林に打ち捨てられた遺体が発見された事件で、恵美佳(めぐみ みか)が人体実験を受け変死したと報道した記者。この報道が「フェイクニュースだ」とバッシングされた過去を持つが、この事件の真相を知ろうとしている。
大和猛流(石黒賢)
筑波先端科学大学の立花ゲノム研究室の元研究者。「脳機能を低下させる遺伝子を発見し、ゲノム編集した美神始 / 立花始(仲村トオル)の受精卵GE10.6」を盗み出した張本人。遺伝子治療に関心を示す菅容子と結託し、始の研究を解明しようとする。自分の子を天才にしたい親たちを対象に金儲けを目論む。
たじみん/多治見一善(柿澤勇人)
烏丸からの出資を受けて、「人体実験」の報道をもみ消そうとした人気動画配信者。<暴露系動画配信職人。2年前にニュース番組「ニュースアイズ」でコメンテーターを担当しており、神田凪沙が恵美佳(めぐみ みか)が人体実験を受け変死したと虚偽報道したことに抗議し、光莉と一緒に降板して2人でSNSを使用し凪沙を断罪した。世間から大バッシングを受けた凪沙は番組をクビになり局を追放されたことから逆恨みし、AIを使って自分と光莉が覚せい剤を使用したフェイク動画を拡散して光莉を誘拐したのではないかと訴える。実際は光莉を誘拐し、覚せい剤使用動画を偽造した張本人。2年前の報道が真実であることを話した光莉との密会の記事をかき消すため覚せい剤動画を偽造して薬物検査を受けることで話題に上がらないようにした。そして、真実を知った光莉を口封じのために誘拐し、ネメシスをアリバイ作りに利用しトリックを使って神田凪沙に殺害されたように見せる完全犯罪を企てていた。>ネメシス (テレビドラマ) – Wikipedia
久遠光莉(優希美青)
<SNSで300万人のフォロワーを誇る若手人気女優兼タレント。港北の廃工場「相模鉄工所」から助けを求める動画をLINEで送信してきたことから風真たちが救出に向かう。目前で工場の2階の窓から麻袋に入れられた状態で転落したことから死亡したと思われたが、アンナの推理により先回りして救出されていた。2年前の報道が真実であることを知って神田凪沙と共に多治見の証言を盗撮し、凪沙の名誉を回復することに協力する。>ネメシス (テレビドラマ) – Wikipedia
烏丸 司(からすま 宇野祥平)
<コンサル会社の社長。神田凪沙が報じた2年前の恵美佳の人体実験報道を世間の目から逸らさせるため、多治見に多額の金を渡してSNSで炎上させるよう仕向けた張本人。賭事が好きで花札の賭場に頻繁に出入りしており、普段は仏頂面だが賭けの後には上機嫌になる。何者からか電話やメールで指令を受けており、接触してきた風真やアンナを捕獲しようとする。>ネメシス (テレビドラマ) – Wikipedia
その他の登場人物
亀田一二三(大石吾朗)|<埼玉にある亀田医院の医師。始の大学時代の恩師。19年前、始から助けを求められ、負傷した神田水帆や美馬芽衣子を受け入れ治療にあたり、美馬芽衣子の出産に立ち会い、アンナを取り上げる。> ネメシス (テレビドラマ) – Wikipedia
恵美佳(めぐみ みか)|菅研究所でのゲノム編集によるGE10.6の人体実験の被験者。臨床試験による副作用(黒斑点)で死去。凪沙が報道するも多治見による「スピン報道」で揉み消される。
風真尚希(櫻井翔)|横浜のポンコツ探偵。立花始に憧れて遺伝子研究者としての道を選んだが、GE10.6の盗難事件を機に研究者を辞める。事件後に探偵になるが埼玉での交通事故とアンナの誕生を機に職を転々とし始め、いつか、「受精卵盗難事件」の真相を明らかにするためにこれまでの20年の間、能力を磨き、幅広い人脈を作ってきた。
栗田一秋(江口洋介)|美神始 / 立花始(仲村トオル)の高校時代の同級生で親しい旧友。失踪したアンナの父・始の行方を追うために、風真を探偵事務所の矢面に立たせ、裏で暗躍していた。
四葉朋美/菅朋美(橋本環奈)|菅容子の娘。2001年生。デカルト女学院出身。母同様の難病を発症し、その回復のためにGE10.6を使おうとしてアンナたちに近付くが、アンナと同じようなゲノム編集ベビーを作ることは非常に困難だと知り逃亡。
緋邑晶(南野陽子)|マジシャン。元凄腕の詐欺師で、一時期、風真を弟子にしていた。詐欺師時代の名前は「神原恵美」。風真の脱出マジックの腕だけは確かだと褒める。
天久一魚(野間口徹)|ブランドサーモン「天狗サーモン」の養殖業「天久養殖」の社長、天久潮(渡辺哲)の長男。大学院で遺伝子工学を研究していたが、潮の育て上げた「天狗サーモン」に興味を持ち実家に戻る。過去に菅研究所にスカウトされていた。